技術士はすごい?役に立つ?合格率と勉強時間から分析。どんな人におすすめか解説

技術士はすごいか (タイトル)
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こんな人に読んで欲しい

技術士の資格がすごいのか、役に立つのか知りたい人

技術士二次試験の合格率と勉強時間を知りたい人

どんな人に技術士資格がおすすめか気になる人

技術士一次試験を突破され方、または実務経験を7年以上積まれた方は二次試験の受験資格があります。

でも技術士二次試験を受験しようか悩んでいる方は多いのではないでしょうか?

20代:色々チャレンジしたくて忙しい

30代:子育てと仕事の両立が忙しい

40代:管理職になって仕事が忙しい

50代:親の介護が忙しい

どの世代も忙しい理由があり、勉強時間の確保が難しいと思います。

「わざわざ時間を割いて、技術士二次試験に挑むメリットってあるのか」

このような疑問に対する答えは一つ、「悩むくらいなら受けない方が良い」と考えます。

他にもたくさんの選択肢があるので、無理してまで難関に挑む必要は無いでしょう

本記事では、技術士資格がどんな役に立って、勉強時間や合格率はどれくらいか分析します。

その上で、どんな人に技術士受験をおすすめ出来るか、逆にできないかを説明します。

結論

技術士が向いている人
・長期的な視点で努力を続ける人
・資格を上手く活用できる人

技術士が向いていない人
・短期的に大きく稼ぎたい人
・資格取得の奨励と無縁な人

この記事を書いた人

>技術士一次 機械/電気で合格
>技術士二次 令和2,3年度不合格
各問の最高はⅠA、Ⅱ B、Ⅲ A
>技術士講座で試した講座は6社
>記事コンテストで銅賞獲得

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たけゆう
目次

1.技術士とはそもそも何?

技術士とは、科学技術に関する高等の専門的応用能力を用い、「計画」「研究」「設計」「分析」「試験「評価」又はこれらに関する指導の業務を行う人を言います。

技術士とは,科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画,研究,設計,分析,試験,評価,又はこれらに関する指導の業務を行うものをいう。

技術士法第2条より引用

技術士とは、国から資格認定(文部科学省所管)された国家資格です。

技術士試験には一次と二次があり、一次はマーク形式で平易、二次は記述式で難関です。

技術士資格を得ると、鉄道事業における設計監理者の有資格者と認められる等、以下特典があります。

A 有資格者として認められているもの

① 建設業法の一般建設業及び特定建設業における営業所の専任技術者等
② 建設コンサルタント又は地質調査業者として登録する専任技術管理者
③ 公共下水道又は流域下水道の設計又は工事の監督管理を行う者
④ 鉄道事業法の鉄道事業における設計管理者
⑤ 中小企業支援法による中小企業・ベンチャ-総合支援事業派遣専門家

B 資格試験の一部又は全部を免除されているもの

① 廃棄物処理施設技術管理者
② 労働安全・衛生コンサルタント
③ 作業環境測定士
④ 一級施工管理技士(土木、電気工事、管工事、造園)
⑤ 土地区画整理士
⑥ 弁理士
⑦ 消防設備士
⑧ 気象予報士

引用元:日本技術士会HP

しかし残念ながら、他の仕業の資格と違い、目立った独占業務は有りません

例えば医師でなければ医業が出来ませんが、技術士でなくとも技術者になれます。

そのため、技術士を取得するメリットが無いのでは?と考える方も多いでしょう。

他の資格と比較した技術士資格

技術士の概要についてやメリットなど、込み入った話はこちらをご参照下さい。

▼技術士とは?そんな疑問がある方はこちら
概要や二次試験の難易度、合格率、メリットについて

2.技術士の資格は役に立つ?

では技術士の資格はどんな役に立つのでしょうか?

凄く乱暴な言い方をすると、持っているだけでは役に立たないでしょう。

(1) 資格を持っているだけでは役に立たない

株や投資信託のように、保有しているだけで配当金や運用益を運んでくれるものでは有りません。

合格証を持って家に飾っても、奥様に煙たがれるだけ 難関に突破した思い出になるだけでしょう。

会社から報奨金を得たり、技術士会のミーティングに参加して人脈を広げたり、技術コンサルを行う事で活きてくるだと考えます。

▼資格のメリットや活用法はこちらの記事に書きましたので詳細はこちらをどうぞ
技術士の資格は役に立たないって本当?技術士の魅力を全力紹介します(受験動機)>>

(2) 資格を得る過程で問題解決力が付く

技術士試験で問われるのは、技術力そのもの以上に、問題解決能力であると考えます。

例えばこのような記述式の問題が課せられます。

【令和3年 機械部門 機械設計 Ⅲ-1】
製造現場では、(中略)IoTを活用して、現場に人がいなくても自動化された設備により生産性を維持、向上できるスマート工場化が進められている。

(1) 自動化された設備を開発する技術者の立場で、具体的な事例を挙げて、多面的な観点から3つ課題を抽出し、それぞれの観点を明記した上で、課題の内容を示せ。

(2) 抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。

(3) すべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。

このように技術者の立場で課題を抽出し、その解決策とリスクへの対策を述べるのが、筆記試験のパターンとなっています。

問題解決力は技術士に求められるコンピテンシーにもなっており、その試験対策が必須となります。

試験対策の過程で、論文を書く練習を重ねるため、課題解決力が身に付きます。

3.技術士はすごい?

