基本情報技術者は就職や転職に役に立つ?求人や平均年収の面から分析した

こんな人におすすめな記事

基本情報技術者の資格を取ると就職や転職で有利になるか知りたい。

ぶっちゃけ給料は上がるのか?知りたい。

基本情報技術者の資格を取ろうか悩んでいる人は多いと思います。

でもせっかく資格を取っても、役に立たなければ、時間を割いて勉強しても無駄かも…

こう悩む人も多いと思います。

私も同じように悩みみました。そして調べた結果、「基本情報技術者は就職に有利」と考えます。

なぜなら、IT技術は市場ニーズが高く、他の資格と比べても「求人の平均年収」と「求人数」が多いからです。

本記事では、基本情報技術者の転職におけるメリットを求人状況や平均年収の面から分析し、その魅力に迫ってみましょう。

結論

基本情報技術者は、難易度の割に平均年収が476万円と高く、求人数が圧倒的に多い。

88%の企業でIT人材が不足しているから、多少高給取りでもIT人材を雇いたい。

目次

基本情報技術者とはそもそも何?

基本情報技術者試験とは、経済産業省所管の「情報処理推進機構(IPA)」が行う国家資格試験です。

情報処理技術者試験は、「情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定している国家試験です。

IPAのWEBサイトより引用

基本情報技術者は、情報処理技術者の中で「ITエンジニアの登竜門」とされており、レベル2に位置付けられています。

ITエンジニアとしてキャリアをスタートするには、まず基本情報技術者試験から受験することをお勧めします。しっかりとした基礎を身に付けることにより、その後の応用力の幅が格段に広がります。

IPAのWEBサイトより引用
略号FE
英語名称Fundamental Information Technology Engineer Examination
実施方式・実施時期CBT方式より随時実施
(令和元年度まで春期・秋期実施、令和4年度まで上期・下期実施)
略号FE
英語名称Fundamental Information Technology Engineer Examination
実施方式・実施時期CBT方式より随時実施
(令和元年度まで春期・秋期実施、令和4年度まで上期・下期実施)

基本情報技術者試験には科目Aと科目Bがあり、どちらもマーク式で標準的な難易度です。

情報処理技術者試験は、医師や弁護士のように、業務独占資格ではありません。

例えば医師でなければ医業が出来ませんが、基本情報技術者でなくともIT技術者になれます。

そのため、基本情報技術者を取得するメリットが無いのでは?と考える方も多いでしょう。

基本情報技術者の平均年収はやや高水準

基本情報技術者は、難易度の割に平均年収が高く、求人数が多い。(求人ボックスで検索した結果)

ではIT人材が重宝されるとして、どのくらい年収や求人数に違いがあるのでしょうか。

正直、資格を持っているだけで、簡単に採用される程あまくありません。

かと言って、資格を取っても全くアピールにならない、とは言い過ぎです。

資格を持つとどれだけ給料が増えるか?金額を調べるのは難しい…

そこで、求人ボックスという求人サイトで、資格名で求人検索をしたときの平均年収と求人数を調査しました。

基本情報技術者の平均年収は476万円、平均求人数は226,717件でした。

平均年収が400万円程度なので、平均値から20%程度高くやや高水準と言えます。

もちろん、雇用形態(フルタイム/パートタイム、正社員・非正規社員など)で大きく年収が異なります。

そのため、資格名で求人を絞ったところで、必ずしもその資格の平均年収を示しているとは言えません。

しかし、他の資格も同様に調べたところ、資格の難易度や市場ニーズ・平均年収には相関があります。

平均年収求人数資格難易度
基本情報技術者476万円226,717件
ITパスポート362万円7,838件
応用情報技術者504万円17,372件
ITストラテジスト623万円1,312件
一級建築士499万円77,380件
弁護士561万円21,933件
宅建士360万円29,455件
中小企業診断士572万円4,916件
簿記2級442万円29,647件
FP2級410万円4,395件
基本情報技術者の平均年収と求人数(求人ボックス調査結果)
平均年収求人数資格難易度
基本情報技術者476万円226,717件
ITパスポート362万円7,838件
応用情報技術者504万円17,372件
ITストラテジスト623万円1,312件
一級建築士499万円77,380件
弁護士561万円21,933件
宅建士360万円29,455件
中小企業診断士572万円4,916件
簿記2級442万円29,647件
FP2級410万円4,395件
基本情報技術者の平均年収と求人数(求人ボックス調査結果)

