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米国技術士の一次試験(米国FE)の受験体験談|令和5年合格者が執筆

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こんな人に読んで欲しい

米国FE試験を受けようか悩んでおり、他の勉強と天秤にかけている。

最新に近い試験を経験した人の体験談が欲しい

米国技術士(P.E.)という資格をご存知でしょうか?

日本にも技術士という資格がありますが、より世界で広く認知されるエンジニア資格に米国PEがあります。

米国PE資格の効果は絶大だが、合格率は約60%と高く、勉強すれば合格できる。

そのため、米国PEに興味を持ち、一次試験であるFE(科目はMechanical)を受験し合格しました。

本記事では、受験しようか悩んでいる人に向けて、米国技術士一次試験(FE)の合格体験記を書きました。

目次

米国PE、FE試験の概要

米国FE試験とは、米国技術士(PE)の一次試験です。

米国PE資格の特徴は、業務独占資格であり、世界中に広く認知されている点です。

※業務独占資格とは、資格保有者でなければ行えない業務があることを意味します。

日本米国
資格名称技術士PE
資格付与機関文部科学省州PE評議会
資格登録者総数約9万人約82万人
年間受験者数約3万人約3万人
合格率約13%約60%
平均合格年齢42歳26歳
資格要件一次試験合格+経験年数一次試験(FE)合格
試験方法筆記+口頭試験択一式
資格の活用度建設などは準独占業務独占
社会の認知度低い世界的に認知される
米国技術士(PE)の特徴
日本米国
資格名称技術士PE
資格付与機関文部科学省州PE評議会
資格登録者総数約9万人約82万人
年間受験者数約3万人約3万人
合格率約13%約60%
平均合格年齢42歳26歳
資格要件一次試験合格+経験年数一次試験(FE)合格
試験方法筆記+口頭試験択一式
資格の活用度建設などは準独占業務独占
社会の認知度低い世界的に認知される
米国技術士(PE)の特徴

米国での機器認定試験には、米国技術士の関与が法律で義務付けられている場合があります。

例えばエレベータの認定試験では、米国技術士の関与が必須となっています。

米国PE資格の効果は絶大だが、合格率は約60%と高く、勉強すれば合格できる。

難しい日本の技術士と比べ、合格率が高くてチャンス!こんなモチベーションで取り組みました。

勉強方法や試験の傾向に関して

まずは情報収集から始めます。とにかく日本語の情報が無い…。

Google翻訳機能を使い、海外サイトを翻訳して情報収集しました!

項目内容
試験場所テストセンター
ピアソンプロフェッショナル
(東京、大阪のみ)
出題形式4肢択一(一部例外あり)
問題数110問
試験時間5時間20分
休憩を1回のみ25分まで可能
休憩中は試験時間を消化しない
言語英語のみ
試験の特徴ハンドブックと関数電卓を使い
主に計算問題を解く
米国FE試験の特徴
項目内容
試験場所テストセンター
ピアソンプロフェッショナル
(東京、大阪のみ)
出題形式4肢択一(一部例外あり)
問題数110問
試験時間5時間20分
休憩を1回のみ25分まで可能
休憩中は試験時間を消化しない
言語英語のみ
試験の特徴ハンドブックと関数電卓を使い
主に計算問題を解く
米国FE試験の特徴

私が収集した情報をまとめると、このようになります。

  • 出題範囲がとても広い
  • 日本の大学〜大学院入試レベル
  • NCEES公式の問題集と同じ問題は出ない
  • NCEES公式の問題集より少し難しい
  • 合格点は非公表だが、6割正答で合格が水準

申込み体験記

米国FE試験の申込みは、一見複雑に見えますが、実際はシンプルです。

私は申込みながら勉強し、1ヶ月でスピード合格できました。

まずは日本のJPECに願書を提出

願書は全て英語で記入する必要がありますが、難しい部分は無かったです!

日本PE・FE試験協議会( JPEC )から申込書をダウンロードし、記載の上、JPECに送付します。

以下6つの必要書類をJPECに送付します。

  • 願書(NCEES Application)
  • 副表(和文の受験申込書)
  • 大学の卒業証明書(英文)
  • 大学の成績証明書(英文)
  • 顔写真 (5cm×5cm)
  • 出願料払込み通知書

大学の卒業証明書と成績証明書(英語)が必要なので、計画的に大学から取り寄せました。

審査OK後NCEESのログイン画面から試験申込み

申込書の審査結果は、郵送で通知されます。

無事審査を通過したら、NCEESのログイン画面から試験申込みが可能となります。

試験申し込みを急ぐ必要はありませんが、会場がいつ空いているか、すぐに確認しました!

