技術士一次試験の難易度や勉強方法は?機械と電気で一発合格した筆者が徹底解説!

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技術士一次試験とはどんな試験か気になる

資格の難易度、メリットや勉強時間を知りたい。

技術士一次試験に合格するための勉強方法を知りたい。

あなたは技術士と聞いて、どんなイメージを持ちますか?

・技術士という名前は聞いたことがあるが、資格?職業?良くわからない。
・あまり聞かなくてマイナーな資格…
・実は難しい資格だが、マイナーで報われない資格…

一般的な技術士のイメージは、上記の通りかもしれません。

マイナーで役に立たないというイメージを持つ方が多いかも

「役に立たない」というイメージは、「ある意味」間違っていません。

なぜなら、弁護士や保育士のように、資格を持たないと業務ができない「業務独占資格」では無いからです。

例えば、弁護士の資格が無いと、刑事裁判の被告人の弁護ができません。

その一方で、技術士の資格を持っていなくても、機械設計や施工管理はできます。

技術士を持っていないから「モグリ」だ!とは言われないですね。

このように、技術士資格のメリットは感じにくいので、技術士の資格はマイナーで役に立たないかもしれません。

では、技術士の資格を取得した人が、どのようなメリットを享受しているでしょうか?

・自分の話をもっと聞いて貰えるようになった
・昇進して給料が上がった
・社外の技術士とコネクションが広がった
・技術士をきっかけに開業した

私は、上記のメリットを享受した技術士と、twitterで知り合いました。

技術士を取ったから一生安心、では無いですが、勉強を通じて現状を大きく変えるキッカケになります!

この技術士になるためには、二次試験に合格する必要があります。

そして二次試験を受験するためには、「認定された教育課程の修了」するか「一次試験に合格」後、4年以上の実務経験が必要です。

技術士取得までのステップ

なんか複雑で分かりにくい…!

そこで本記事では、

  • 一次試験とは何?
  • 誰が一次試験を受ける必要がある?
  • 一次試験は難しい?
  • どうやったら合格できる?

このような悩みに、なるべく分かりやすく、答えます。

結論

技術士一次試験の受験が必要な人とは、①技術士二次試験を受験する人 かつ②指定された教育課程の修了者に該当しない人 です。

技術士一次試験は、令和3年度から過去5年平均で合格率が43.7%であり、難度はやや易

一次試験を合格するための標準的な勉強時間は、150時間を見込む。
(学習計画10時間、基礎科目60時間、適性科目20時間、専門科目60時間)

形式は択一式のみであり、再出題傾向も高いため、過去問中心の勉強でOK

この記事を書いた人

>技術士一次 機械/電気で合格
>技術士二次 令和2,3年度不合格
各問の最高はⅠA、Ⅱ B、Ⅲ A
>技術士講座で試した講座は6社
>記事コンテストで銅賞獲得

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ブロガー
たけゆう
目次

一次試験は二次試験の前段の試験

まず技術士は、文部科学省が所轄する国家資格です。

他の資格と比較した技術士資格

文部科学省は、科学技術に関する高度な専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験などの業務を行う者に対し「技術士」の資格を付与し、その業務の適正化を図る「技術士制度」を設けています。

文部科学省のホームページから引用

機械部門や電気部門、情報部門や建設部門など、20個の部門から選択して受験します。

技術系の資格としては最高位に位置付けられていますが、他の医師や弁護士という資格と比べると、勉強時間が短めです。

技術士を取得するためには、技術士二次試験に合格する必要があります。

そして、この二次試験を受験するためには、「技術士一次試験に合格する」又は「所定の大学院を修了」する必要があります。

つまり、技術士一次試験は技術士二次試験を受けるための前段の試験という特徴があります。

技術士を取得するまでの流れは、次の図を参照してください。

技術士取得までのステップ

晴れて一次試験を合格すると、「技術士補」として登録可能になります。この技術士補は、登録が必要ですが、技術士補に登録しなくとも二次試験が受験可能なので、私はそれほど登録の必要性を感じておりません。

一次試験の受験が必要な人

では、どんな人が技術士一次試験を受ける必要があるのでしょうか?

技術士一次試験の受験が必要な人とは、
①技術士二次試験を受験する人 かつ 
②指定された教育課程の修了者に該当しない人 です。

意外とシンプル!…でも「指定された教育課程の修了者」って何?

