これから技術士二次試験の筆記試験を受ける予定
筆記試験を受験した直後だが、何をやれば良いか分からない人
筆記試験後は再現答案を書くよう言われたが、やる気が出ない人
技術士二次試験は、合格率が10~15%であり、殆どの方が不合格となります。
いきなりこのような事を書くのは心苦しいですが、厳しい試験だからこそ、乗り越えた後の報酬が大きいです。
技術士二次試験に合格するまでの受験回数は、平均で4.5回と言われています。
つまり、不合格の年を反省し、次年度で成長した人こそ、合格していくとも考えられます。
筆記試験の準備や本番でヘトヘトだと思います。でも、筆記試験直後こそ行動できる人が、最終的に合格できるのだと思います!
では、筆記試験後に何をすれば良いのでしょうか?
本記事では、筆記試験に2回合格した私の経験から、筆記試験が終わったらやる事を10個紹介します。
~筆記試験後に必ずやりたい事~
1. 再現答案を作成する(特にⅢ)
2. 解答した答案を完成させる
3. 簡単に自己採点する
~筆記試験に手応えを感じた場合~
4. 口頭試験対策の情報を入手しておく
5. 7月末まで休む
6. 過去の事故や災害を調べておく
7. 学会に加入しておく
~合格が厳しいと感じた場合~
8. なぜ筆記試験で手応えが無かったか分析する
9. 来年受験までのスケジュールを立てる
10. 勉強方法が正しかったのか分析する
筆記試験後に必ずやりたい事
再現答案を作成する(特にⅢ)
まずは、ご自身が回答した答案を再現してみましょう。
理由は、口頭試験で聞かれる可能性があるためです。
技術士二次試験の「受験申込み案内」にこのように記述されています。
技術士としての適格性を判定することに主眼をおき、筆記試験における記述式問題の答案及び業務経歴を踏まえ実施するものとし、次の内容について諮問します。
筆記試験における記述式問題の答案を踏まえると明記されています。
技術士のスタディングという講座では、問題Ⅲの解答意図を聞かれやすいと説明が有りました。
問題Ⅰについても、記述式になってから聞かれる事があるようです。
問題Ⅱは、殆ど聞かれる事は無いだろうといった感触でした。
問題Ⅲ(必ず再現したい)
問題Ⅰ(再現するのが無難)
問題Ⅱ-2(余裕があれば再現する)
問題Ⅱ-1(余裕があれば再現する)
試験官は筆記試験の答案が手元にありますから、あなたがどう解答したか一目瞭然です。
筆記試験の回答で質問を受けた時に、何を解答したか分からないでは苦しいです。
必ず問題Ⅲは再現答案を作成しておきましょう。
▼口頭試験を意識した業務経歴書の書き方については、こちらに記載しました。
申込書の書き方のコツ 受験申込書の完成度が口頭試験の合否を分ける>>
解答した答案を完成させる
再現答案を作成した後は、模範的な回答を時間を掛けて作成しましょう。
理想的にはどのような答案を作成したかったかを書きます。
なぜこれをやるかと言うと、口頭試験対策のためです。
(もちろん翌年以降の筆記試験でも役に立つでしょう)
筆記試験の答案で伝えきれなかった部分を、口頭試験で適切に補いましょう。
簡単に自己採点する
再現答案を作成し、理想的な答案を作成したら、簡単に自己採点してみましょう。
難しい事を考える必要は無く、ザックリ以下の通り判定するのはいかがでしょうか。
題意に対して、適切に解答できていない → C判定
適切な内容を解答したが、伝え方に不足がある → B判定
適切な内容を過不足無く解答し、伝え方も良い → A判定
答案用紙を1枚でも白紙で提出していれば、C判定でしょう。
答案用紙を最後まで書き切り、題意に対して適切ならB又はA判定でしょう。
正直、B判定とA判定のどちらになるか、自己採点する事は難しいと思います。
参考程度ですが、以下ポイントで自己採点してみる事を勧めます。
【問題Ⅱ】以下ポイントで自己採点してみましょう。
- 一文が50字を超えていないか(10点)
- 主語が存在しているか、または主語を推定できるか(10点)
- 最終ページを「以上」で締めくくっているか(10点)
- ~である。調で締めくくっているか(~であろう。~と考えられる。~と言われている。)を多用していないか(10点)
- 1枚(600字)あたり1分で読めるか(10点)
- 誤字、脱字が無いか(10点)
- 略字を使用していないか(10点)
- クセ字を使用していないか(10点)
- 必要以上に漢字を使っていないか(10点)
【問題Ⅲ】以下ポイントで自己採点してみましょう。
- 題意に沿って構成されているか(15点)
- 検討事項や課題と解決策の論旨展開が整合されているか(15点)
- 80%以上書かれているか(10点)
- 検討事項や課題の抽出と根拠が説明されているか(15点)
- 多様な視点から論理的に分析、考察されているか(15点)
- 実務経験に基づき実現可能な解決策、工夫点が用いられているか(20点)
- 潜在的リスクの抽出と対処法を述べているか(10点)
技術士の講師に再現答案を採点してもらう
より確実に答案の採点を行う場合、技術士の講師に採点してもらう方法があります。
私は、ツイッターで知り合いの「技術士合格講師カツヤ」様に採点してもらいました。
なんと、9枚の論文を2000円+消費税で見て貰えました!
