スタディングの技術士講座で必須科目Ⅰを受けてみた 再提出からA判定の軌跡

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この記事がおすすめな人

技術士二次試験の必須科目Ⅰの回答をこれから書く人

既にⅠの答案を書いたが、どんな答案が評価されるか知りたい人

必須科目Ⅰの添削を受けた実例が気になる人

技術士二次試験の必須科目Ⅰは3枚の答案用紙に記述する必要があります。

そのため、3枚もの原稿用紙に何を書いたら評価されるか悩む方も多いと思います。

筆記試験をクリアするため、次のようなステップで完成させる方も多いでしょう。

  1. 答案の書き方について情報を集める
  2. 自分が納得するまで書く
  3. 有識者からフィードバック(添削)を貰う
  4. 答案を書きなおす

中でも③の添削をもらう事は、とても重要だと考えます。

でもせっかく人様の時間を頂いて添削してもらう前に、なるべく完成度を上げたいですよね。

私は恥ずかしい事に、必須科目Ⅰの添削を最初に提出した時は、「題意に沿っていない」として再提出となりました。

恥ずかしくて、記事にするのもためらいましたが、皆様の気付きになれば幸いです…。

そして修正した後に答案を再提出したところ、A判定をいただきました。

※5点満点。オール4以上でA判定。
レーダーはほんすとっくさんの記事を見て作成。

このような過程で得た気付きは、きっと技術士試験の突破に役立つはずです。

そこで本記事では、赤っ恥の内容からA判定を取る具体的なアイデアまで記載しました。

是非皆さまの答案作成にお役立てください。

結論 【答案作成で重要だったこと】

・問われた事にだけ正確に答えること

・必須問題なら、○○部門の技術者として書く

・製品例の提示が問題文に無ければ、特定の製品に限定した答案は不適切

・コンピテンシーは採点項目なので明確に記載すること

・主張の根拠を説明するために、製品例を提示することは有効

この記事を書いた人

>技術士一次 機械/電気で合格
>技術士二次 令和2,3年度不合格
各問の最高はⅠA、Ⅱ B、Ⅲ A
>技術士講座で試した講座は6社
>記事コンテストで銅賞獲得

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目次

必須科目Ⅰの概要

本題(添削の内容)に入る前に、技術士の筆記試験必須科目Ⅰについて簡単に説明します。

必須科目Ⅰの審査項目は次のように明記されています。(技術士の受験申込書参照)

【概念】
専門知識
 専門の技術分野の業務に必要で幅広く適用される原理等に関わる汎用的な専門知識

応用能力
 これまでに習得した知識や経験に基づき、与えられた条件に合わせて、問題や課題を正しく認識し、必要な分析を行い、業務遂行手順や業務上留意すべき点、工夫を要する点等について説明できる能力

問題解決能力及び課題遂行能力
 社会的なニーズや技術の進歩に伴い、社会や技術における様々な状況から、複合的な問題や課題を把握し、社会的利益や技術的優位性などの多様な視点からの調査・分析を経て、問題解決のための課題とその遂行について論理的かつ合理的に説明できる能力

【出題内容】
 現代社会が抱えている様々な問題について、「技術部門」全般に関わる基礎的なエンジニアリング問題としての観点から、多面的に課題を抽出して、その解決方法を提示し遂行していくための提案を問う。

【評価項目】
技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち、専門的学識、問題解決、評価、技術者倫理、コミュニケーションの各項目

技術士公式HPの受験申込書より引用

つまり闇雲に回答しても点数が入るわけではなく、「審査項目」を満たした答案作りが肝要です。

審査項目について、「コンピテンシー」を意識して表にまとめると、このようになります。

審査項目Ⅱ-1Ⅱ-2口頭
専門的学識
問題解決
マネジメント
評価
コミュニケーション
リーダーシップ
技術者倫理
継続研さん

コンピテンシーとは、「結果を出し続ける人の行動特性」の事を指します。

技術士に求められるコンピテンシーは、文部科学省のHPで説明があります。

当サイトでもこちらの記事で説明したので、気になる方は参照下さい。

なおスタディング講座の添削評についても、コンピテンシーが評価項目になっていました。

  • 文章番号、タイトルの入れ方
  • 解答は論理的整合性があるか
  • 専門的学識
  • コミュニケーション能力
  • 問題解決能力
  • 解決策を評価しリスクを見つけているか

私が添削課題を提出した時も、コンピテンシーを示す事を意識して、答案作りを行いました。

コンピテンシーは重要。何回でも言います…!

