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PMPの申し込み方法から試験対策まで全解説【2023年9月合格者執筆】

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こんな人に読んで欲しい

PMPに興味があるかどんな試験か知りたい

申し込みや試験対策を合格者から聞きたい

PMP(Project Management Professional)は、プロジェクトマネジメントに関する国際資格です。

世界では160万人以上のPMPホルダーがいますが、日本でも3.8万人超の合格者が活躍しています。

マネジメントをしっかり学んだプロジェクトマネージャーは、日系外資系を問わず需要があります。

日経転職版の2023年7月の調査によると、登録会員が選ぶ最も役に立つ資格として、PMPが輝きました。

私もこのような背景からPMPに興味を持ち、非IT出身ながら、約1ヶ月の勉強で1発合格できました。

▼成績はこちら

本記事では、2023年9月にPMPに合格した私が、申し込みから合格までの全STEPを解説します。

目次

申し込みから合格・維持までの全STEP

STEP
受験申し込み

35時間研修の受講歴と、英語でのプロジェクトマネジメント経験書を用意し、受験申込します。

STEP
勉強と模擬試験

国内の参考書や講座は、実際の試験と乖離している可能性が高く注意が必要です。

STEP
試験日決定と受験

PMIのサイトから受験料を払い、試験日を決定します。会場の空き状況によっては1日前でも予約可能です。

STEP
合格後は3年ごとに更新

3年間で合計60PDUを満たし、PMI本部の審査を受けて資格の更新をします。

合格のコツは情報収集力

私がPMP対策で感じたことは「情報収集力」が重要だということです。

なぜなら、国内の参考書や講座の模擬試験の多くは、実際の試験形式と異なるからです。

高額な35時間研修を受けても3回落ちた報告をネットで見て恐怖しました

PMPは、過去問題が公開されていません。

そのため、実際の問題はどんな形式でどんな聞かれ方をするのか、正しい情報を知ることが重要です。

資格の対策講座は、最新の出題形式に対応しているとは限りません。

私は、youtubeのコメント欄や5ch、現地サイトを利用して情報収集しました。

PMPの受験申し込み要領

PMPの取得が難しい理由は、受験申し込みが煩雑で断念しやすい点があります。

でも大丈夫。

確かに国内の資格よりも面倒ですが、当サイトで分かりやすく解説します。

  • 受験資格の確認
  • PMIへのアカウント登録
  • 基本的な情報の入力
  • 35時間の研修受講歴入力
  • プロジェクトマネジメント経験の詳細(英文)
  • 受験申し込みの監査(数%が対象)

PMP受験資格の確認

PMPは、全ての人が受験できる訳ではなく、以下の条件を満たす必要があります。

4年制の大学卒業者:過去8年間で延べ36ヶ月以上プロジェクト主導経験が必要

中卒者または高卒者:過去8年間で延べ60ヶ月以上プロジェクト主導経験が必要

プロジェクト主導経験と聞いて尻込みされるかもしれませんが、入社1年目の研修も、自己教育プロジェクトと言えます。

20代後半なら、PMPの受験資格を得られると、私は思います。(業務経験によります)

PMIへのアカウント登録

PMP試験は、PMI(Project Management Institute)という組織が管轄しています。

PMIの受験申し込み説明ページから申し込み方法を確認し、アカウント登録できます。

英語のページなので戸惑うかもしれませんが、google cromeを使っている人は、google翻訳すれば問題なしです。

アカウント登録に必要な情報

Personal Information:氏名や国など基本情報を入力します。

Tell us More About You:所属企業や勤務年数、プロマネ経験年数を入力します。

Acount Information:パスワードや秘密の質問を入力します。

学歴の入力

学歴の入力がありますが、簡単ですので概要だけ紹介します。

Academic Education:学歴を入力します。

Highest Level of Education:学士ならBachelor Degree、修士ならMaster Degree、博士ならDoctor Degree

Years Attended:在籍年(西暦)

Country of Institution:学歴に記入した機関がある国

Name of Institution:学歴に記入した教育機関の名前

Field of Study:学部・分野

35時間の研修受講歴入力

PMPの受験には、35時間のプロジェクトマネジメント研修受講歴が必要です。

この35時間研修を検索すると、高額なセミナー研修や、安価な通信講座など様々見つかります。

どれが最適か、人によって意見が分かれますが、私は安価なの通信講座を受講しました。

講座名:PMP Exam Prep Seminar – Complete Exam Coverage with 35 PDUs

※2023年10月時点ではこちらの公式研修の方が安価でした:PMP Certification Exam Prep Course 35 PDU Contact Hours/PDU

万が一、PMPの受験申し込み後、監査の対象に選ばれても大丈夫。
こちらの講座は修了証書が貰えました。
講座名:PMP Exam Prep Seminar – Complete Exam Coverage with 35 PDUs

私は受験資格を得る方法として、の講座を受講して良かったと感じています。

35時間の公式研修とは何?情報元からの詳細解説はこちらの記事を参照してください。

プロジェクトマネジメント経験の詳細(英文記述)

