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ITパスポートとは何?概要が簡単に分かる記事

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こんな人に読んでほしい

ITパスポートという資格に興味があるが、文章や図解でカンタンに知りたい

ITパスポートの全てを一つの記事で把握したい

ITパスポートは、IT分野の基本的な知識を証明できる国家資格です。

国内には毎年24万人以上のITパスポート受験者がおり、ITの基礎力を様々な業界で示せる万能資格です。

私はITパスポートの上位資格に興味があり、足がかりとしてITパスポートの資格取得を目指しました。

でも私は機械設計一筋、ITは業務経験どころか勉強歴もあやしい

IT未経験だからITパスポートといっても苦戦するかもしれない、と思っていました。

それでも、3週間の勉強を経て、2023年3月にITパスポートに合格しました。

そしてITパスポート取得をキッカケに、基本情報技術者やプロジェクトマネジメントの国際資格であるPMPを取得し、システム開発のプロジェクトマネージャーをしています。

この記事では、ITパスポート取得者として活躍する前に知りたい情報の全てを、カンタンに説明します。

目次

ITパスポートとはそもそも何?

資格の概要

ITパスポート試験とは、経済産業省所管の「情報処理推進機構(IPA)」が行う国家資格試験です。

情報処理技術者試験は、「情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定している国家試験です。

IPAのWEBサイトより引用

情報処理技術者試験は、医師や弁護士のように、業務独占(ライセンス)資格ではありません

例えば医師でなければ医業が出来ませんが、ITパスポート取得者でなくともIT技術者になれます。

ITパスポートは、情報処理技術者試験の中の一つであり、レベル1に位置付けられています。

ITパスポートはCBT方式で随時実施しているので、テストセンターさえ空いていれば、明日でも受験可能です。

手軽に受験できるのが本当に魅力的な資格ですね〜

略号IP
英語名称Information Technology Passport Examination
実施方式・実施時期CBT方式より随時実施

試験の概要

ITパスポート試験には科目Aと科目Bがあり、どちらもマーク式で標準的な難易度です。

試験本番当日は、120分で100問の4択問題を解いて終了です。

仕事ばかりに慣れていて試験から遠ざかっていても、120分なら乗り切れる人も多いでしょう。

項目詳細
出題形式120分間で100問(4肢択一)
 ストラテジ系35問
 マネジメント系20問
 テクノロジ系45問
合格基準全体で600点以上(60%が目安)
 ストラテジ系 300点以上(30%が目安)
 マネジメント系 300点以上(30%が目安)
 テクノロジ系 300点以上(30%が目安)
ITパスポートの試験概要
項目詳細
出題形式120分間で100問(4肢択一)
 ストラテジ系35問
 マネジメント系20問
 テクノロジ系45問
合格基準全体で600点以上(60%が目安)
 ストラテジ系 300点以上(30%が目安)
 マネジメント系 300点以上(30%が目安)
 テクノロジ系 300点以上(30%が目安)
ITパスポートの試験概要

文系出身者やIT未経験でも、ITパスポートに合格できる!と言える理由が「テクノロジ系」以外の出題が多いためです。

35問出題される「ストラテジ系」と、20問出題される「マネジメント系」は、プログラミングまで分からなくても大丈夫!

逆に大学生や若い人は「ストラテジ系」や「マネジメント系」が苦手だと思うので、「テクノロジ系」で稼ぎたいですね!