②指定された教育課程の修了者 は、技術士会のHPからジャンプして、文部科学省のHPに書かれています。

「指定された教育課程の修了者」とあり、これは「大学その他の教育機関における課程であって科学技術に関するもののうち、その修了が第一次試験の合格と同等であるものとして文部科学大臣が指定したものを修了した者」のことです。

技術士会のホームページ

あいうえお順に、愛知工業大学・秋田県立大学と始まり多くの大学や高専が認定を受けています。

▼ご自身の大学と専攻が、認定を受けているか確認してみて下さい。
指定された教育課程の修了者について(文部科学省HP)>>

建設部門は、多くの大学で認定を受けていますが、機械部門や電気部門は少ないです。偏差値の高さは関係無く、旧帝大でも部門によっては認定を受けていません。しっかりチェックすることをオススメします。

「指定された教育課程の修了者」に該当しないけど、技術士二次試験を受けたい方は、一次試験合格が必須です。

意外と認定を受けていないので、多くの人が一次試験の受験が必要になると思います。

一次試験を受験する3つのメリット

では、技術士一次試験を受験するとして、どんなメリットがあるのでしょうか?

貴重な時間を充てて勉強するのですから、メリットは気になるものです。

技術士一次試験を受験するメリットとして、次の3つを挙げられます。

(1) 二次試験の受験資格を得る
(2) 専門部門に対する基礎学力が身に付く
(3) 基礎学力を持っていることの証明になる

(1) 二次試験の受験資格を得る

まずは直接的なメリットとして、二次試験の受験資格を得ることができます。

(2) 専門部門に対する基礎学力が身に付く

二次試験では、5時間半の試験時間に、600字詰めの原稿用紙を9枚書くような論述試験です。

二次試験では、専門技術だけではなく、マネジメントやリーダーシップ等の業務経験を的確に記述するスキルが求められます。

その一方で、一次試験は基礎知識を択一式の問題で単純に問う形式です。

機械部門の選択科目の例

二次試験は合格率が低く難関ですが、専門知識は一次試験を合格するレベルがあれば十分と参考書に書いてありました。

つまり、一次試験は、専門知識習得のための登竜門なのです。

この専門部門に対する基礎学力を身に付ける訓練として、一次試験受験は大変良い機会と考えます。

(3) 基礎学力を持っていることの証明になる

一次試験では、基礎科目・適性科目・専門科目の全てに50%以上正答すると、合格できます。

難易度としては、大学院の入試レベルと同等か、少し簡単というところです。

合格証が発行されますので、基礎学力を持っていることの証明になります。

技術士一次試験の合格証

技術士一次試験の難易度はやや易

技術士一次試験の難易度を客観的に示すデータとして、合格率があります。合格率は、技術士会のホームページに掲載されています。

令和3年から直近の6年間での平均合格率は、43.7%です。

他の国家資格の合格率と比べると「高い水準」で、難易度はそれほど高くないと考えます。

私は大学院を修了した後、機械部門と電気部門に合格しましたが、得点率は70~90%あり、少し余裕を感じました。(50%以上で合格)

大学を卒業した方が、ご自身の専門分野を受験するのであれば、過去問を数年分解けば十分でしょう。

参考として、技術士一次試験の合格率データを掲載します。

年度受験者数[人]合格者数[人]合格率[%]
平成2817561860049.0
平成2917739865848.8
平成3016676630237.8
令和元13266681951.4
令和214594638043.7
令和316977531331.3
技術士第一次試験結果(技術士会HPから抜粋)

技術士一次試験の合格基準は、基礎科目・適性科目・専門科目の全てで50%以上の得点を得ることです。

試験科目合否決定基準
基礎科目50%以上の得点
適性科目50%以上の得点
専門科目50%以上の得点
技術士一次試験の合否決定基準(技術士会HPから引用)

