基本情報技術者試験を受けようと思っているが、早く効率的に合格したい
令和5年からの新傾向での試験を経験した人の体験談が欲しい
IT専門外ながら、1ヶ月で合格した私が、悩みに答えます。
基本情報技術者は、効率良く勉強すれば、それほど難しい試験ではありません。
IT未経験者でも、150時間あれば合格できます。(勉強時間の根拠はこちら)
実際に私も、この記事で紹介する勉強方法で、約50時間で合格しました。
資格の学校に何年間も通う必要もなく、家族や趣味の時間を犠牲にする必要も有りません。
技術士試験には4回落ちた私が、基本情報技術者は1発短時間で突破できた方法を紹介します。
50時間で合格点を取った勉強方法
最初は、参考書を買ってイチから勉強を始めました。
しかし、3日も参考書を読んでいると、漠然とした不安に襲われました。
いつ終わるの?読み終わったら本当に合格するの?ってか眠い…
これではいけないと思い、様々な情報をネットから仕入れ、次の合格法を試す事にしました。
- 科目Aと科目Bを1回分解く
- 学習時間から逆算して試験を申し込む
- 科目A対策(問題アプリ・参考書)
- 科目B対策(問題アプリ・参考書)
- 模擬試験(問題アプリ)
こちらの方法がドハマリしたので、皆様に紹介したいと思います。
科目Aと科目Bを1回分解く
まずは効率的な勉強方法を探るため、過去問を解いて、自分の現在地を正確に把握します。
令和5年春の現時点では、新傾向に変わったばかりで「過去問がアップされていない」です。
そこで、IPAのこちらの公式ページに掲載された、サンプル問題を1回分解きます。
科目 | 初見の点数 | 合格点 |
---|---|---|
科目A | 366点 | 600点 |
科目B | 400点 | 600点 |
科目Aが全然分からない…。科目Bは対策すればなんとかなりそう。
過去問を1回分解くと、「科目Aの範囲の広さ」「科目Bの深さ」などを感じると思います。
学習時間から逆算して試験を申し込む
サンプル問題を解いた経験を活かし、以下2つを考慮して、基本情報技術者合格に必要な勉強時間を割り出します。
- 科目Bに自信があるか
- 科目Bに自信がなければ、科目B対策に集中するため、科目A免除を狙います。
- 科目Bに自信がなければ、科目B対策に集中するため、科目A免除を狙います。
- ITパスポートは取得済か( IT学習歴が有るか)
- ITパスポート取得済なら、科目A対策の半分が完了しています。
科目B自信あり | 科目B自信なし | |
or IT学習歴あり | ITパスポート取得済勉強時間目安:50時間 通信講座と参考書が効果的 | 勉強時間目安:100時間 科目A免除を考える |
or IT学習歴なし | ITパスポート未取得勉強時間目安:100時間 通信講座と参考書が効果的 | 勉強時間目安:150時間 科目A免除を考える |
科目B自信あり | 科目B自信なし | |
or IT学習歴あり | ITパスポート取得済勉強時間目安:50時間 通信講座と参考書が効果的 | 勉強時間目安:100時間 科目A免除を考える |
or IT学習歴なし | ITパスポート未取得勉強時間目安:100時間 通信講座と参考書が効果的 | 勉強時間目安:150時間 科目A免除を考える |
たとえば私の場合:科目Bに自信があり、ITパスポートを取得済だったので、勉強時間目安は50時間です。
この勉強時間を捻出できるギリギリの期間で、試験本番を申し込みます。
申し込んだら逃げ場もない!締め切りを決めてキリッと勉強します!
科目A対策(問題アプリ・参考書)
科目Aの出題範囲は以下のとおり広いので、狙いを絞って対策を進めます。
大分類 | 出題数 | 小分類 |
---|---|---|
テクノロジ | 41問 | A基礎理論 Aコンピュータ構成要素とハードウェア Aソフトウェア Aシステム構成技術 Aデータベース Aネットワーク ABセキュリティ Aシステム開発 ABデータ構造,アルゴリズム,プログラミング AB疑似言語 |
マネジメント | 7問 | Aプロジェクトマネジメント Aサービスマネジメント |
ストラテジ | 12問 | Aシステム戦略と経営戦略 A企業と法務 Aシステム監査 |
大分類 | 出題数 | 小分類 |
---|---|---|
テクノロジ | 41問 | A基礎理論 Aコンピュータ構成要素とハードウェア Aソフトウェア Aシステム構成技術 Aデータベース Aネットワーク ABセキュリティ Aシステム開発 ABデータ構造,アルゴリズム,プログラミング AB疑似言語 |
マネジメント | 7問 | Aプロジェクトマネジメント Aサービスマネジメント |
ストラテジ | 12問 | Aシステム戦略と経営戦略 A企業と法務 Aシステム監査 |
- 科目Bでも出題される分野が最重要
- セキュリティ、データ構造・アルゴリズム・プログラミングは必修
- セキュリティ、データ構造・アルゴリズム・プログラミングは必修
- 脳の刺激は、模擬試験>問題演習>本>講義
- 問題演習と復習を学習の中心とする
- 問題演習と復習を学習の中心とする
- 過去問の丸暗記は通用しない
- キタミ式など分かりやすさ重視の参考書で徹底理解する
上の3点を押さえながら学習を進めます。
まず、科目Aは出題範囲が非常に広いため、「全て100点を目指す」と時間が足りません。
科目Bでも出題される「セキュリティ」「データ構造,アルゴリズム,プログラミング」が最重要で、これらの分野は「問題集と参考書を併用」して徹底的に理解します。
続いて、人間の脳は「インプット」するよりも「アウトプット」した方が働き、学習効率が高いです。
そのため、「問題演習」を学習の中心とし、分からない部分を参考書や講義で補います。
私はスタディング:基本情報技術者講座の通信講座を利用し、厳選された300問を「AI復習機能」で徹底的に復習しました。(詳細説明はこちら)
そして、基本情報技術者は入門資格ではなく、問題の丸暗記はあまり通用しません。
科目Aの本番は、「数問は過去問からそのまま出題」されていましたが、過去問も問題数が膨大なので、全て覚えようとするのは非効率です。
問題演習は300問(5回分)に厳選し、その問題の背景知識を「参考書」で理解しながら学習したのが功を奏しました。
最後に重要なポイントが、復習の精度です。ずばり、皆様は勉強の後にきちんと復習していますか?
