基本情報技術者資格試験の標準的な勉強時間が知りたい人
基本情報技術者の勉強時間は、個人差が大きいため、根拠のない情報を鵜呑みにするのは危険でしょう。
・標準的な勉強時間というが、何を根拠に勉強時間を計ったのか
・頭の良し悪しで、大幅に変わるだろう
本記事では上の悩みに答えるべく、なるべく定量的に勉強時間の情報を集めました。
具体的には、「様々な基本情報技術者講座や参考書」、「受験者50人へのアンケート」、「私の体験談」から勉強時間を分析します。
標準的な大学を卒業し、正しい勉強方法で試験対策した場合の、合格までの勉強時間は、
ITを大学などで専攻した人は、120時間
ITを専攻していない人は、150時間
ITを専攻した人の勉強時間は120時間
ITを専攻した人の基本情報技術者試験の勉強時間は、合計で120時間程度を見込みます。
120時間の内訳は、
学習計画で10時間
過去問演習で50時間
講義やテキストで50時間
模擬試験で10時間
学習計画は10時間
基本情報技術者試験の学習計画として、10時間を見込みます。
基本情報技術者の試験概要は、IPAの公式サイトから以下のとおりとなります。
令和4年まで | 令和5年から | |
---|---|---|
知識・基礎 | 午前試験 4肢択一 150分間 80問 | 科目A 4肢択一 90分間 60問 |
応用力 | 午後試験 多肢択一 150分間 大問5問 | 科目B 多肢択一 100分間 小問20問 |
合格基準 | 午前試験と午後試験 両方とも60%以上 | 科目Aと科目B 両方とも60%以上 |
令和4年まで | 令和5年から | |
---|---|---|
知識・基礎 | 午前試験 4肢択一 150分間 80問 | 科目A 4肢択一 90分間 60問 |
応用力 | 午後試験 多肢択一 150分間 大問5問 | 科目B 多肢択一 100分間 小問20問 |
合格基準 | 午前試験と午後試験 両方とも60%以上 | 科目Aと科目B 両方とも60%以上 |
試験形式を把握したら、過去問に目を通して、問題の雰囲気を掴みます。
私はスタディングという講座で学習計画を丸投げして時間を節約しました。
実際の試験は、似た問題が過去問から出題されるので、過去問を繰り返し解くような学習計画となります。
過去問演習で50時間
基本情報技術者の過去問演習として、50時間を見込みます。IT経験者は、いきなり過去問演習に取り掛かると良いでしょう。なぜなら、問題を解くのは「アウトプット」になるので、脳が刺激され学習効率が高いからです。
科目Aの一例(IPAのページから引用)
リバースブルートフォース攻撃に該当するものはどれか。
ア.攻撃者が何らかの方法で事前に入手した利用者IDとパスワードの組みのリストを使用して,ログインを試行する。
イ.パスワードを一つ選び,利用者IDとして次々に文字列を用意して総当たりにログインを試行する。
ウ.利用者ID,及びその利用者IDと同一の文字列であるパスワードの組みを次々に生成してログインを試行する。
エ.利用者IDを一つ選び,パスワードとして次々に文字列を用意して総当たりにログインを試行する。
私の場合は、足りない知識を補いながら、過去問を繰り返し解くという学習方法となりました。
講義やテキストで50時間
講義やテキストを使った勉強として、50時間を見込みます。
基本情報技術者試験では、共通鍵暗号方式など用語に関する知識問題が多いです。
用語を丸暗記しただけでは太刀打ちできず、講義やテキストによる根本理解が効果的です。
用語集をスマホの音声読み上げアプリで繰り返し聞くのも良い勉強法でしょう。
模擬試験で10時間
基本情報技術者試験の直前に行う模擬試験は、10時間を見込みます。1回分の練習と、間違えた問題の理解を深めます。
模擬試験で60%以上正答できれば、本番も自信を持って臨めるでしょう。
ITを専攻していない人の勉強時間は150時間
ITを専攻していない人の基本情報技術者勉強時間は、合計で150時間程度を見込みます。
150時間の内訳は、IT経験者の勉強時間(120時間)に加えて、ITやビジネスの基礎知識を30時間で勉強します。
IT未経験なので、経験者のようにいきなり過去問演習に取り掛かると、なかなか解けず挫折しやすいです。
そのため、まずは参考書や講義を使い、分かるところから少しずつ理解を広げます。
受験者50人のアンケート結果詳細
クラウドワークスを利用し、基本情報技術者試験受験者50人にアンケートを取りました。
先に結論を書くと、以下のとおりでした。
平均勉強時間 | |
---|---|
合格者 | 140時間 |
不合格者 | 98時間 |
IT専攻で合格 | 128時間 |
IT専攻せず合格 | 146時間 |
平均勉強時間 | |
---|---|
合格者 | 140時間 |
不合格者 | 98時間 |
IT専攻で合格 | 128時間 |
IT専攻せず合格 | 146時間 |
合格者の平均勉強時間は140時間
まずは、合格者と不合格者が、どのくらいの勉強時間か調べました。
基本情報技術者受験者50人のうち、
合格者の割合は68%、
合格者の平均勉強時間は140時間、
不合格者の平均勉強時間は98時間でした。
※なお、アンケートはこちらの応募とフォームによって得ました。
IT専攻で合格した人の平均勉強時間は128時間
続いて、大学などでITを専攻した人の勉強時間と合格率がどのくらいか、調べました。
IT専攻者13人のうち、
合格者の割合は92%。
合格者の平均勉強時間は128時間。
IT専攻しておらず合格した人の平均勉強時間は146時間
最後に、IT専攻していない人の勉強時間と合格率がどのくらいか、調べました。
IT専攻していない37人のうち、
合格者の割合は59%。
合格者の平均勉強時間は146時間。
他の資格の勉強時間(比較参考)
基本情報技術者は情報処理のレベル2の資格ですが、他の資格と勉強時間を比較してみました。どの資格を取ろうか迷っている人にとっては、参考になると思います。
資格 | 勉強時間 |
---|---|
中小企業診断士 | 1000時間 |
第三種電気主任技術者 | 500~1000時間 |
第二種電気主任技術者 | 600~1000時間 |
第一種電気主任技術者 | 1500時間 |
応用情報技術者 | 200~500時間 |
基本情報技術者 | 50~200時間 |
ITパスポート | 5~100時間 |
1級建築士 | 700~1500時間 |
2級建築士 | 500~700時間 |
1級建築施工管理技士 | 75時間程度 |
2級建築施工管理技士 | 60時間程度 |
1級土木施工管理技士 | 500~700時間 |
2級土木施工管理技士 | 50~300時間 |
まとめ
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。記事のまとめとして、基本情報技術者の勉強時間を再掲します。
標準的な大学を卒業し、正しい勉強方法で試験対策した場合の、合格までの勉強時間は、
ITを大学などで専攻した人は、120時間
ITを専攻していない人は、150時間
効率的なAI学習を取り入れたスタディング講座を使えば、基本情報技術者の勉強時間を大幅に減らせます。
私はスタディング講座に学習計画を丸投げすることで、IT専門外ながらも50時間で合格することができました。
こちらの記事で6社の講座を比較紹介しましたが、AI学習機能とコスパの面で、スタディングが頭一つ抜けています。
▼【厳選】基本情報技術者の通信講座おすすめ3選
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