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PMPは合格率が高いけど高難易度?難易度が高い理由も解説

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PMPの合格率と難易度を知りたい!

難易度が近年上がっていると聞いたが本当か知りたい!

PMPは、プロジェクトマネジメントの知識と能力を証明するための国際資格試験です。

世界では160万人以上のPMP取得者がおり、日本のPMP取得者3.8万人の平均総年収は1000万円と言われています。

どのくらいの難易度か、気になる方は多いのでは?

難易度が自分に合っていないと、回り道をするハメに…

そこで本記事では、令和5年にPMPに合格した私が、PMPの難易度を紹介します。

目次

PMP(Project Management Professional)とは?

PMPは「Project Management Professional」の略で、プロジェクトマネジメントの専門家資格を示す国際的な認定です。PMP資格は、プロジェクトマネージャーがプロジェクトを成功させるために必要なスキルや知識を証明するためのもので、プロジェクト管理の分野で高い信頼性を持つ資格とされています。

項目内容(2023年9月時点)
資格名称PMP(Project Management Professional)
(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)
管理団体PMI(Project Management Institute)
本拠地:米国
資格概要プロジェクトマネジメントの専門家資格を示す国際的な認定
試験方式選択式のCBT方式。180問を230分で解答。
試験概要プロジェクトに関するあらゆる対立や問題に対し、
ベストプラクティスを選択する。
合格基準一定基準(60%)以上の正答率で合格
難易度やや難関
受験資格プロジェクトマネジメント経験
35時間の公式研修の受講
PMPの概要
項目内容(2023年9月時点)
資格名称PMP(Project Management Professional)
(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)
管理団体PMI(Project Management Institute)
本拠地:米国
資格概要プロジェクトマネジメントの専門家資格を示す国際的な認定
試験方式選択式のCBT方式。180問を230分で解答。
試験概要プロジェクトに関するあらゆる対立や問題に対し、
ベストプラクティスを選択する。
合格基準一定基準(60%)以上の正答率で合格
難易度やや難関
受験資格プロジェクトマネジメント経験
35時間の公式研修の受講
PMPの概要

PMP資格は、米国のプロジェクトマネジメント協会であるPMI(Project Management Institute)が提供しており、国際的に認められています。PMP資格を取得するには、一定のプロジェクト管理経験とプロジェクト管理に関する知識を証明する試験に合格する必要があります。

PMP試験は、プロジェクトマネージャーに求められるさまざまなスキルや概念に関する質問から成り立っており、プロジェクト計画、スケジュール管理、コスト管理、リスク管理、コミュニケーション管理など、幅広いトピックにわたります。PMP資格を取得すると、プロジェクトマネージャーとしての職業的な信頼性を高め、キャリアの成長と機会を広げられます。

PMPの合格点や合格率は?

PMPの合格点

PMPは180題出題され、そのうち5問がダミー、175問が採点対象ですが、何問以上正答で合格という明確な基準はありません。

PMPは、国内のIRT方式試験と同様、受験者によって問題の内容や難易度が違います。

IRT方式とは:Item Response Theory(項目応答理論)の略。受験者の正答率などから1問ごとに配点が異なるがIRT方式。一方、1問5点など決まった点数を付けるのが素点方式

そして、簡単な質問の比重が難しい質問よりも低いということはありません。

したがって、PMP 試験に合格するために必要な正答数は人によって異なります。

PMI は、試験に必要な合格点を決定するために、毎年その分野の専門家を利用しているとも述べています。(参照サイト

PMPの合格率は61%(2005年時点)