全て5者択一なので、当てずっぽうでも20%の正答率があります。

全ての分野を広く勉強せずとも、頻出分野を濃く正当できれば、合格できる可能性は高まります。

一次試験の出題形式は全て択一式

技術士一次試験は、Ⅰ基礎科目、Ⅱ適性科目、Ⅲ専門科目から成ります。

午前中に基礎科目と適性科目を受験し、午後に専門科目を受験します。

全て択一式の問題で、5つの選択肢から1つを選びます。

Ⅰ.基礎科目
60分で15問回答します。(30問から15問を選択)
科学技術全般にわたる基礎知識から出題され、出題分野は次の(1)~(5)のとおりです。

(1) 設計・計画に関するもの(設計理論、システム設計、品質管理等)
(2) 情報・論理に関するもの(アルゴリズム、情報ネットワーク等)
(3) 解析に関するもの(力学、電磁気学等)
(4) 材料・化学・バイオに関するもの(材料特性、バイオテクノロジー等)
(5) 環境・エネルギー・技術に関するもの(環境、エネルギー、技術史等)

Ⅱ.適性科目
60分で15問回答します。(15問全てに回答)
技術士法第四章(技術士等の義務)の規定の遵守に関する問題が出題されます。

Ⅲ.専門科目
120分で25問回答します。(35問から25問を選択)
下記の20技術部門の中から1技術部門を選択します。

一次試験の勉強時間は合計150時間程度

技術士一次試験の勉強時間は、合計で150時間程度を見込みます。

150時間の内訳は、学習計画で10時間、基礎科目で60時間、適正科目で20時間、専門科目で60時間です。内訳の詳細を説明します。

学習計画は10時間

技術士一次試験の学習計画として、10時間を見込みます。

まず、技術士会のホームページから、試験概要をよく確認します。機械部門・電気電子部門など20の技術部門から、受験する部門を選びます。受験部門を選んだら、過去問に目を通して、問題の雰囲気を掴みます。具体的な学習計画は、sukiyaki塾のホームページが参考になります。

私は参考書を1冊だけ買って、技術士会HPに掲載されている過去問と解答を見て勉強し、機械部門と電気部門に合格しました。

実際の試験は、その多くが過去問から出題されます。得点50%以上で合格点なので、過去問を繰り返し解くような学習計画となります。

基礎科目の勉強時間は60時間

技術士一次試験の基礎科目対策として、60時間を見込みます。基礎科目は、20部門全ての人が受験します。高校で習う物理や化学よりも難しいと感じる、大学レベルの技術的な問題が出題されます。

6問から3問選び、3問×5分野=15問を制限時間60分で解答します。全て選択肢5つの択一式です。過去問を解いて気が付きますが、例年似たような問題が出題されます。

私の場合は、足りない知識を補いながら、過去問を繰り返し解くという学習方法となりました。4年分を4回ずつ時間通り解くと、16時間です。選択しない問題も含めると、倍の32時間となります。知識を補いながら勉強すると、60時間程度でしょう。

適性科目の勉強時間は20時間

技術士一次試験の適性科目対策として、20時間を見込みます。適性科目も、20部門全ての人が受験します。適性科目の内容は、技術的というよりは、技術者倫理を問う問題です。

15問を制限時間60分で解答します。全て選択肢5つの択一式です。こちらも過去問を解いて気が付きますが、例年似たような問題が出題されます。

特に対策をしなくても、大丈夫という人もいますが、私は過去問を繰り返し解きました。3年分を4回ずつ時間通り解くと、12時間です。知識を補いながら勉強すると、20時間程度でしょう。

専門科目の勉強時間は60時間

技術士一次試験の専門科目対策は、60時間を見込みます。専門科目は、部門ごとに異なる問題が出題されます。高校で習う物理や化学よりも難しいと感じる、大学レベルの技術的な問題が出題されます。

35問から25問を選び、制限時間120分で解答します。全て選択肢5つの択一式です。こちらも過去問を解いて気が付きますが、例年似たような問題が出題されます。

私の場合は、配点が大きく得意な分野に絞って、過去問を繰り返し解くという学習方法となりました。3年分を3回ずつ時間通り解くと、18時間です。選択しない問題も含めると、26時間となります。知識を補いながら勉強すると、60時間程度でしょう。

一次試験は、合計で150時間ということで、説明を終わります。次は二次試験を見てみましょう。

受験者の実際の勉強時間は?

