ITパスポート資格試験の標準的な勉強時間が知りたい人
ITパスポート試験の受験を検討している人や、試験勉強中の人は、合格に必要な勉強時間が気になると思います。
・他の資格も気になる中、ITパスポート試験の必要勉強時間を把握したい
・学習計画の参考として、勉強時間を把握したい
この勉強時間は、個人差が大きいため、ネットの情報を鵜呑みにしたくないと考える方が多いのもうなずけます。
・標準的な勉強時間というが、何を根拠に勉強時間を計ったのか
・頭の良し悪しで、大幅に変わるだろう
そこで、本記事では上の悩みに答えるべく、なるべく定量的に勉強時間の情報を集めました。
具体的には、「様々なITパスポート講座や参考書」、「受験者50人へのアンケート」、「私の体験談」から勉強時間を分析します。
標準的な大学を卒業し、正しい勉強方法で試験対策した場合の、合格までの勉強時間は、
IT系勉強 or 仕事経験ありの人は、50時間
IT系勉強 or 仕事経験なしの人は、80時間
IT経験者のITパスポート勉強時間は50時間
IT経験者のITパスポート試験の勉強時間は、合計で50時間程度を見込みます。
50時間の内訳は、学習計画で5時間、過去問演習で25時間、講義やテキストで15時間、模擬試験で5時間です。内訳の詳細を説明します。
学習計画は5時間
ITパスポート試験の学習計画として、5時間を見込みます。
まず、IPAの公式サイトから、試験概要をよく確認します。ITパスポート試験は、択一式の問題を120分で100問回答する試験です。試験科目は3つあり、「ストラテジ」「マネジメント」「テクノロジ」ということを把握します。試験形式を把握したら、過去問に目を通して、問題の雰囲気を掴みます。
私は参考書を買わずに、スタディングに学習計画を丸投げして時間を節約しました。
実際の試験は、似た問題が過去問から出題されます。得点60%以上で合格点なので、過去問を繰り返し解くような学習計画となります。
過去問演習で25時間
ITパスポートの過去問演習として、25時間を見込みます。IT経験者は、いきなり過去問演習に取り掛かると良いでしょう。なぜなら、問題を解くのは「アウトプット」になるので、脳が刺激され学習効率が高いからです。
マネジメント系の問題の一例(IPAのページから引用)
システム開発のプロセスには、システム要件定義、システム方式設計、システム結合テスト、ソフトウェア受入れなどがある。システム要件定義で実施する作業はどれか。
ア.開発の委託者が実際の運用と同様の条件でソフトウェアを使用し、正常に稼働することを確認する。
イ.システムテストの計画を作成し、テスト環境の準備を行う。
ウ.システムに要求される機能、性能を明確にする。
エ.プログラム作成と、評価基準に従いテスト結果のレビューを行う。
ストラテジ系が35問、マネジメント系が20問、テクノロジ系が45問、合計100問を制限時間120分で解答します。全て選択肢4つの択一式です。過去問を解いて気が付きますが、例年似たような問題が出題されます。
私の場合は、足りない知識を補いながら、過去問を繰り返し解くという学習方法となりました。2年分(200問)を3回ずつ時間通り解くと、12時間です。知識を補いながら勉強すると、20時間程度でしょう。
講義やテキストで15時間
講義やテキストを使った勉強として、15時間を見込みます。ITパスポート試験では、SCMやBPOなど用語に関する知識問題が多いです。用語を丸暗記するのではなく理解するために、講義やテキストを使って脳に刻み込みます。用語集をスマホの音声読み上げアプリで繰り返し聞くのも良い勉強法でしょう。
用語集の一例(スタディング講座から一部引用)
ASP
サーバ上のアプリケーションソフトウェアを、インターネット経由でユーザに提供する事業者、又はそのサービス形態のことである。
BCP
事業継続計画のことであり、大規模な災害などが発生し、経営資源が乏しくなった状況においても重要事業の継続を
可能にするために、あらかじめ策定しておく計画のことをいう。
例:異なる地域の工場が相互の生産ラインをバックアップするプロセスを準備するといった計画を策定しておくこと
模擬試験で5時間
ITパスポート試験の直前に行う模擬試験は、5時間を見込みます。2時間で100問を解いて、間違えた問題は3時間で復習します。