事前に注意したポイント

事前に注意したポイントは主にこの通りです。

(1) 小論文なので、主張することには理由を付ける。

(2) 主語と述語を意識し、長文を避ける。

(3) 章、節、項の書き方は統一する。可能なら所属学会に従う。
 機械学会の例は以下。
  1.章のタイトル
  1・1 節のタイトル1
  1・2 節のタイトル2
  1・2・1 項のタイトル1

(4) 文頭は「1マス」空けて書き始める。(Ⅱ-1の添削で指摘された)

(5) 体言止めは箇条書きのみで使用する。基本は論文調の文末「である」を使う。(Ⅱ-1の添削で指摘された)

(6) 問題文に沿った記述パターンを徹底する。
 ○○を調査し、××を検討する。○○を留意し、××を工夫する。

ざっと挙げましたが、簡単に説明します。

(1) 小論文なので、主張することには理由を付ける。

技術士の筆記試験は全て「小論文」です。

小論文というのは、ある命題が与えられて、それに対する課題や解決策を示すものです。

示された解決策には必ず根拠が必要になります。(特に必須科目Ⅰと選択科目Ⅲ)

選択科目Ⅱでも、論述した意図が分からない答案とならないよう、気を付けました。

※Ⅱ-2の(2)は手順を淡々と記述すれば良いですが、回答全体に芯が通っている必要がありました。



(2) 主語と述語を意識し、長文を避ける。

主語と述語を意識し、主張を明確にします。

長文は、論述の意図が分かりにくくなるので、避けた方が良いです。

アガルート講座では、「ワンセンテンス、ワンミーニング」を重要視しています。



(3) 章、節、項の番号やタイトルの書き方は統一する。可能なら所属学会に従う。

章、節、項の番号やタイトルの付け方は一定のルールを設けました。

例えば番号は以下に統一します。
 機械学会の例は以下。
  1.章のタイトル
  1・1 節のタイトル1
  1・2 節のタイトル2
  1・2・1 項のタイトル1


(4) 文頭は「1マス」空けて書き始める。(Ⅱ-1の添削で指摘された)

(5) 体言止めは箇条書きのみで使用する。基本は論文調の文末「である」を使う。(Ⅱ-1の添削で指摘された)

(6) 問題文に沿った記述パターンを徹底する。
 ○○を調査し、××を検討する。○○を留意し、××を工夫する。
 この記述スタイルが、添削では評価されました。

添削課題の説明と最初の答案

スタディング技術士講座では、20個の添削問題から1つを選択し、回答する形式でした。

どの問題も2022年度に出そうな問題ばかりでした。

私が選択した問題はこちらです。

機械部門_Ⅰ-17-A_スタディング添削課題

 消費者のもとに製品が届くまでのサプライチェーンの中で、そのスタート地点になるのは製造メーカーの“発注・調達”である。「これくらいの数量を市場に投入したいから、その数を生産するためにはこれくらいの原材料や部品が必要だ」という生産計画をもと、サプライヤーに原材料や部品を発注し、調達する。サプライヤーはその発注を受けて原材料を配送したり、部品製造に取り掛る。その後、それらの原材料や部品は製造メーカーに集められ、生産ラインで製品が作られ一度在庫として管理し、販売計画にのっとって適切な卸業者に配送し、最終的にはそれが店頭に並んで消費者の手元に届く。また、情報は、こうした製品の流れとは逆方向にさかのぼる。消費者から製品に関する評価などの情報が店舗に流れ、その評価とPOS入力の情報を受けて「これくらいの数量が欲しい」という情報が卸業者に流れ、その他の情報も巻き込みながら製造メーカー、サプライヤーへ逆流する。この流れに問題が発生すると、製造メーカーは市場需要が把握できなくなり、適切な製品を市場に投入できないばかりか、投入までのリードタイムが長期化したり、在庫が膨れ上がったりしてしまい、ビジネスが成立しなくなる。
 こうした問題を回避するために、サプライチェーンマネジメントでは製品の流れと情報の流れを管理し、最適化を図り、適切なタイミングで適切な製品を市場に投入し、さらにそこから得られる情報を新たな”ビジネスへと繋げていくことを目的としている。
上記を踏まえ以下の設問に答えよ。

(1) あなたの専門分野との関係を簡単に説明し、技術者として多面的な観点からサプライチェーンマネジメント構築のための課題を抽出し分析せよ。
(2) 抽出した課題のうち最も重要と考えられる課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3) 解決策に共通して新たに生じうるリスクとそれへの対策について述べよ。
(4) 業務遂行において必要な要件を技術者としての倫理、社会全体の持続可能性の観点から述べよ。