ストラテジ系の試験問題はこんな感じです。

ASP利用方式と自社開発の自社センター利用方式(以下”自社方式”という)の採算性を比較する。次の条件のとき,ASP利用方式の期待利益(効果額-費用)が自社方式よりも大きくなるのは,自社方式の初期投資額が何万円を超えたときか。ここで,比較期間は5年とする。

・両方式とも,システム利用による効果額は500万円/年とする。
・ASP利用方式の場合,初期費用は0円,利用料は300万円/年とする。
・自社方式の場合,初期投資額は定額法で減価償却計算を行い,5年後の残存簿価は0円とする。また,運用費は100万円/年とする。
・金利やその他の費用は考慮しないものとする。

ア.500
イ.1000
ウ.1500
エ.2000


マネジメント系の試験問題はこんな感じです。

サービスデスクの業務改善に関する記述のうち,最も適切なものはどれか。

ア.サービスデスクが受け付けた問合せの内容や回答,費やした時間などを記録して分析を行う。
イ.障害の問合せに対して一時的な回避策は提示せず,根本原因及び解決策の検討に注力する体制を組む。
ウ.利用者が問合せを速やかに実施できるように,問合せ窓口は問合せの種別ごとにできるだけ細かく分ける。
エ.利用者に対して公平性を保つように,問合せ内容の重要度にかかわらず受付順に回答を実施するように徹底する。


テクノロジ系の問題はこんな感じです。

ネットワーク環境で利用されるIDSの役割として,適切なものはどれか。

ア.IPアドレスとドメイン名を相互に変換する。
イ.ネットワーク上の複数のコンピュータの時刻を同期させる。
ウ.ネットワークなどに対する不正アクセスやその予兆を検知し,管理者に通知する。
エ.メールサーバに届いた電子メールを,メールクライアントに送る。

ITパスポートを取るメリット

ITパスポートの雰囲気が掴めたところで、それではどんなメリットがあるのでしょうか?

「仕事の時間を減らして資格を取るとは本末転倒」このように言う人も中にはいるでしょう。

特に、あなたの成長を願わず、仕事の成果だけを重視する上司は「とにかく仕事しろ」と言うでしょう。

斜陽産業にいるのに、会社は潰れないと考え、悠長に会社に居続ける方が危険。

ITパスポートの資格を取ることは、間違いなく大きなメリットがあります。(メリットの詳細記事はこちら)

ITパスポートを取るメリット7つ

1.自由 やりたいことを勝ち取る原動力に
2.難易度 IT未経験でも大丈夫
3.資格群 少しずつLevel UPでやる気維持
4.承認 課長以上会議で褒められた
5.活気 教材が充実して勉強しやすい
6.就職 キャリアパス拡大に繋がった
7.能力 体系的な専門知識が身についた

最も分かりやすいメリットは、上位資格の基本情報技術者の求人が多く平均年収が高い点です。

こちらは求人サイトにて資格名で平均年収を調べた結果で、基本情報技術者の待遇の良さを裏付けています。

※パートタイムも含んでいるので、平均年収は控えめとなっています

平均年収求人数資格難易度
基本情報技術者476万円226,717件
ITパスポート362万円7,838件
応用情報技術者504万円17,372件
ITストラテジスト623万円1,312件
一級建築士499万円77,380件
弁護士561万円21,933件
宅建士360万円29,455件
中小企業診断士572万円4,916件
簿記2級442万円29,647件
FP2級410万円4,395件
基本情報技術者の平均年収と求人数(求人ボックス調査結果)
平均年収求人数資格難易度
基本情報技術者476万円226,717件
ITパスポート362万円7,838件
応用情報技術者504万円17,372件
ITストラテジスト623万円1,312件
一級建築士499万円77,380件
弁護士561万円21,933件
宅建士360万円29,455件
中小企業診断士572万円4,916件
簿記2級442万円29,647件
FP2級410万円4,395件
基本情報技術者の平均年収と求人数(求人ボックス調査結果)