模擬試験で60%以上正答できれば、本番も自信を持って臨めるでしょう。
IT未経験者のITパスポート勉強時間は80時間
IT未経験者のITパスポート勉強時間は、合計で80時間程度を見込みます。
80時間の内訳は、IT経験者の勉強時間(50時間)に加えて、ITやビジネスの基礎知識を30時間で勉強します。
IT未経験者なので、経験者のようにいきなり過去問演習に取り掛かると、なかなか解けず挫折しやすいです。
そのため、まずは参考書や講義を使い、分かるところから少しずつ理解を広げます。
IT未経験者は、学習計画で5時間、基礎知識習得で30時間、過去問演習で25時間、講義やテキストで15時間、模擬試験で5時間となります。
受験者50人のアンケート結果詳細
クラウドワークスを利用し、ITパスポート試験受験者50人にアンケートを取りました。
先に結論を書くと、以下のとおりでした。
- 合格者の平均勉強時間は78時間
- 不合格者の平均勉強時間は59時間
- IT経験者の平均勉強時間は52時間
- IT未経験者の平均勉強時間は75時間
合格者の平均勉強時間は78時間
まずは、合格者と不合格者が、どのくらいの勉強時間か調べました。
ITパスポート試験受験者50人のうち、
合格者の割合は64%、
合格者の平均勉強時間は78時間、
不合格者の平均勉強時間は59時間でした。
※なお、アンケートはこちらの応募とフォームによって得ました。
IT経験者の平均勉強時間は52時間
続いて、IT経験者の勉強時間と合格率がどのくらいか、調べました。
ITパスポート受験者50人のうち、IT経験者(以下該当者)は9人で、平均勉強時間は52時間です。
1. 大学などでITを専攻していて、仕事でも深く関わっている
2. 大学などでITを専攻していないが、仕事でITに深く関わっている
IT”未”経験者の平均勉強時間は75時間
最後に、IT経験者の勉強時間と合格率がどのくらいか、調べました。
ITパスポート試験受験者50人のうち、IT”未”経験者(以下該当者)は41人で、平均勉強時間は75時間です。
3. 大学などでITを専攻していないが、仕事でITに少しだけ関わっている
4. 大学などでITを専攻していないし、仕事でもITに関わっていない
他の資格の勉強時間(比較参考)
ITパスポートは情報処理の入門資格と言われていますが、他の資格と勉強時間を比較してみました。どの資格を取ろうか迷っている人にとっては、参考になると思います。
資格 | 勉強時間 |
---|---|
中小企業診断士 | 1000時間 |
第三種電気主任技術者 | 500~1000時間 |
第二種電気主任技術者 | 600~1000時間 |
第一種電気主任技術者 | 1500時間 |
応用情報技術者 | 200~500時間 |
基本情報技術者 | 50~200時間 |
ITパスポート | 5~100時間 |
1級建築士 | 700~1500時間 |
2級建築士 | 500~700時間 |
1級建築施工管理技士 | 75時間程度 |
2級建築施工管理技士 | 60時間程度 |
1級土木施工管理技士 | 500~700時間 |
2級土木施工管理技士 | 50~300時間 |
まとめ
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。記事のまとめとして、ITパスポートの勉強時間を再掲します。
標準的な大学を卒業し、正しい勉強方法で試験対策した場合の、合格までの勉強時間は、
IT系勉強 or 仕事経験ありの人は、50時間
IT系勉強 or 仕事経験なしの人は、80時間
効率的なAI学習を取り入れたスタディング講座を使えば、ITパスポートの勉強時間を大幅に減らせます。
私はスタディング講座に学習計画を丸投げすることで、IT専門外ながらも20時間で合格することができました。
こちらの記事で6社の講座を比較紹介しましたが、AI学習機能とコスパの面で、スタディングが頭一つ抜けています。
スタディングをチェックする!▼スタディング以外にも、講座を色々比較したい方は、こちらの記事が参考になると思います。
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