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基本情報技術者とは何?概要が簡単に分かる記事

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こんな人に読んでほしい

基本情報技術者という資格に興味があるが、文章や図解でカンタンに知りたい

基本情報技術者の全てを一つの記事で把握したい

基本情報技術者は、IT分野の基本的な知識と能力を証明できる国家資格です。

国内には累計119万人以上の基本情報技術者取得者がおり、ITの基礎力を様々な業界で示せる万能資格です。

私もそのような情報に惹かれ、基本情報技術者の資格取得を目指しました。

でも私は機械設計一筋、ITは業務経験どころか勉強歴もあやしい

IT未経験なのに基本情報技術者に短期間で合格するなんて無理、と思っていました。

それでも、ITパスポート合格後、1ヶ月の勉強を経て、2023年4月に基本情報技術者に合格しました。

そして基本情報技術者をキッカケに、プロジェクトマネジメントの国際資格であるPMPを取得し、システム開発のプロジェクトマネージャーをしています。

この記事では、基本情報技術者として活躍する前に知りたい情報の全てを、カンタンに説明します。

目次

基本情報技術者とはそもそも何?

資格の概要

基本情報技術者試験とは、経済産業省所管の「情報処理推進機構(IPA)」が行う国家資格試験です。

情報処理技術者試験は、「情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定している国家試験です。

IPAのWEBサイトより引用

情報処理技術者試験は、医師や弁護士のように、業務独占(ライセンス)資格ではありません

例えば医師でなければ医業が出来ませんが、基本情報技術者でなくともIT技術者になれます。

基本情報技術者は、情報処理技術者の中で「ITエンジニアの登竜門」とされており、レベル2に位置付けられています。

ITエンジニアとしてキャリアをスタートするには、まず基本情報技術者試験から受験することをお勧めします。しっかりとした基礎を身に付けることにより、その後の応用力の幅が格段に広がります。

IPAのWEBサイトより引用

基本情報技術者はCBT方式で随時実施しているので、テストセンターさえ空いていれば、明日でも受験可能です。

手軽に受験できるのが本当に魅力的な資格ですね〜

略号FE
英語名称Fundamental Information Technology Engineer Examination
実施方式・実施時期CBT方式より随時実施
(令和元年度まで春期・秋期実施、令和4年度まで上期・下期実施)
略号FE
英語名称Fundamental Information Technology Engineer Examination
実施方式・実施時期CBT方式より随時実施
(令和元年度まで春期・秋期実施、令和4年度まで上期・下期実施)

試験の概要

基本情報技術者試験には科目Aと科目Bがあり、どちらもマーク式で標準的な難易度です。

試験本番当日は、科目Aを90分間受けたあと10分の休憩があり、科目Bを100分間回答して終了です。

仕事ばかりに慣れていて試験から遠ざかっていると、合計190分の試験はとても長く感じるでしょう。

令和4年まで令和5年から
知識・基礎午前試験
4肢択一
150分間
80問
科目A
4肢択一
90分間
60問
応用力午後試験
多肢択一
150分間
大問5問
科目B
多肢択一
100分間
小問20問
合格基準午前試験と午後試験
両方とも60%以上
科目Aと科目B
両方とも60%以上
基本情報技術者の試験概要
令和4年まで令和5年から
知識・基礎午前試験
4肢択一
150分間
80問
科目A
4肢択一
90分間
60問
応用力午後試験
多肢択一
150分間
大問5問
科目B
多肢択一
100分間
小問20問
合格基準午前試験と午後試験
両方とも60%以上
科目Aと科目B
両方とも60%以上
基本情報技術者の試験概要

