米国FE試験を受けようと思っているが、早く効率的に合格したい
最新に近い試験を経験した人の体験談が欲しい
英語苦手ながら、1ヶ月で合格した私が、悩みに答えます。
米国FE試験は、効率良く勉強すれば、それほど難しい試験ではありません。
工学系大学出身者なら、100時間あれば合格できます。(勉強時間の根拠はこちら)
実際に私も、この記事で紹介する勉強方法で、約30時間で合格しました。
資格の学校に何年間も通う必要もなく、家族や趣味の時間を犠牲にする必要も有りません。
技術士試験には4回落ちた私が、米国FE試験は1発短時間で突破できた方法を紹介します。
30時間で合格点を取った勉強方法
米国FE試験は、とにかく日本の参考書や情報が少ない。
そのため、実際の試験が掴めないまま「えいや!」で受験し、運良く1回で合格しました。
私が試行錯誤した試験突破のノウハウを紹介します。
まずNCEESの公式ハンドブック(無料)入手
米国FE試験は、テストセンター上のPCで、ハンドブックの電子データを参照しながら受験します。
このハンドブックを参照しながら、後述の模擬試験を解くのが、最短合格できる勉強方法です。
NCEES Exam Prepを1回分解く
次に効率的な勉強方法を探るため、想定問題を解いて、自分の現在地を正確に把握します。
公式で安価な想定問題が、試験運営元のNCEESから販売されています。
ダウンロード版が35ドルで入手可能ですあり、110問の問題と解説が収録されています。
日本の参考書と比較すると、量が少ない・解説が分かりにくい・コスパが悪い…!
でもPE・FE試験の運営元発行という安心感があるので、まずは1回通り完了させます。
私が初見で解いた結果がコチラ…
科目 | 初見の点数 | 合格点 |
---|---|---|
NCEES | 35/110問程度 | 66/110問以上 |
英語の専門用語が全然分からない…。でも英語とハンドブックに慣れればいけるはず…。
過去問を1回分解くと、「FE試験の範囲の広さ」「時間の無さ」などを感じると思います。
学習時間から逆算して試験を申し込む
想定問題を解いた経験を活かし、以下2つを考慮して、FE試験合格に必要な勉強時間を割り出します。
- 技術力に自信があるか(大学院出身など)
- 大学院卒業や日本の技術士一次試験合格者なら十分です。
- 大学院卒業や日本の技術士一次試験合格者なら十分です。
- 英語力に自信があるか
- TOEIC600点以上ならなんとか対応できるでしょう。
たとえば私の場合:技術士一次試験に合格済、TOEICが600点以上なので、勉強時間目安は30時間です。
米国FE試験は、受験料金が高額かつ東京or大阪への出張も必要なので、試験期間に余裕を持って申し込みます。
勉強時間を捻出できる期間+予備2週間を見積もり、試験申込みをすると良いでしょう!
申し込んだら逃げ場もない!締め切りを決めてキリッと勉強します!
試験対策(問題演習・参考書)
米国FEの出題範囲は広いので、狙いを絞って対策を進めます。
私が受験したMechanicalの出題分野は次のとおり多岐にわたります。
数学 6〜9問
確率と統計 4〜6問
倫理と職業実践 4〜6問
経営工学 4〜6問
電気と磁気 5〜8問
静力学 9〜14問
力学、運動学、振動 10〜15問
材料力学 9〜14問
材料特性と加工 7〜11問
流体力学 10〜15問
熱力学 10〜15問
熱伝達 7〜11問
測定、計装、および制御 5~8問
機械設計と解析 10〜15問
- 配点が大きく得意な分野に絞って対策する
- Mechanicalなら力学や材料力学は必修
- Mechanicalなら力学や材料力学は必修
- 脳の刺激は、模擬試験>問題演習>本>講義
- 問題演習と復習を学習の中心とする
- 問題演習と復習を学習の中心とする
- 想定問題の丸暗記は通用しない
- ハンドブックを使いこなせる柔軟性が必要
上の3点を押さえながら学習を進めます。
まず、米国FEは出題範囲が非常に広いため、「全分野満点を目指す」と時間が足りません。
例えばMechanicalなら、土台となる「数学」「力学」「材料力学」などが最重要で、これらの分野は「問題集と参考書を併用」して徹底的に理解します。
続いて、人間の脳は「インプット」するよりも「アウトプット」した方が働き、学習効率が高いです。
そのため、「問題演習」を学習の中心とし、分からない部分を日本語の参考書で補います。
私はPPE HQの問題集を併用し、NCEESと合わせ220問を徹底的に復習しました。(問題集の解説はこちら)
そして、米国FE試験は入門資格ではなく、問題の丸暗記はあまり通用しません。
米国FEの本番は、「NCEES問題集からの出題は皆無」であり、全て覚えようとするのは非効率です。
NCEESの問題は本番よりやや簡単なので足りず、PPE HQの問題は本番より難しく時間ロスが心配。
だから問題演習は220問(2回分)に厳選し、答えを「ハンドブック」から探す練習を繰り返したのが功を奏しました。
最後に重要なポイントが、復習の精度です。ずばり、皆様は勉強の後にきちんと復習していますか?