受験申し込みの際、最も面倒だと感じるのは、プロジェクトマネジメント経験書でしょう。

PMPのプロジェクト経験書を書く際は、3点のポイントを押さえましょう。(詳細説明はこちらの記事

プロジェクト経験書を書く際のポイント

・PMP申し込みの規定に従う
→(1)PM経験が、規定の年数を満たす
→(2)35時間公式研修を受けている

・PMP申し込みの注意書きに従う
Project Description*に記載あり

プロジェクトの枠組みを利用する
→目的、役割、(開始、計画、実行、監視、終結)、成果

目的、役割、開始、計画、実行、監視と制御、終結などの観点で短くまとめると良いでしょう。

私が参考にした文例を掲載しますので、ご自身の経験に合わせて使用してください。

【完全丸コピはご遠慮ください】英語部分のみ繋ぎ合わせ

2016年10月~2020年3月
プロジェクトの目的:
巻上機用ブレーキの12%小形化を目的とした、構造強度解析と構成部品の詳細寸法検討を伴う、ブレーキの全体設計
Overall design of brake with structural strength analysis and detailed dimensional study of component parts for the purpose of 12% downsizing of brake for traction machine.

プロジェクトでの役割:
プロジェクトマネージャーとして
As a project manager

開始中:
プロジェクトのビジネス文書、プロジェクト憲章の利害関係者登録簿、スケジュールとマイルストーンの概要を構築します。
Initiating
-Building Project Business Documents, Project Charter Stakeholder Register, summaries of schedule and milestones.

計画
– インタビューとファシリテーション ワークショップを使用して要件を収集しました。
-製品分析を実行して範囲を定義します。
-要件文書、作業内訳のドキュメントの作成に関与 -構造、責任割り当てマトリックス、プロジェクト スケジュール、リスク レジスタ、リスク アナリストとリスク対応、予算管理リスト、コミュニケーション管理リスト、プロジェクト チーム メンバーのトレーニング計画、変更管理計画、およびプロジェクト 成果物としての進捗管理リスト。
Planning
-Collected requirements using interviews and facilitated workshops.
-Defined scope by performing product analysis.
-Involved in writing  Documents of Requirements Documentation, Work Breakdown
-Structure, Responsibility Assignment Matrix, Project Schedule, risk register, risk analyst and risk response, Budget Management List, Communication Management List, Project Team Member Training Plan, Change Management Plan, and Project Progress Control List as deliverables.

実行中
-分析後のリスク対応の実装。
-チームメンバー間のコミュニケーションとコミュニケーションイベントを意図的に増やし、チームがストーミングフェーズの途中にあるときに小さな衝突を避けるために、チームメンバーと積極的にコミュニケーションをとります(チーム開発のタックマンのはしごを参照)。
-成果物のプロセスを確認します。
Executing
-Implemented Risk Responses after analysis.
-purposely increased communications and communicative events between team members then communicate with team members actively in order to avoid having small conflicts when the team was in the middle of Storming phase (refer to the Tuckman ladder of team development).
-Confirming the process of deliverables.

監視と制御
・成果物の正当性の確認と確認への対応
-承認された変更を確認することにより、品質を管理します。
-プロジェクトの成果物のプロセスを確認し、プロジェクトのスケジュールを正確に管理するために、毎週のルーチンでチームメンバーと積極的にコミュニケーションを取りました。
Monitoring and Controlling
-Confirming the validity of deliverables and response for checking
-Controlled quality by reviewing approved changes.
-Communicated aggressively with team members on weekly routine to confirm the process of project deliverables and controlled the project schedules accurately.

閉鎖
-プロジェクトのプロジェクト終了文書とレッスン レポートを作成します。
-開始プロセスのプロジェクト憲章で確認された、成果物の品質、プロジェクト予算、プロジェクトの期限などの重要な評価指標を完成させました。
・プロジェクトオーナーや主要関係者に成果の価値を提供し、高い評価を得た。
Closing
-Making project’s Project Closure Documents and lesson reports.
-completed the important appraisal indicators such as quality of deliverables, project budget and project dead line as confirmed on the Project Charter at Initiating process.
-Provided the values of achievements for the project owner and main stakeholders then earned high evaluations.

結果と評価
・当初のプロジェクト計画通りにプロジェクトを完了し、クライアントや関係者から高い評価を得た。
Outcome and Evaluation
-Received high praise from clients and stakeholders from concluding the project according to the initial project plan.