実は令和5年から試験科目が大幅に変わったんですよ。

令和4年までは午前試験と午後試験と言っていて、試験時間も長く、過酷な試験でした。

令和5年からは、科目A・科目Bに名前が変わり、試験時間が短くやさしくなりました。


科目Aはこんな感じです。

スプーリング機能の説明として,適切なものはどれか。

ア.あるタスクを実行しているときに,入出力命令の実行によってCPUが遊休(アイドル)状態になると,ほかのタスクにCPUを割り当てる。
イ.実行中のプログラムを一時中断して,制御プログラムに制御を移す。
ウ.主記憶装置と低速の入出力装置との間のデータ転送を,補助記憶装置を介して行うことによって,システム全体の処理能力を高める。
エ.多数のバッファからなるバッファプールを用意し,主記憶にあるバッファにアクセスする確率を上げることによって,補助記憶装置のアクセス時間を短縮する。


科目Bはこんな感じです。

基本情報技術者を取るメリット

基本情報技術者の雰囲気が掴めたところで、それではどんなメリットがあるのでしょうか?

「仕事の時間を減らして資格を取るとは本末転倒」このように言う人も中にはいるでしょう。

特に、あなたの成長を願わず、仕事の成果だけを重視する上司は「とにかく仕事しろ」と言うでしょう。

斜陽産業にいるのに、会社は潰れないと考え、悠長に会社に居続ける方が危険。

基本情報技術者の資格を取ることは、間違いなく大きなメリットがあります。(メリットの詳細記事はこちら)

基本情報技術者を取るメリット7つ

1.自由 やりたいことを勝ち取る原動力に
2.難易度 ITパス合格後にちょうど良い
3.資格群 少しずつLevel UPでやる気維持
4.承認 課長以上会議で褒められた
5.活気 教材が充実して勉強しやすい
6.就職 キャリアパス拡大に繋がった
7.能力 体系的な専門知識が身についた

最も分かりやすいメリットは、基本情報技術者の求人が多く平均年収が高い点です。

こちらは求人サイトにて資格名で平均年収を調べた結果で、基本情報技術者の待遇の良さを裏付けています。

※パートタイムも含んでいるので、平均年収は控えめとなっています

平均年収求人数資格難易度
基本情報技術者476万円226,717件★★★☆☆
ITパスポート362万円7,838年★★☆☆☆
応用情報技術者504万円17,372件★★★★☆
ITストラテジスト623万円1,312件★★★★★
一級建築士499万円77,380件★★★★☆
弁護士561万円21,933件★★★★★
宅建士360万円29,455件★★★☆☆
中小企業診断士572万円4,916件★★★★☆
簿記2級442万円29,647件★★★☆☆
FP2級410万円4,395件★★★☆☆
基本情報技術者の平均年収と求人数(求人ボックス調査結果)
平均年収求人数資格難易度
基本情報技術者476万円226,717件★★★☆☆
ITパスポート362万円7,838年★★☆☆☆
応用情報技術者504万円17,372件★★★★☆
ITストラテジスト623万円1,312件★★★★★
一級建築士499万円77,380件★★★★☆
弁護士561万円21,933件★★★★★
宅建士360万円29,455件★★★☆☆
中小企業診断士572万円4,916件★★★★☆
簿記2級442万円29,647件★★★☆☆
FP2級410万円4,395件★★★☆☆
基本情報技術者の平均年収と求人数(求人ボックス調査結果)

難易度が高くないにも関わらず、基本情報技術者の待遇が良い理由は、IT人材の需要が世界中で高いからです。

PMPなどのIT系国際資格は、平均年収が1000万円以上と高水準で、IT系国際資格にステップアップしやすいのも利点です。

基本情報技術者の合格率と難易度

基本情報技術者の合格率は50%が目安です。令和5年になってから合格率が上がり、受かりやすくなりました!

過去5年や10年の平均合格率は30%ですが、新形式となった令和5年は合格率が高いです。

年度対受験者合格率
平成29年度22.1%
平成30年度25.6%
令和元年度25.7%
令和2年度48.1%
令和3年度40.7%
令和4年度37.4%
令和5年4月56.4%
基本情報技術者の合格率

合格率が上がったとはいえ、科目Aと科目B両方とも60%以上スコアする必要があり、しっかり難しいです。

基本情報技術者の難易度は、標準程度です。ただし当然ですが、資格の難しさは、人によって感じ方が違います。

数学やプログラミングに自信がある人は、1ヶ月の勉強で合格する人を見てきました。

逆にプログラミングに自信がない人は、半年以上かかる人を見ています。

勉強時間

基本情報技術者の勉強時間は、短い人で50時間長い人で150時間が目安です!

