基本情報技術者の合格率や難易度を知りたい。
令和5年からカンタンになった?何が変わったのか知りたい。
令和元年までの過去問見たら難しすぎて萎えた。自信を付けたい。
基本情報技術者試験は、IT分野での基本的な知識と能力を証明するための資格試験です。
ITエンジニアの登竜門と位置付けられる国家資格で、毎年10万人ほどが受験する人気の資格です。
どのくらいの難易度か、気になる方は多いのでは?
難易度が自分に合っていないと、回り道をするハメに…
そこで本記事では、令和5年に基本情報技術者に合格した私が、基本情報技術者の難易度を紹介します。
基本情報技術者の合格率はどれくらい?
基本情報技術者試験の受験者数と合格率の推移
基本情報技術者の合格率は、IPA公式サイトに記載されており、ご覧の通りです。
年度 | 受験者数 | 対受験者合格率 |
---|---|---|
平成25年度 | 101,842人 | 22.5% |
平成26年度 | 100,879人 | 23.7% |
平成27年度 | 101,221人 | 25.8% |
平成28年度 | 99,999人 | 26.6% |
平成29年度 | 105,252人 | 22.1% |
平成30年度 | 111,381人 | 25.6% |
令和元年度 | 121,556人 | 25.7% |
令和2年度 | 52,993人 | 48.1% |
令和3年度 | 85,428人 | 40.7% |
令和4年度 | 101,620人 | 37.4% |
10年間の平均 | 98,217人 | 29.8% |
年度 | 受験者数 | 対受験者合格率 |
---|---|---|
平成25年度 | 101,842人 | 22.5% |
平成26年度 | 100,879人 | 23.7% |
平成27年度 | 101,221人 | 25.8% |
平成28年度 | 99,999人 | 26.6% |
平成29年度 | 105,252人 | 22.1% |
平成30年度 | 111,381人 | 25.6% |
令和元年度 | 121,556人 | 25.7% |
令和2年度 | 52,993人 | 48.1% |
令和3年度 | 85,428人 | 40.7% |
令和4年度 | 101,620人 | 37.4% |
10年間の平均 | 98,217人 | 29.8% |
2013年~2022年の平均合格率は30%程度であり、国家資格試験としては「標準〜やや難」です。
基本情報技術者試験は、令和2年度よりCBT方式が開始され、更に令和5年度から科目変更され「易化」が進んでいます。
基本情報技術者試験の合格基準点
基本情報技術者の合格基準点は、科目Aと科目Bが両方とも600点以上(1000点満点)です。
令和4年まで | 令和5年から | |
---|---|---|
知識・基礎 | 午前試験 4肢択一 150分間 80問 | 科目A 4肢択一 90分間 60問 |
応用力 | 午後試験 多肢択一 150分間 大問5問 | 科目B 多肢択一 100分間 小問20問 |
合格基準 | 午前試験と午後試験 両方とも60%以上 | 科目Aと科目B 両方とも60%以上 |
令和4年まで | 令和5年から | |
---|---|---|
知識・基礎 | 午前試験 4肢択一 150分間 80問 | 科目A 4肢択一 90分間 60問 |
応用力 | 午後試験 多肢択一 150分間 大問5問 | 科目B 多肢択一 100分間 小問20問 |
合格基準 | 午前試験と午後試験 両方とも60%以上 | 科目Aと科目B 両方とも60%以上 |
たとえ科目Aが絶好調で900点取れても、科目Bが500点なら不合格です。
科目Aと科目Bを両方とも600点以上取る必要があるので、難易度が高くなっています。
基本情報技術者試験の難易度はどれくらい?