人間の脳は、エビングハウスの忘却曲線という曲線に沿って、少しずつ記憶が失われます。
その日新しく覚えてOKとした問題でも、1週間後に忘れている可能性が高い。
だから、苦手な問題は1週間後も復習して、記憶に定着させましょう!
……と書きましたが、そんな管理を自分で出来たら、今まで苦労してないわ!そう言いたくなります。
だから、基本情報技術者に早く効果的に合格したい人は、忘却曲線を考慮した復習AIの利用がおすすめです。
私はスタディングという通信講座を利用し、AI復習機能に連動したスコアを上げてから受験し、短期一発合格しました。(スタディングの詳細はこちらで解説しました)
科目B対策(問題アプリ・参考書)
科目Bの出題範囲は以下のとおり狭いので、根本理解する姿勢で臨みます。
分類 | 出題数 | 詳細 |
---|---|---|
データ構造 アルゴリズム プログラミング | 16問 | if、else if、else do while、for modなどの演算子 |
セキュリティ | 4問 | 暗号方式や監査など |
分類 | 出題数 | 詳細 |
---|---|---|
データ構造 アルゴリズム プログラミング | 16問 | if、else if、else do while、for modなどの演算子 |
セキュリティ | 4問 | 暗号方式や監査など |
- 学習のポイント:狭く深く学ぶ
- 少ない問題数(2回分)を、分かるまでじっくり考える
- 少ない問題数(2回分)を、分かるまでじっくり考える
- 本番のポイント:セキュリティ必答
- セキュリティの4問は、短い時間で解答できる
科目Bは、科目Aの知識を土台として、応用力が問われます。丸暗記は全く通用しないので、理解できるまで深く学びます。
科目B問題は、深く学ぶ必要がありますが、範囲は狭いです。
ズバリ、科目Bサンプル問題の「冒頭2ページ」をしっかり理解しましょう。
↑1ページ目には、if・else if・elseやwhileが書かれており、これらが必修です。
↑2ページ目はmodなどの演算子と、true,false、配列が書かれており必修です。
少ない問題数(2回分の40問)で良いので、理解できるまでじっくり考えます。
ただし、プログラミングの後半の問題は非常に難易度が高いので、2〜3問は理解を諦めても良いでしょう。
続いて、科目Bの本番の心得を説明します。
科目Bの本番は、「時間」との勝負です。短い時間で解答できる「セキュリティ」が4問出るので、優先して解答がおすすめです。
科目Bは100分で20問を解答し、このうち12問正答できればほぼ合格できます。
プログラミング系の16問は、後半に高難易度の問題が出題され、解答に多くの時間がかかります。
一方で4問出題されるセキュリティは、知識が問われるため、短時間で解答できます。
そのため、まずセキュリティの4問を解答しておき、プログラミング系16問のうち10問自信を持って解答できればOKです。
科目Bが攻略できれば、基本情報技術者の合格は近いです
より詳細に知りたい方は、個別解説記事も参照してください。
模擬試験(問題アプリ)
本番2週間前ごろに、模擬試験を受けます。
2週間前に受ければ、十分対策を進めた上で模試を受けられ、模試で見つかった弱点も挽回可能です。
多くの通信講座や参考書に模擬試験が付属しているので、そちらを利用すると良いでしょう。
私が模試を受けた結果:
科目Aは28/60問で47%
科目Bは14/20問で70%
と、科目Aに不安が残る結果となりました。
↑科目Aの模擬試験は8問足りず
↑科目Bの模擬試験は2問余裕あり
残り2週間で、不正解だった分野の理解を深めます。
私は、システム構成技術・データベース・ネットワークの弱点が見つかり、復習を行いました。
↑復習を重ね、スタディングのAI実力予測が745点となりました
試験本番(最後まであきらめない)
試験本番は、とにかく最後まであきらめない
基本情報技術者は、CBT方式なので、自分のペースで試験開始できます。
そのため、リラックスしやすい反面、集中力が切れやすいです。
1問で合否が決まるかもしれない危機感を持つと良いと思います。
特に科目Bは、初見では分からない問題ばかりです。
最後まで諦めない胆力が、あなたの点数を上げます。
↑本番に取得した点数がすぐに開示されます
今日から勉強を始める人が合格する
この記事では、私が50時間で合格した方法を紹介しました。
皆様としては、「なんだ当たり前のことが書いてあるだけじゃないか」と感じたかもしれません。
本当にそのとおりで、勉強方法を知っただけでは合格できず、やはり「愚直に勉強」する必要があります。
でもここまで読んだ人は、本当に基本情報技術者に合格したい熱意ある人です。
私は、愚直に努力を続け、合格への努力を惜しまない人を応援しています。
理解を助ける参考書と、学習効率が上がる通信講座を分析比較したので、よければリンク先をご参照ください。
AI機能のある通信講座で問題演習の効率を上げ、参考書で理解を深めました!
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