よく資格の勉強時間はどれくらいかかるか?と聞かれるんですよ。

でもこれって答えるのがとても難しいです。

極論、基本情報技術者なら無勉で受かる人もいますし、1年勉強してもダメな人がいます。

でも敢えて勉強時間を答えるなら、「科目Bに自信があるか」「ITパスポート取得済みか」によって勉強時間がわかります。(勉強時間の詳細説明はこちら)

  • 科目Bに自信があるか
    • 科目Bに自信がなければ、科目B対策に集中するため、科目A免除を狙います。
  • ITパスポートは取得済か( IT学習歴が有るか)
    • ITパスポート取得済なら、科目A対策の半分が完了しています。
科目B自信あり科目B自信なし
ITパスポート取得済
or IT学習歴あり
勉強時間目安:50時間
通信講座と参考書が効果的
勉強時間目安:100時間
科目A免除を考える
ITパスポート未取得
or IT学習歴なし
勉強時間目安:100時間
通信講座と参考書が効果的
勉強時間目安:150時間
科目A免除を考える
基本情報技術者の勉強時間計画
科目B自信あり科目B自信なし
ITパス取得済
or IT学習歴有
勉強時間目安:50時間
通信講座と参考書で○
勉強時間目安:100時間
科目A免除を考える
ITパス未取得
or IT学習歴無
勉強時間目安:100時間
通信講座と参考書で○
勉強時間目安:150時間
科目A免除を考える
基本情報技術者の勉強時間計画

このように、人によって勉強時間に差があるので、少しでも早く合格するのが重要です。

基本情報技術者に合格する勉強方法

基本情報技術者に素早く合格する勉強方法は、過去問を中心とした問題演習と、繰り返しの復習です。

まず、基本情報技術者は過去問が公開されており、似た問題が出題されやすい傾向があります。

これはチャンスですよ!何を勉強すれば良いかわかりやすい!

そのため、膨大な問題数を解くよりも、数を絞った過去問演習が効果的です。

そして最も重要なポイントが、復習の精度です。ずばり、皆様は勉強の後にきちんと復習していますか?

人間の脳は、エビングハウスの忘却曲線という曲線に沿って、少しずつ記憶が失われます

その日新しく覚えてOKとした問題でも、1週間後に忘れている可能性が高い。

だから、苦手な問題は1週間後も復習して、記憶に定着させましょう!

……と書きましたが、そんな管理を自分で出来たら、今まで苦労してないわ!そう言いたくなります。

だから、基本情報技術者に早く効果的に合格したい人は、忘却曲線を考慮した復習AIの利用がおすすめです。

私はスタディングという通信講座を利用し、AI復習機能に連動したスコアを上げてから受験し、1ヶ月で一発合格しました。(スタディングの詳細はこちらで解説しました

なお、さまざまな通信講座参考書も厳選比較しているので、他と比べて選びたい人は参照してみてください。


すみません、少し話がそれました。

具体的な勉強ステップは以下のとおりです。(詳細は長くなるのでこちらの記事で紹介します。)

  1. 科目Aと科目Bを1回分解く
  2. 学習時間から逆算して試験を申し込む
  3. 科目A対策(問題アプリ・参考書)
  4. 科目B対策(問題アプリ・参考書)
  5. 模擬試験(問題アプリ)

いきなり参考書を買ってイチから読み始めると眠くなって挫折するのがオチなので、まずは無料公開されているサンプル問題を解くと良いですよ〜

まとめ

この記事では、基本情報技術者の概要を簡単に説明しました!

資格について、試験について、一通り知っていただけたら幸いです。

私自身、2023年4月に基本情報技術者を取ったのですが、取得して本当に良かったと実感していますよ〜

今までの専攻にこだわらず、ITの仕事ができるようになったのも、基本情報技術者がキッカケでした。

それでは、皆様にも良きことがありますように!

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