受験申し込みの監査

受験申し込みをした後、数%程度の人が監査対象に選ばれます。

PMPの受験には、教育機関の卒業やプロジェクトマネジメント経験が必要なので、それを確認するためだと思います。

私は監査に選ばれませんでしたが、監査対象となった方は、3ヶ月以内に以下の書類を提出する必要があります。

  • 大学などの卒業証明書
    • 各大学のサイトから卒業証明書を取り寄せ可能
  • 35時間の公式教育修了書
    • Udemy講座なら修了証明書が発行される
  • プロジェクトマネジメント経験を保証する第三者の署名
    • 会社の上司に経験書を見せてハンコを貰う

このように対策方法を把握していれば、監査に選ばれても落ち着いて対応できます。

PMPの試験対策

申し込みが完了したら、PMP試験の対策に入ります。

2023年9月現在のPMP試験範囲は、このようになっています。(PMPのECO参照)

PMBOK第6版PMBOK第7版アジャイル
実務ガイド
予測型(出題率50%)
ハイブリッド型(出題率25%)
アジャイル型(出題率25%)
PMPの試験出題率とPMIのテキスト
PMBOK第6版PMBOK第7版アジャイル
実務ガイド
予測型
(出題率50%)
ハイブリッド型
(出題率25%)
アジャイル型
(出題率25%)
PMPの試験出題率とPMIのテキスト

この試験範囲をカバーし基礎知識を固めつつ、本番形式に近い模試で練習する。これが最強の試験対策だと考えます。

具体的には、以下3つの教材で勉強します。(6種の参考書はこちらで解説

  • 合格虎の巻
    • プロマネの基礎とPMBOK第6版の理解
  • 完全攻略テキスト
    • PMP試験全体の把握と知識固め
  • PMI Study Hall Essentials
    • 本番形式での実践練習
項目虎の巻完全攻略PMI Study Hall
ESSENTIALS
表紙
言語日本語日本語英語(翻訳可)
価格3520円4180円49$ /3months
読みやすさ★★★★☆★★★★★★☆☆☆☆
PMBOK第6版準拠★★★★★★★★☆☆★★★★★
PMBOK第7版準拠★★☆☆☆★★★★★★★★★★
アジェイル実務ガイド準拠★★☆☆☆★★★★★★★★★★
模擬試験の精度★☆☆☆☆★★★☆☆★★★★★
PMPの学習ツールと特徴
項目虎の巻完全攻略PMI Study Hall
ESSENTIALS
表紙
言語日本語日本語英語(翻訳可)
価格3520円4180円49$ /3months
読みやすさ★★★★☆★★★★★★☆☆☆☆
PMBOK第6版準拠★★★★★★★★☆☆★★★★★
PMBOK第7版準拠★★☆☆☆★★★★★★★★★★
アジェイル実務ガイド準拠★★☆☆☆★★★★★★★★★★
模擬試験の精度★☆☆☆☆★★★☆☆★★★★★
PMPの学習ツールと特徴

PMP試験合格虎の巻 新試験対応

出題内容の大半を占めているPMBOKガイドをベースとした「プロジェクトの要点」が分かりやすく解説されています。

プロジェクトの全体像やスコープ、品質、コストなどに章立てされていて、体系的に理解しやすい。

末尾の模擬試験は実物と大きく乖離していて使えませんが、1〜13章の章末問題は初心者の知識理解にピッタリです。

PMP完全攻略テキスト PMBOKガイド第7版対応

PMBOK第7版の日本語訳にも関わった鈴木さんが「完全攻略」として書いたPMP対策書の大定番です。

受験申し込み要領の説明からPMP対策まで丁寧で分かりやすく、私は読み込みました。

末尾の模擬試験の精度もそれなりに高く、買って後悔の無い本だと思います。

翔泳社の書籍なので、直販サイトから電子書籍を買うと、最大40%ポイント還元されるのが魅力的です。

翔泳社の直販サイトで電子書籍(PDF版)のポイント還元をもらう(PMP)

仕上げはPMIのStudy Hallの模擬試験

PMP対策の仕上げは、PMI Study Hall essentialがおすすめです。

模擬試験をgoogle翻訳したものが、実際の試験形式に近いと感じました。

実際のPMP試験で驚くのが「いかにも翻訳」した英語風の試験問題です。

PMI Study Hallの全体模試175問を2回分解けば、PMIイズムが染み込み、自然と正答できます。

(easy、moderate、difficultをやればOK。expertのような難しい問題は見なかったような)

▼ここで解説したものより具体的で詳しい解説をまとめました

まとめ

このようなステップで、PMPの申し込みから受験まで紹介しました。

STEP
受験申し込み

35時間研修の受講歴と、英語でのプロジェクトマネジメント経験書を用意し、受験申込します。

STEP
勉強と模擬試験

国内の参考書や講座は、実際の試験と乖離している可能性が高く注意が必要です。

STEP
試験日決定と受験

PMIのサイトから受験料を払い、試験日を決定します。会場の空き状況によっては1日前でも予約可能です。

STEP
合格後は3年ごとに更新

3年間で合計60PDUを満たし、PMI本部の審査を受けて資格の更新をします。

PMPの試験対策を通じて、プロジェクトでの問題解決が、より迷いなく迅速に行えるようになったと感じます。

この記事を最後まで見て下さった方も、PMPを取得し、多方面で活躍されることを祈っています。

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