俗な言い方ですが、よく「技術士はすごい」と耳にします。

色々な分析方法が有ると思いますが、「業務経験が必要」「合格率が低い」「総合管理部門は特に難関」という点が、「技術士はすごい」という考えに至るのではないでしょうか。

「業務経験が必要」:最低でも実務経験が4年以上必要です。詳細はご覧の通りとなります。

技術士取得までのステップ

(1)一次試験の合格率は約45%

一次試験の合格率は、技術士会HPに記載されており、ご覧の通りです。

年度合格者数対受験者合格率
平成28年度8600人49%
平成29年度8658人48.8%
平成30年度6302人37.8%
令和1年度6819人51.4%
令和2年度6380人43.7%
5年間の平均7352人46.1%

合格率は45%程度であり、資格試験としては平易であると言えます。

技術士一次試験は択一式の問題形式であり、出題範囲も大学レベルなので、対策をしていれば問題ないでしょう。

(2)二次試験の合格率は約11%

二次試験の合格率は、技術士会HPに記載されており、ご覧の通りです。

年度合格者数対受験者合格率
平成28年度3648人16.4%
平成29年度3501人13.3%
平成30年度2355人9.9%
令和1年度2819人11.6%
令和2年度2423人11.9%
5年間の平均2949人12.6%

2次試験の合格率は、10~15%と低い水準です。

(3)二次試験の勉強時間は約300時間

では技術二次試験の勉強時間はどれくらいでしょうか。

2021年12月にtwitterでアンケート調査を行った結果、次のような結果でした。

技術士二次試験の勉強時間(アンケート調査結果)
100時間未満
33%
100~300時間
47%
300~500時間
7%
500時間以上
13%

100~300時間と回答した人が最も多く、続いて100時間未満となりました。

興味深い事に、500時間以上勉強した人は全体の13%と合格率の数字に近いです。

たった15人の投票結果ではありますが、勉強時間で上位を目指すならば500時間以上となります。

毎日2時間勉強しても、250日以上必要ですね!それは過酷…

4.技術士をおすすめしたい人

技術士の受験をおすすめしたい人は、次のような人です。

 (1) 専門技術で確固たる軸が欲しい人
 (2) 伝わりやすい文章を書きたい人
 (3) 会社から資格取得を奨励される人
 (4) 長期的な視点で努力を続ける人
 (5) 資格を上手く活用できる人

(1) 技術的な職務経験が豊富な人

技術的な職務経験に豊富な人が技術士受験に向いていると考えます。

①受験資格を得る段階で職務経験が必要
②技術士の評価項目で「マネジメント」と「リーダーシップ」がある

まず技術士の受験資格を得るためには、総合管理部門以外では7年、総合管理部門では10年の実務経験が必要です。(一次試験や大学院卒業で短縮化されます)

更に技術士の評価項目で「マネジメント」と「リーダーシップ」があります。

マネジメントは、計画・実行・検証段階で資源を配分し、要求事項を満たす事です。

リーダーシップは、プロジェクトの指針を示し、多様な関係者との利害を調整する事です。

マネジメント(技術士のコンピテンシー3)
リーダーシップ(技術士のコンピテンシー6)

マネジメントとリーダーシップは、筆記試験のⅡ-2と口頭試験で審査されます。

筆記試験のⅡ-2では具体的な業務手順や、関係者との調整方策を問う形式になっている事からも、審査対象だという事が分かります。

部下の育成経験が無かったり、社内外の調整経験が少ないと、論文の回答に困るのではないでしょうか。

以上の理由から、技術的な職務経験に豊富な人が技術士受験に向いていると考えます。

(2) 伝わりやすい文章を書きたい人

論文や文章で、相手に伝わりやすい文章を書きたい人に向いていると考えます。

※ブログやyoutubeで求められる伝わりやすさとは少し違います

技術士に求められる資質の一つ「コミュニケーション」は、論文の伝わりやすさでも評価されます。

コミュニケーション(技術士のコンピテンシー5)