難易度が高くないにも関わらず、基本情報技術者の待遇が良い理由は、IT人材の需要が世界中で高いからです。

PMPなどのIT系国際資格は、平均年収が1000万円以上と高水準で、IT系国際資格にステップアップしやすいのも利点です。

ITパスポートの合格率と難易度

ITパスポートの合格率は54%が目安です。

ITパスポートの合格率は、IPA公式サイトに記載されており、ご覧の通り50%強です。

年度合格者数対受験者合格率
平成30年度49,221人51.7%
令和元年度56,323人54.3%
令和2年度77,512人58.8%
令和3年度111,241人52.7%
令和4年度119,495人51.6%
5年間の平均82,758人53.8%
ITパスポートの合格率
年度合格者数対受験者合格率
平成30年度49,221人51.7%
令和元年度56,323人54.3%
令和2年度77,512人58.8%
令和3年度111,241人52.7%
令和4年度119,495人51.6%
5年間の平均82,758人53.8%
ITパスポートの合格率

ITパスポートの難易度は、やや易しいです。ただし当然ですが、資格の難しさは、人によって感じ方が違います。

しっかり準備すれば、1ヶ月の勉強で合格する人を見てきました。

一方で、数学やプログラミングに自信がある人でも、不合格する人を見ています。

勉強時間

ITパスポートの勉強時間は、短い人で50時間長い人で80時間が目安です!

よく資格の勉強時間はどれくらいかかるか?と聞かれるんですよ。

でもこれって答えるのがとても難しいです。

極論、ITパスポートなら無勉で受かる人もいますし、半年勉強してもダメな人がいます。

でも敢えて勉強時間を答えるなら、「IT系の勉強歴はあるか」「仕事経験はあるか」によって勉強時間がわかります。(勉強時間の詳細説明はこちら)

ITパスポートの勉強時間

標準的な大学を卒業し、正しい勉強方法で試験対策した場合の、合格までの勉強時間は、

IT系勉強 or 仕事経験ありの人は、50時間
IT系勉強 or 仕事経験なしの人は、80時間

このように、人によって勉強時間に差があるので、少しでも早く合格するのが重要です。

ITパスポートに早く合格する勉強方法

ITパスポートに素早く合格する勉強方法は、過去問を中心とした問題演習と、繰り返しの復習です。

まず、ITパスポートは過去問が公開されており、似た問題が出題されやすい傾向があります。

これはチャンスですよ!何を勉強すれば良いかわかりやすい!

そのため、膨大な問題数を解くよりも、数を絞った過去問演習が効果的です。

そして最も重要なポイントが、復習の精度です。ずばり、皆様は勉強の後にきちんと復習していますか?

人間の脳は、エビングハウスの忘却曲線という曲線に沿って、少しずつ記憶が失われます

その日新しく覚えてOKとした問題でも、1週間後に忘れている可能性が高い。

だから、苦手な問題は1週間後も復習して、記憶に定着させましょう!

……と書きましたが、そんな管理を自分で出来たら、今まで苦労してないわ!そう言いたくなります。

だから、ITパスポートに早く効果的に合格したい人は、忘却曲線を考慮した復習AIの利用がおすすめです。

私はスタディングという通信講座を利用し、AI復習機能に連動したスコアを上げてから受験し、3週間で一発合格しました。(スタディングの詳細はこちらで解説しました

なお、さまざまな通信講座参考書も厳選比較しているので、他と比べて選びたい人は参照してみてください。


すみません、少し話がそれました。

具体的な勉強ステップは以下のとおりです。(詳細は長くなるのでこちらの記事で紹介します。)

  • 過去問を1回分解いて手応えを確認する
  • 学習時間から逆算して試験を申し込む
  • 過去問300問を復習し続ける(通信講座)
  • 模擬試験(通信講座)

いきなり参考書を買ってイチから読み始めると眠くなって挫折するのがオチなので、まずは無料公開されているサンプル問題を解くと良いですよ〜

まとめ

この記事では、ITパスポートの概要を簡単に説明しました!

資格について、試験について、一通り知っていただけたら幸いです。

私自身、2023年3月にITパスポートを取ったのですが、取得して本当に良かったと実感していますよ〜

今までの専攻にこだわらず、ITの仕事ができるようになったのも、ITパスポートや基本情報技術者がキッカケでした。

それでは、皆様にも良きことがありますように!

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