さすがに安すぎるので、今は受け付けているか分かりませんが、気になる方は連絡を取ってみて下さい。
▼経営工学の合格を目指す人は、カツヤ様のブログ記事も参考になると思います。
超効率勉強法‼️技術士合格講座>>
筆記試験に手応えを感じた場合
口頭試験対策の情報を入手しておく
筆記試験に手応えを感じたら、口頭試験に備えましょう。
口頭試験では何が審査対象か?
口頭試験では何が聞かれるか?
口頭試験までに何を準備するか?
なお、口頭試験では次のような事を質問されると聞いています。
※スタディング技術士講座や新技術開発センターのセミナーを聞いての情報。
- 業務経歴の確認、質問【申込書】
- 業務詳細の確認、質問【申込書】
- 筆記試験、問題Ⅲの解答意図確認
- 筆記試験、問題ⅠorⅡの解答意図確認(低確率)
- ニュース(災害・事故・品質問題)に対する考え方の確認
- 技術者倫理、技術士法の理解度確認
口頭試験対策の序章として、受験申込書の注意点をまとめました。
▼申込書を提出済みでも、口頭試験への準備事項を書いたので、是非ご参照下さい。
申込書の書き方のコツ 受験申込書の完成度が口頭試験の合否を分ける>>
7月末まで休む
1~4まで実行出来たら、一旦試験の事は忘れ、7月末までしっかり休みましょう。
今のうちに業務を進めるも良し、家族と過ごすも良しですね。
過去の事故や災害を気に留めておく
さて、技術士試験の事は一旦忘れるのですが、過去の事故や災害について意見を聞かれます。
耳にしたらブックマークしておく程度で良いですので、アンテナを張っておきましょう。
学会に加入しておく
技術的な情報を継続的に仕入れる姿勢が重要です。
口頭試験でも、どのように専門技術を入手しているか問われる可能性が有ります。
技術士になった後の事も考え、今のうちにご自身の専門の学会に加入しておきましょう。
合格が厳しいと感じた場合
なぜ筆記試験で手応えが無かったか分析する
なぜ筆記試験で手応えが無かった分析しましょう。
次何をするべきか、自ずと見えてくるでしょう。
最後まで答案を書ききれなかったなら・・・
×時間配分が悪かった
×論文を記述する練習量が足りなかった
×手が痛くなって集中力が切れた
題意に沿った回答が出来なかったら・・・
×題意の把握が不十分だった
×専門知識が足りず、何を書いたら良いか分からなかった
×予想外の出題であり、対策不十分だった
多くの場合、以下いずれかに該当するのではないでしょうか。
勉強時間が足りなった
技術士試験を適切に把握していなかった
題意の把握や理解が不十分だった
勉強方法が正しかったのか分析する
- 勉強時間が足りなった
- 技術士試験を適切に把握していなかった
- 題意の把握や理解が不十分だった
このような場合は、勉強方法が良くなかった可能性が高いです。
技術士二次試験の出題もパターンが有り、適切な攻略が合格へのカギとなります。
また通勤中でも音声からインプット出来れば、帰宅後アウトプットのみに集中できます。
ちょっとした隙間時間でも、集めれば大きな勉強時間になります。
今は隙間時間に有用なeラーニングがたくさん有ります。
技術士 講座 で検索した際、上位6社に表示された講座を徹底比較したので、参考にどうぞ。
【迷ったらコレ!】技術士講座(二次試験対策)のおすすめランキングベスト3!
僕はSTUDYingというオンライン講座が最も良いと思います。
2022年合格版を購入しましたが、動画も分かりやすく、本当に目からうろこの情報が多数ありました。
受験申込書の書き方から、筆記試験、口頭試験対策、添削も全部してくれてこの値段は破格です。
▼こちらの記事でe-learningの代表(STUDYing)を紹介しました
2022年度の合格を目指すなら、STUDYingの講座をオススメ>>
来年受験までのスケジュールを立てる
来年、また筆記試験を受けるまで、1年近く有ります。
この時間を有効に使う事で、少しずつ積み上げでも合格に到達できる可能性が有ります。
3か月ごとのザックリとしたスケジュールでも良いので、立ててしまいましょう。
まとめ
本記事では、技術士二次試験の筆記試験後にやりたい事を紹介しました。
~必ずやりたい事~
1. 再現答案を作成する(特にⅢ)
2. 解答した答案を完成させる
3. 簡単に自己採点する
~筆記試験に手応えを感じた場合~
4. 口頭試験対策の情報を入手しておく
5. 7月末まで休む
6. 過去の事故や災害を調べておく
7. 学会や に加入しておく
~合格が厳しいと感じた場合~
8. なぜ筆記試験で手応えが無かったか分析する
9. 来年受験までのスケジュールを立てる
10. 勉強方法が正しかったのか分析する
当ブログでは技術士を目指す方へ、有益な情報を発信するよう努めて参ります。
以下の記事では検索上位を獲得していますので、僅かながらですがお役に立てるかもしれません。
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それでは、皆様の技術士試験、並びに技術者生活に良き事がありますように。
皆様の合格を応援します!
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