人間の脳は、エビングハウスの忘却曲線という曲線に沿って、少しずつ記憶が失われます。
その日新しく覚えてOKとした問題でも、1週間後に忘れている可能性が高い。
だから、苦手な問題は1週間後も復習して、記憶に定着させましょう!
……と書きましたが、そんな管理を自分で出来たら、今まで苦労してないわ!そう言いたくなります。
だから、米国FE試験に早く合格したい人は、復習を考慮したスケジューリングがおすすめです。
1週間で110問を回答し、次の1週間で110問を復習。これを2回行えば1ヶ月で復習まで可能です!
合格できる実力の目安
問題演習を中心とした学習を行う際、「どこまで学習を続ければ良いか」この悩みが消えません。
2回分220問を全て解き、同じ問題ならヒントなしで80%以上正答できる自信があるなら合格は近い。
本番は、時間制限がある中、未知の問題を6割以上正答する必要があります。
220問で良いので、自信が付くまで理解すると良いでしょう。
試験本番1(得点できる問題に大胆に時間を使う)
米国FE試験は、5時間20分の回答時間の他に、25分間の休憩を1回だけ取ることができます。
前半の約55問を回答提出 → 25分の休憩 → 後半の約55問を回答提出
※提出済の回答は変更できない
つまり、25分の休憩をどのタイミングで取るか、これが受験生の与えられた自由です。
前半は、数学や統計や力学など、基本的な問題。後半は専門的な問題になる。前半が得点を稼ぎやすいので、思い切って前半で多くの時間を使うのも有力手段。
私の場合は、前半の数学や力学で得点を稼ぐ戦略とし、前半3時間20分・後半2時間の時間配分としました!
前半で8割正答できれば、後半4割でも大丈夫ですね。
試験本番2(最後まであきらめない)
試験本番は、とにかく最後まであきらめない
米国FEは、CBT方式なので、自分のペースで試験開始できます。
そのため、リラックスしやすい反面、集中力が切れやすいです。
1問で合否が決まるかもしれない危機感を持つと良いと思います。
たとえ苦手な分野でも、ハンドブックで検索するとポロッと答えが見つかります。
全ての問題に目を通せるように、タイムマネジメントをしながら、5時間20分を戦いきりましょう!
最後まで諦めない胆力が、あなたの点数を上げます。
↑受験後、10営業日以内に結果がメールされます
今日から勉強を始める人が合格する
この記事では、私が30時間で合格した方法を紹介しました。
皆様としては、「なんだ当たり前のことが書いてあるだけじゃないか」と感じたかもしれません。
本当にそのとおりで、勉強方法を知っただけでは合格できず、やはり「愚直に勉強」する必要があります。
でもここまで読んだ人は、本当に米国FE試験に合格したい熱意ある人です。
私は、愚直に努力を続け、合格への努力を惜しまない人を応援しています。
効率が良くコスパの良い問題集を分析比較したので、よければリンク先をご参照ください。
COMMENT