例えば、IT系で最も難しいとされるITストラテジストの平均年収は623万円で、弁護士や中小企業診断士よりも高いです。

基本情報技術者は、求人数が20万件以上と突出して多く、多くの企業が積極的に求人していることが分かります。

平均年収も高く、求人数も多いので、就職や転職で有利と言えるのではないしょうでか。

なお、職種別として、ITエンジニアの平均年収がこちらで詳しく紹介されていました。
【職種別】ITエンジニアの平均年収ランキング!給料アップ法なども紹介

基本情報技術者の求人(市場ニーズが高い)

88%の企業でIT人材が不足しているから、多少高給取りでもIT人材を雇いたい。

基本情報技術者の求人状況は、とても好調です。

デジタル化の進展や情報セキュリティの重要性の高まりにより、企業が情報技術者を積極的に採用する傾向があります。

文部科学省が発行するものづくり白書では、デジタル技術の活用が生産性の向上負担軽減の効果が出たと示しています。

↑IT技術はものづくりで大きな効果あり(ものづくり白書2022年度版から引用)

その一方で、せっかくのIT技術者が質・量の両面で足りていません。

情報処理推進機構「DX白書2021」によると、IT人材の不足感が年々高まっています。

↑IT技術は40%の企業で「大幅に不足している」(ものづくり白書2022年度版から引用)

なんと、2020年の調査では、40%の企業が「大幅に不足している」と解答しています。

「大幅に不足している」「やや不足している」を合わせると88%です。

IT人材が不足しているなら、企業は給料を高くしても雇いたいんじゃ…⁉

これから伸びる業界の筆頭は「IT業界」だと、こちらの記事でも紹介されています。

基本情報技術者を更に活かす方法は?

基本情報技術者のスキルや知識は、転職活動において非常に役立ちます。

でも、たった一つの資格だけでは、求人市場の年収は伸び悩みます。

求人は、パート・新卒・中途・管理職まで広く含まれるから、平均年収は参考程度だよな…

せっかく勉強して資格を取るので、満足のいく給料や休みが欲しいと思います。

そこで、基本情報技術者を取得し、更にキャリアを伸ばす方法を紹介します。

応用情報技術者→高度情報処理技術者を目指す

まず王道なスキルアップとして、同じ情報処理系の上位資格を取るルートがあります。

仕事でIT系に携わっている人に向いています。

社内で資格取得の報酬がある人も、おすすめできるスキルアップです。

特にITストラテジストなどの高度情報処理技術者は、以下の専門職に就いた結果、大きく年収が上がる可能性があります。

例:システムエンジニア、ネットワークエンジニア、データベースエンジニア、セキュリティエンジニア

PMPを取得してマネジメントできるIT技術者を目指す

マネージャーを目指す人は、PMPという国際資格の取得が良いでしょう。

似た名前の資格でPM(プロジェクトマネージャ)がありますが、PMは難関資格です。

PMPは、実務経験の証明こそ必要ですが、それが証明できれば基本情報技術者と難易度が大差ありません。

PMP資格取得者の平均総年収は1000万円と高額です。

基本情報技術者とPMPの取得は、求人の評価も高く、資格難易度も高すぎないので大変おすすめできます。

WEB製作やアプリ開発をして副業や開業をする

WEB製作やアプリ開発をして、副業や開業に繋げる方法もあります。

私は初歩のWEB製作ができますが、基本情報技術者に合格した人ならすぐに習得できると思います。

まずはココナラ等で簡単な仕事を探して、少しずつ難しい仕事に取り組むと良いと思います。

基本情報技術者の資格保持者なら、簡単なプログラミングから始められます。

まとめ

結論

基本情報技術者は、難易度の割に平均年収が476万円と高く、求人数が圧倒的に多い。

88%の企業でIT人材が不足しているから、多少高給取りでもIT人材を雇いたい。

「基本情報技術者の求人や平均年収」というテーマで記事を書きました。

基本情報技術者は、IT初学者でも挑戦できる、国家資格です。

▼IT系の仕事に少しでも関わる人や、数学が得意な方に、特におすすめしたい資格です。

▼基本情報技術者に興味があるので、独学で合格を目指す方は、参考書が良いと思います。

それでは、皆様の資格試験、並びに技術者生活に良き事がありますように。

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