「意図を的確に伝えたい」「全体像をとらえた上で、論理立てて説明したい」こう考える人に向いています。

技術士の勉強は、論文を書いたり面接の練習をするといった「アウトプット」が7割なので、レベルアップに役立ちます。

(3) 会社から資格取得を奨励される人

会社から資格取得を奨励されている人は、技術士受験に有利でしょう。

・報奨金がもらえる
・技術士の講座を社内で受講できる
・社内で技術士会のようなコミュニティが存在する

会社が技術士の取得を奨励している場合は、技術士資格を取る事が給料UPや昇進に繋がる事もあるでしょう。

例えば私が勤める会社では、技術士や博士号の取得が、技術課長職に昇進する事に有利になると明記されています。

(4) 長期的な視点で努力を続ける人

長期的な視点で努力を続ける人が、技術士受験に向いていると考えます。

・技術士二次試験の合格者平均年齢は約42歳
・合格までの平均受験回数は4.5回(参考値)

技術士を合格する平均年齢は高く、約42歳です。(公式HPの統計より引用)

これは、技術士試験の受験資格を得るために業務経験が必要だったり、「マネジメント」や「リーダーシップ」が問われることが理由に入るでしょう。

合格までの平均受験回数も4.5回(スタディング講師経験談)なので、長期的な視点で努力を続ける必要があるでしょう。

※もちろん一部の優秀な方は、1発で合格するでしょうが、あくまで平均的に考えると長期視点が必要と考えました。

(5) 資格を上手く活用できる人

レッテルが弱いと、誰もあなたの話を聞こうとしてくれないかもしてくれません。

会社の枠から外れて情報発信する際に、資格があった方が信頼されます。

持っているだけでは役に立たない資格なので、自分で行動して資格を使っていける人は、技術士に向いていると考えます。

5.技術士取得をおすすめしない人

反対に、技術士の受験をおすすめしない人はこの通りです。

(1) 時間の確保が難しい人
(2) 短期的に大きく稼ぎたい人
(3) 資格取得の奨励と無縁な人
(4) 他にやりたい事がある人
(5) 勉強が苦手な人

(1) 時間の確保が難しい人

技術士二次試験の勉強時間は100~300時間がボリュームゾーンでした。

半年間、毎日1時間勉強して188時間です。

更に集団を抜け出すために必要な勉強時間は500時間以上とも言えます。

500時間を捻出しようと思うと、移動中や風呂の時間を拾う必要があるでしょう。

仕事や育児家事が忙しい方は、時間の確保が最大の課題かもしれません。

(2) 短期的に大きく稼ぎたい人

資格取得には多くの勉強時間が必要です。

しかも不合格の可能性が高い上に、合格=人生安泰 でも何でもありません。

単純に費用対効果(短期的な)を考えると、バイトや残業をした方が良いでしょう。

機械設計技術者なら、クラウドワーキングで設計の仕事を受注した方が稼げるかもしれません。

技術士を目指す方は、長期的な視点を持ち続けるられるかに掛かっています。

私も3回不合格を経験しているので、何度も挫けそうになりました。

でも節約や投資をしているため、今の給料でも十分満足しており、短期的に稼ぎたい欲が少ないので続けられていると感じます。

手っ取り早く成果を得たい人には、技術士取得は向いていないと考えます。

(3) 資格取得の奨励と無縁な人

会社から資格を奨励されていない人は、技術士取得が向いていないと考えます。

合格報奨金として、会社から20万円が支給される・・・

昇進に優位に働く事が明記されている・・・

会社の研修制度で技術士のセミナーを受講できる・・・

このように技術士資格を奨励している企業の人の話を聞くと、気持ちが萎えてしまうかもしれません。

自分に求められていない資格を取ってもしょうがないと割り切り、他の事に注力される事を勧めます。

(4) 他にやりたい事がある人

他にやりたい事がある人は、時間の工面が更に大変だと考えます。

・TOEICで200点UPを目指したい
・毎日1時間は好きなYoutubeを見たい
・暇な時間はスマホのゲームをしたい
・週に3回はテニスをしたい

20代~50代、どの世代も忙しいので、自分がやりたい事に使える時間は多くないでしょう。

片手間で取れるほど簡単な資格ではありません。

技術士を受験するなら、それなりの覚悟を持って勉強時間を確保する必要があります。

(5) 勉強が苦手な人

技術士は国家資格なので、厳密な採点基準に基づき採点されます。

そのため、どのような出題範囲で、どんな基準で評価されるかを理解する必要があります。

技術士試験は出題範囲がたいへん広く、例えば機械部門なら材力・機力制御・熱・流体を理解しておく必要があります。

大学で習った人は多いでしょうが、再度勉強も必要になるので、勉強が苦手な人は向いていないでしょう。

6.まとめ

技術士受験に向いている人、向いていない人について次のようにまとめます。

結論

技術士が向いている人
・長期的な視点で努力を続ける人
・資格を上手く活用できる人

技術士が向いていない人
・短期的に大きく稼ぎたい人
・資格取得の奨励と無縁な人

当ブログでは技術士を目指す方へ、有益な情報を発信するよう努めて参ります。

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それでは、皆様の技術士試験、並びに技術者生活に良き事がありますように。

2022年度の合格を目指し、一緒に頑張りましょう!

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