近年のものづくり白書では、サプライチェーンマネジメント(SCM)が重要課題とされていました。

そのため、令和4年度の筆記試験ではSCMが出題されると考え、こちらの問題を選択しました。

答案はこちらです。

▼図を含めた原稿用紙はこちら。

その採点結果はいかに・・・

・・・

1回目の添削結果

課題提出お疲れ様でした。下記を踏まえて再提出をお願いします。それでも添削を行うようでしたら、ご指示ください。

「あなたの専門分野との関係」ですが、必須問題なら、機械部門の技術者として~~となります。選択科目Ⅲなら、機械設計の技術者として~~です。

ただ、何を提供するかという点は重要です。具体例がないと、そもそも課題が伝わりませんし、妥当性が評価しにくくなります。つまり、試験委員が読んでも理解できません。

自分の頭で分っていることをそのまま書いても評価されませんので事例はほどほどに必要です。ほどほどとは、根拠として示す部分だけに使うなどです。そこに注意して下さい。

なんと採点されることはなく、「再提出」となりました。

必須科目Ⅰだから、機械部門の技術者という視点が重要か…。私は、今まで設計した製品を起点に論述することばかりしていました。これは発想の転換が必要だな。

必須科目Ⅰは、部門全体の技術者として回答が必要です。

必須科目Ⅰでは、選択科目の機械設計だけではなく、材料・振動・熱・流体・加工の視点を取り入れると良さそうです。

このアドバイスを受け、自分なりに修正ポイントを熟考しました。

再提出からA判定を狙う計画

×求められていないのに、いきなり製品例を提示していた。
→まずは題意に沿って回答し、製品例は根拠を説明するための道具に留める。

×機械部門全体ではなく、機械設計の視点だけで回答していた。
→材料や振動など、他の選択科目の視点を取り入れる。

×リスクの内容が、「解決策に共通して新たに生じうるリスク」になっていない。
×リスクで損失するものが、「課題の克服」と関係ない。
→解決策に共通して新たに生じうるリスクと、そのリスクによって課題が克服できなくなることを明記する。

再提出した答案と添削のポイント

再提出した答案はこの通りです。

じっくり題意を考え、内容を熟考した上で提出しました。

添削結果はこの通りとなりました。(オール4以上でA判定基準とのこと)

オール4以上なので、なんとか合格ラインをGET…!

【添削コメント】

・よく改善できています。

・よくまとまっていますが、下記を改善ください。

・最重要課題は「サプライチェーンマネジメントでは製品の流れと情報の流れを管理し、最適化を図り、適切なタイミングで適切な製品を市場に投入し、さらにそこから得られる情報を新たなビジネスへと繋げていくことを目的」を達成するために「素材や部品の調達性向上や製作向上、製品製作タイミングの把握」がエンジニアリング問題(技術目的)とされています。
 このことを達成するために最も効果がある課題を俯瞰して分析して抽出してください。単に多いだけでは理由になりません。

・最後「日々・・務める。」は不要です。設問4は必要な要件を問われています。
~~求められる。~~必要とされる。
と書いて下さい。ここは、①倫理の観点からの必要な要件②社会の持続可能性の観点からの必要な要件、が求められています。①は、技術士倫理綱領にある10項目のうち、業務を推進するうえで公益確保や秘密保持などの観点で述べてください。②は、社会の持続可能性なので、環境や品質・安全・経済性の観点から述べてください。
①はいいと思います。

確かに、最も重要な課題を抽出した、「理由」の説明が弱い…!これは他の答案も修正せねば…!

どうやって添削を受けたか

このように技術士試験合格に向けて重要なカギを握る添削。

参考として、私が添削を受けた方法について紹介します。

有料となってしまうのですが、こちらの講座を利用しました。

✔ 受験申込書から口頭試験まで穴が無い
✔ 講座の量・質ともに大変良い
✔ 添削を10回も受けられて手厚い
✔ なのに料金が安い!

公式ページ>>

詳細ページ>>

8時間に及ぶ動画講座や10回の添削が付く講座で、私も2022年の合格を目指し受講しています。

4度目の受験となりますが、通信講座を初めて受講しました。来年こそ合格したい!

こんな感じでマイページに申込書をアップロードするだけで、添削を受けられました。

私が受験申込書の添削を提出した際は、24時間以内に返ってきました。

他にも技術士講座を試してみましたが、スタディング講座は安く隙が無い印象です。
おすすめの勉強方法として、スタディングの講座を紹介>>

技術士講座の比較については、こちらでまとめたので、気になればどうぞ。
技術士(二次試験対策)のおすすめ通信講座を6社紹介>>

※画像をクリックすると講座比較記事にジャンプします

まとめ

ここまでお読み頂きありがとうございます。

スタディングに頂いた添削ポイントについて次のようにまとめます。

結論 【答案作成で重要だったこと】

×求められていないのに、いきなり製品例を提示していた。
→まずは題意に沿って回答し、製品例は根拠を説明するための道具に留める。

×機械部門全体ではなく、機械設計の視点だけで回答していた。
→材料や振動など、他の選択科目の視点を取り入れる。

×リスクの内容が、「解決策に共通して新たに生じうるリスク」になっていない。
×リスクで損失するものが、「課題の克服」と関係ない。
→解決策に共通して新たに生じうるリスクと、そのリスクによって課題が克服できなくなることを明記する。

×最も効果がある課題の抽出の理由が、視野が狭く、説得力に欠ける。
→最も効果がある課題を俯瞰して分析して抽出する

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