技術士一次試験の勉強時間を確認するため、技術士一次試験受験者50人にアンケートを取りました。

そのアンケート結果は、次の通りです。

技術士二次試験受験者50人のうち、
合格者の割合は52%、
合格者の平均勉強時間は115時間、
不合格者の平均勉強時間は118時間でした。

技術士二次試験受験者50人のアンケート結果
あなたは技術士一次試験に合格しましたか?
合格52%、不合格48%
合格者の平均勉強時間
115時間
不合格者の平均勉強時間
118時間

一次試験の勉強方法は過去問対策でOK

一次試験では、過去問が再び出題される可能性が約50%と高いです。

そのため、過去問を中心とした勉強方法で問題ないでしょう。

過去問とその答えは、技術士会のホームページにアップされています。

参考書を買えば、解説を素早く確認できるため、学習効率が上がります。

大学院出身者など、一次試験突破の自信がある方

基礎科目と適性科目は、過去問を数年分解けば十分でしょう。専門科目も過去問を数年分解けば十分だと思いますが、専門分野の参考書1冊持っておけば学習効率が上がります。学力に自信がある方こそ、適性科目を油断しないよう、しっかり対策しましょう。

高卒者など、一次試験突破の自信がない方

まずは、過去問に目を通してみてください。専門科目が全く分からない場合は、得点源となる分野だけ絞って、教科書で一から勉強すると良いでしょう。例えば、機械部門なら、材料力学と機械力学さえ9割正答できれば合格できます。基礎科目と適性科目は、過去問を数年分繰り返し解けば、傾向が掴めると思います。基礎科目・適性科目用の問題集1冊、専門科目用の問題集1冊、専門科目理解用の教科書があれば、突破可能です。

私も購入しましたが、基礎科目と適性科目の対策にはこれ一冊で十分です。安くて分厚くて解説が充実しています。5年分もあれば十分です。

専門科目の対策は、部門毎の参考書を一冊持つと心強いです。

年間受験者が1000名以上いる主要な5部門の参考書を紹介します。

▼機械部門:専門科目の参考書は数種類あって、色々立ち読みしましたが、ハズレは無い印象です。こちらは問題数も解説の丁寧さも良かったです。

▼電気部門:専門科目の参考書は数種類あって、色々立ち読みしましたが、ハズレは無い印象です。こちらは問題数が多く、解説も丁寧でした。

▼建設部門:建設部門は受験者が多く、多数の参考書から選べます。こちらは専門科目に特化した参考書で、解説も読みやすかったです。

▼上下水道部門:上下水道部門は参考書が少ないです。こちらは解説がしっかりしていて、多数の問題が収録されています。

▼環境部門:環境部門は参考書が少ないです。こちらは解説もしっかりしていました。

まとめ

結論

技術士一次試験の受験が必要な人とは、①技術士二次試験を受験する人 かつ②指定された教育課程の修了者に該当しない人 です。

技術士一次試験の合格率は、令和3年度から過去5年平均で43.7%であり、難度はやや易。

一次試験を合格するための標準的な勉強時間は、150時間を見込む。
(学習計画10時間、基礎科目60時間、適性科目20時間、専門科目60時間)

形式は択一式のみであり、再出題傾向も高いため、過去問中心の勉強でOK。

本記事を読んで、技術士試験や、技術士資格に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

私は、技術士試験勉強をキッカケに、仕事力UPや視野の広がりを実感しています。

技術士を目指したおかげで、今では毎日定時帰りをしながら、年間300万円以上金融資産を増やしています。

特に家族と過ごす時間が増え、家族仲が良くなったと実感しています。

その背景から、当ブログでは「技術士を目指す事で」「時間とお金の自由を増やす」をテーマとしています。

皆さんが技術士という資格に興味を持った理由も、時間とお金の自由を増やしたいことが根底にあるかもしれません。

以前Twitterで技術士受験者の正直な志望動機を聞いたところ、半数以上の方が「時間とお金の自由」を第1の動機としていました。

もちろん、実際の技術士口頭試験で、「時間とお金の自由を手に入れたい」言ったら確実に不合格です。

とは言っても、人間というものは本能に逆らえないもので、聞こえが良い動機を考えるより、自分の欲望に向き合った方が実は頑張れるのです。

だから、敢えて私は「教科書に書いてある動機」ではなく、「本能の動機」にこだわります。

そのため、当ブログを読んでいただいた方が、今より時間とお金に自由になれるよう情報発信を続けて参ります。

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それでは、皆様の技術士試験、並びに技術者生活に良き事がありますように。

公共の安全、環境の良化に貢献しながら、時間とお金の自由を手に入れましょう!

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