難易度はやや高めだが、IT未経験でも合格可能
資格名 | 基本情報技術者 |
資格種別 | 国家資格 |
管轄 | 経済産業省 |
運営法人 | 情報処理推進機構(IPA) |
資格の位置付け | レベル2(1〜4のうち) ITエンジニアの登竜門 |
実務経験 | 必要なし |
平均合格率 | 30% |
平均勉強時間 | 150時間(算出根拠) |
資格名 | 基本情報技術者 |
資格種別 | 国家資格 |
管轄 | 経済産業省 |
運営法人 | 情報処理推進機構(IPA) |
資格の位置付け | レベル2(1〜4のうち) ITエンジニアの登竜門 |
実務経験 | 必要なし |
平均合格率 | 30% |
平均勉強時間 | 150時間(算出根拠) |
基本情報技術者試験とは、経済産業省所管の「情報処理推進機構(IPA)」が行う国家資格試験です。
基本情報技術者は、情報処理技術者の中で「ITエンジニアの登竜門」とされており、レベル2に位置付けられています。
過去10年間の平均合格率は30%と少し低いですが、実務経験が無くても受験可能です。(経歴書など必要なし)
IT未経験者でもチャレンジできる資格で、私もIT未経験から合格しました。(勉強方法は以下参照ください)
令和5年の新制度で易化!難しすぎたのは令和4年まで
基本情報技術者は、令和2年と5年で制度が変わり、易化しています。
1. 合格率(25%→40%→50%)
2. 大問形式→小問形式
まず、試験制度が変わるごとに、合格率の数値が上がっています。(IPA公式サイト参照)
年度 | 対受験者合格率 |
---|---|
平成29年度 | 22.1% |
平成30年度 | 25.6% |
令和元年度 | 25.7% |
令和2年度 | 48.1% |
令和3年度 | 40.7% |
令和4年度 | 37.4% |
令和5年4月 | 56.4% |
令和元年度までは合格率が25%程度ですが、令和2~4年度は40%、令和5年は50%程度です。
このように合格率が変わっている要因は、試験制度の変更が考えられます。
年度 | 実施時期 | 採点方式 | 知識・基礎 | 応用力 |
---|---|---|---|---|
令和2~4年度 | 年2回 | 素点方式 | 午前試験 80問 150分 | 午後試験 大問5問 150分 |
令和5年度 | 通年いつでも | IRT方式 | 科目A 60問 90分 | 科目B 小問20問 100分 |
年度 | 実施時期 | 採点方式 | 知識・基礎 | 応用力 |
---|---|---|---|---|
令和2~4年度 | 年2回 | 素点方式 | 午前試験 80問 150分 | 午後試験 大問5問 150分 |
令和5年度 | 通年いつでも | IRT方式 | 科目A 60問 90分 | 科目B 小問20問 100分 |
IRT方式とは:Item Response Theory(項目応答理論)の略。1問5点など決まった点数を付けるのが素点方式。受験者の正答率などから1問ごとに配点が異なるがIRT方式。
▼令和5年度の科目Bのサンプル問題
令和5年に受験した印象は、「過去問よりカンタンで楽」でした!
基本情報技術者とITパスポート、応用情報技術者の難易度比較
ITパスポート<基本情報技術者<応用情報技術者 と順当にレベルアップ。
各資格の難易度に関する情報をピックアップしました。
項目 | ITパスポート | 基本情報技術者 | 応用情報技術者 |
---|---|---|---|
レベル | レベル1 | レベル2 | レベル3 |
位置付け | あなたのIT力を 証明する国家試験 | ITエンジニアの 登竜門 | ワンランク上の ITエンジニア |
平均合格率 (過去5年) | 54% | 35% | 24% |
基礎力 | 120分 100問 | 科目A 90分 60問 | 午前試験 150分 80問 |
応用力 | なし | 科目B 100分 小問20問 | 午後試験 150分 大問5問 |
項目 | ITパスポート | 基本情報技術者 | 応用情報技術者 |
---|---|---|---|
レベル | レベル1 | レベル2 | レベル3 |
位置付け | あなたのIT力を 証明する国家試験 | ITエンジニアの 登竜門 | ワンランク上の ITエンジニア |
平均合格率 (過去5年) | 54% | 35% | 24% |
基礎力 | 120分 100問 | 科目A 90分 60問 | 午前試験 150分 80問 |
応用力 | なし | 科目B 100分 小問20問 | 午後試験 150分 大問5問 |
難易度の感じ方は人によって違うと思いますが、受験した私の感想としては…
ITパスポートは、過去問を丸暗記すれば、なんとか合格できるレベル。
基本情報技術者の科目Aは、ITパスポートと似ているが少し難しく、丸暗記では攻略が難しい。
基本情報技術者の科目Bは、プログラミングを最低限知っていて、数学が得意なら突破できるレベル。
応用情報技術者の午前試験は、基本情報技術者の科目Aをさらに難しく深くしたもの。
応用情報技術者の午後試験は、基本情報技術者の科目Bよりも難しく、数学が悪魔的に得意または本格的な試験対策が必要なレベル。
少しずつレベルアップするので、ステップアップにちょうど良いですね!
難易度の参考として、ITパスポート・基本情報技術者・応用情報技術者の代表的な問題例をどうぞ。
▼ITパスポートの問題例
▼基本情報技術者の科目Bの例
▼応用情報技術者の午後試験問題の例(長いので中略)
まとめ 簡単になった令和5年がチャンス
基本情報技術者の難易度は、「標準〜やや難しい」で、2018〜2022年の平均合格率は35%。
情報処理資格としては、「レベル2」であり、ITパスポートより難しく、応用情報技術者より簡単。
「ITエンジニアの登竜門」と位置付けられていて、技術者のステップアップにピッタリの資格。
「基本情報技術者の難易度」というテーマで記事を書きました。
基本情報技術者は、IT初学者でも挑戦できる、国家資格です。
▼IT系の仕事に少しでも関わる人や、数学が得意な方に、特におすすめしたい資格です。
▼基本情報技術者に興味があるので、独学で合格を目指す方は、参考書が良いと思います。
それでは、皆様の資格試験、並びに技術者生活に良き事がありますように。
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