応用情報技術者試験の標準的な勉強時間が知りたい人
本記事では、応用情報技術者の勉強時間を、受験者50人のアンケートと私の合格体験談から求めます。
標準的な大学を卒業し、正しい勉強方法で試験対策した場合の、合格までの勉強時間は、
基本情報技術者合格者、またはIT学習済の人は、200時間
IT未学習の人は、350時間
IT学習済の人の勉強時間は200時間
基本情報技術者合格者、またはIT学習済の人の応用情報技術者試験の勉強時間は、合計で200時間程度を見込みます。
200時間の内訳は、
学習計画で15時間
午前対策で80時間
午後対策で80時間
模擬試験と総復習で25時間
学習計画は15時間
情報セキュリティマネジメント試験の学習計画として、15時間を見込みます。
応用情報技術者の試験概要は、IPAの公式サイトから以下のとおりとなります。
応用情報技術者の試験概要 | |
---|---|
午前試験 | 9:30~12:00(150分) 多肢選択式(四肢択一) 出題数:80問 解答数:80問 |
午後試験 | 13:00~15:30(150分) 記述式 出題数:11問 解答数:5問 |
試験形式を把握したら、過去問に目を通して、問題の雰囲気を掴みます。
実際の試験は、似た問題が過去問から出題されるので、過去問を繰り返し解くような学習計画となります。
私は、スタディングという講座で学習計画を丸投げして時間を節約しました。
午前試験対策で80時間
応用情報技術者の午前試験対策として、80時間を見込みます。IT経験者は、いきなり過去問演習に取り掛かると良いでしょう。なぜなら、問題を解くのは「アウトプット」になるので、脳が刺激され学習効率が高いからです。
午前試験の一例(IPAのページから引用)
逆ポーランド表記法(後置記法)で表現されている式 ABCDー×+において、A=16、B=8、C=4、D=2のときの演算結果はどれか。逆ポーランド表記法による式AB+は、中置記法による式A+Bと同一である。
ア 32
イ 46
ウ 48
エ 94
私の場合は、足りない知識を補いながら、過去問を繰り返し解くという学習方法となりました。
午後試験対策で80時間
応用情報技術者の午後試験対策は、80時間を見込みます。
午後試験は、全11問から、5問を選んで回答します。(セキュリティは必須)
問題番号 | 出題分野 | 必須/選択 |
---|---|---|
問1 | 情報セキュリティ | 必須 |
問2 | 経営戦略 | 10問から 4問を選択 |
問3 | プログラミング | |
問4 | システムアーキテクチャ | |
問5 | ネットワーク | |
問6 | データベース | |
問7 | 組込みシステム開発 | |
問8 | 情報システム開発 | |
問9 | プロジェクトマネジメント | |
問10 | サービスマネジメント | |
問11 | システム監査 |
出題範囲が異なるので、全11問を対策すると、勉強時間が足りません。
そこで、過去問を1周解いた後に、得意そうな科目を少しずつ絞っていきます。
午後試験の勉強は、過去問を5回分以上、繰り返し解く練習となります。
用語を丸暗記しただけでは太刀打ちできず、講義やテキストによる根本理解が効果的です。
用語集をスマホの音声読み上げアプリで繰り返し聞くのも良い勉強法でしょう。
模擬試験で25時間
応用情報技術者試験の直前に行う模擬試験は、25時間を見込みます。
1回分の練習と、間違えた問題の理解を深めます。
模擬試験で60%以上正答できれば、本番も自信を持って臨めるでしょう。
IT未学習の人の勉強時間は350時間
IT未学習の人、または基本情報技術者を持っていない人の応用情報技術者勉強時間は、合計で350時間程度を見込みます。
350時間の内訳は、基本情報技術者の合格レベルまで150時間、そこから応用情報レベルの学習で200時間です。
IT未経験は、いきなり過去問演習に取り掛かると、なかなか解けず挫折しやすいです。
そのため、まずは参考書や講義を使い、分かるところから少しずつ理解を広げます。
受験者50人のアンケート結果詳細
クラウドワークスを利用し、応用情報技術者の受験者50人にアンケートを取りました。
先に結論を書くと、以下のとおりでした。
平均勉強時間 | |
---|---|
合格者 | 235時間 |
不合格者 | 110時間 |
IT専攻で合格 | 279時間 |
IT専攻せず合格 | 213時間 |
平均勉強時間 | |
---|---|
合格者 | 235時間 |
不合格者 | 110時間 |
IT専攻で合格 | 279時間 |
IT専攻せず合格 | 213時間 |
合格者の平均勉強時間は235時間
まずは、合格者と不合格者が、どのくらいの勉強時間か調べました。
応用情報技術者の受験者50人のうち、
合格者の割合は48%、
合格者の平均勉強時間は235時間、
不合格者の平均勉強時間は110時間でした。
※なお、アンケートはこちらのフォームによって得ました。
IT専攻で合格した人の平均勉強時間は235時間
続いて、大学などでITを専攻した人の勉強時間と合格率がどのくらいか、調べました。
IT専攻者12人のうち、
合格者の割合は67%。
合格者の平均勉強時間は242時間。
IT専攻しておらず合格した人の平均勉強時間は122時間
最後に、IT専攻していない人の勉強時間と合格率がどのくらいか、調べました。
IT専攻していない38人のうち、
合格者の割合は42%。
合格者の平均勉強時間は213時間。
他の資格の勉強時間(比較参考)
応用情報技術者は情報処理のレベル3の資格ですが、他の資格と勉強時間を比較してみました。どの資格を取ろうか迷っている人にとっては、参考になると思います。
資格 | 勉強時間 |
---|---|
中小企業診断士 | 1000時間 |
第三種電気主任技術者 | 500~1000時間 |
第二種電気主任技術者 | 600~1000時間 |
第一種電気主任技術者 | 1500時間 |
応用情報技術者 | 200~500時間 |
基本情報技術者 | 50~200時間 |
情報セキュリティマネジメント | 30〜150時間 |
ITパスポート | 5~100時間 |
1級建築士 | 700~1500時間 |
2級建築士 | 500~700時間 |
1級建築施工管理技士 | 75時間程度 |
2級建築施工管理技士 | 60時間程度 |
1級土木施工管理技士 | 500~700時間 |
2級土木施工管理技士 | 50~300時間 |
まとめ
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。記事のまとめとして、応用情報技術者の勉強時間を再掲します。
標準的な大学を卒業し、正しい勉強方法で試験対策した場合の、合格までの勉強時間は、
基本情報技術者合格者、またはIT学習済の人は、200時間
IT未学習の人は、350時間
効率的なAI学習を取り入れたスタディング講座を使えば、勉強時間を大幅に減らせます。
こちらの記事で6社の講座を比較紹介しましたが、AI学習機能とコスパの面で、スタディングが頭一つ抜けています。
▼【厳選】応用情報技術者の通信講座おすすめ3選
COMMENT