米国FE試験は、ピアソン・プロフェッショナルという特殊な試験会場で受験します。

そのため、東京と大阪の2ヶ所しか受験できず、予約が取れる日時も少なかったです。

私はこのタイミングで、約3週間後の日程を予約!期日を決めてキリッと頑張ります!

パスポートが必要なので慌てて入手する

米国FEの受験には、パスポートが必須でした!私は失効していたので、すぐに再発行手続きしました。

パスポートの取得には時間が掛かります。

私の場合は発行申し込み後、1週間ほどで交付を受けることができました。

米国FEの試験勉強

まずはNCEESの問題集を1周

米国PE/FE試験の認定機関NCEESが発行する、最も公式と呼べる模擬試験が「NCEES FE Exam Prep」だった。

申込書を送ったらすぐにNCEESの問題集で勉強を始めた。

認定機関のNCEES発行の安心感と、PDFなら約35ドルの手頃感は良い。

ただし残念ながら、110問のみの収録であり、解説も少し分かりにくかった…。おまけに本番よりも少し難易度が低い気がする…。紙版もあるが高価…。

NCEES FE Exam Prepを使った感想

とりあえず手っ取り早く、最も信頼性のある安価な問題集を買ったという感じ。

英語力と専門知識に自信がある方は、この問題集だけでも合格するんだろうなあと思う。

仕上げでPPE HQの問題集を1周

先ほどのNCEESだけでは物足りなかったので、少し難しめと評判のコチラを購入してみた。

PPE HQは、38ドル払えば、200日間FEの試験問題を800問ほど解くことができる学習サイト。

問題数が多く安価で財布に優しい。学習サイトをGoogle翻訳できるから、学習効率が良い。

実際の試験よりも少し難しい問題が収録されており、良い練習になりました!無名な学習サイトだけど使って良かった。模擬試験の110問だけ解いて復習もやった。

PPE HQを使った感想

すでにNCEES FE Exam Prepを買ったが、実はPPE HQだけでも十分だったかなと感じる。

でもPPE HQは難しいので、NCEESを経由せずにいきなりPPE HQに取り組むと挫折するかも。

受験当日の体験記

会場は英語

会場はまるで異国の地に来たようだった。英語での説明、英語のみの試験。

大阪のピアソンプロフェッショナルが会場だった。JR大阪駅から徒歩ですぐだ。

やはり身分証明にパスポートが必要だった。入室のたびに提示する必要があった。

試験の注意事項やCBTのデモンストレーションは全て英語。

前半・休憩・後半の作戦が重要

米国FE試験は、5時間20分の回答時間の他に、25分間の休憩を1回だけ取ることができる。

米国FE試験の本番の流れ

前半の約55問を回答提出 → 25分の休憩 → 後半の約55問を回答提出

※提出済の回答は変更できない

つまり、25分の休憩をどのタイミングで取るか、これが受験生の与えられた自由だ。

前半は、数学や統計や力学など、基本的な問題。後半は専門的な問題になる。前半が得点を稼ぎやすいので、思い切って前半で多くの時間を使う作戦とした!

私の場合は、前半の数学や力学で得点を稼ぐ戦略とし、前半3時間20分・後半2時間の時間配分としました!

前半で8割正答できれば、後半4割でも大丈夫なはず…!

前半を解いて答案提出!

答案提出後25分の休憩が1回取れる。

休憩後、後半を解いて答案提出。なお、休憩をとるタイミングは自由。

率直な感想として、とにかく疲れました…。

こんなにハードな資格試験も他に少ないでしょう!

全て英語で受験し、関数電卓を片手に計算問題を解きまくった疲れを感じながら休憩します。

試験後に自己採点

後半の約55問を時間ギリギリで解き、回答を提出します。

後半の問題は、半分以上分からず、サイコロを振って勘で回答しました。

米国FE試験後の自己採点

【前半】56問中39問自信あり(9割正答)、17問自信なし(4割正答)

【後半】54問中24問自信あり(8割正答)、30問自信なし(3割正答)

【合計】110問中70.1問正答の期待値。合格点目安の66点以上で少し安心。

結果発表は、10営業日後にメール送付されるようだ。

ギリギリOKだと思うが、緊張する…。また大阪出張も大変だぞ…。

5営業日後くらいにメールが届きました!

詳しい採点結果も公表されず、「passed」の文字。よし、次はPE試験ですね。

合格を目指す皆様に一言

米国FEの申し込みから合格まで、受験体験記を書きました。

米国FE合格のポイントを1つだけ言うとすれば、「ハンドブック」を使いこなした人が合格する!です。

いくら日本語での技術力が素晴らしくても、国際単位や英語が出来なければ落ちます。

FE(PE)のような価値のある国際資格に目を付けたのですから、みなさまの合格とご多幸をお祈りします。

私のブログでは、米国FEに合格するための勉強方法を書いたので、ぜひご活用ください!

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