2005年はPMPの合格率が61%だったが、それ以降は合格率は不明。

2005 年に試験合格率 61% を発表しましたが、試験とその採点システムはそれ以来進化しています。

国内外のあらゆる情報源を検索すると、総じて合格率は50%〜70%と書かれています。

そもそも英語でのプロジェクト経験書や公式研修など、受験するまでのハードルが高いので、合格率が高いから簡単とはなりません。

PMP試験の難易度

難易度は高めだが、IT未経験でも合格可能

資格名PMP (Project Management Professional)
資格種別国際資格(米国)
運営法人PMI (Project Management Institute)
資格難易度レベル3(1〜4のうち)
実務経験2年以上のプロマネ経験が必要
平均合格率不明だが推定60%
平均勉強時間100時間(算出根拠)
PMPの難易度概要
資格名PMP (Project Management Professional)
資格種別国際資格(米国)
運営法人PMI (Project Management Institute)
資格難易度レベル3(1〜4のうち)
実務経験2年以上のプロマネ経験が必要
平均合格率不明だが推定60%
平均勉強時間100時間(算出根拠)
PMPの難易度概要

2005年の合格率は61%と少し高いですが、実務経験が必要な上に英語での実務経験書が必要です。

PMPは、主にソフトウェアの開発プロジェクトを円滑に行うための、マネジメント体系に関する試験です。

プロジェクトを主導する経験があれば、IT経験者でなくても大丈夫。

IT未経験者でもチャレンジできる資格で、私もIT未経験から1ヶ月の勉強で合格しました。(勉強方法は以下参照ください)

PMPが高難度と言われる理由

PMPが高難度と言われるのは、次の5つの理由があります。

  1. PMPは敷居が高く難しい試験だから
  2. PMPは過去問が公開されていない
  3. 最新の傾向に対応した日本の参考書や講座が少ない
  4. 模擬試験と実際の試験が違う
  5. シチュエーション問題が難しい

詳しく解説しますね。

PMPは敷居が高く難しい試験だから

PMP試験は、申し込みも、試験時も、資格更新も、全て大変。

PMPは、敷居が高く難しい試験だと感じる理由がこちらです。

  • 試験は230分で180問解答と過酷
  • プロマネ経験証明など受験資格が厳しい
  • 英語でプロマネ経験書が必要
  • 受験費用が最低$544必要と高額
  • 3年の更新時に研鑽の証明が必要

PMP合格者の日本人平均総年収は1000万円と魅力的な反面、厳しい試験です。

PMPは過去問が公開されていない

PMPは過去問が公開されておらず、最新の傾向を掴むことが難しい。

国家資格は、過去問が公開されており、試験の傾向を掴みやすいです。

しかしPMPは、運営元のPMIから過去問を公開しておらず、最新の傾向を掴むことが難しいです。

最新の傾向を掴むために、「PMP 過去問」などとGoogle検索すると思いますが、検索は注意が必要です。

Google検索は、少し前の記事が評価されやすい傾向があり、最新情報は検索の下の方に埋もれやすい

試しに「PMP 過去問」で検索すると、昔のPMBOK第6版に対応するような、古い問題集が見つかります。

PMPの過去問が公開されない難しさ

PMPは過去問が公開されていない
Google検索は古い記事が上に表示されやすい

→受験者は実際の問題傾向を知らないまま、時代遅れの問題集を購入してしまう。

最新の傾向に対応した日本の参考書や講座が少ない

PMPは頻繁に試験傾向が変わるが、日本の参考書は少なく、最新傾向への対応が難しい

例えば、ITパスポートという国家資格は、毎年10万人以上合格者が出るので参考書が豊富です。

しかし、PMPは日本人の累計合格者が3.8万人と、合格者が少ない資格です。

一方で、世界では160万人以上の合格者がいる注目度の高い資格であり、頻繁に試験の傾向が変わります。

そのため、最新の傾向に対応した日本の参考書や講座が少なく、勉強することが難しいです。

模擬試験と実際の試験が違う

模擬試験と実際の試験が違うと感じる人が多いです。

模擬試験は「方法論」「知識」を問う問題が多く、実際の試験は「状況の対処」の問題が多い印象です。

模擬試験のイメージ:
あなたが担当している新たなプロジェクトの受注がほぼ決まりかけている。顧客からは、あなたの部下であり、業界動向に詳しいS氏の参加を条件とするとの申入れがあった。この受注を獲得するために、あなたがここで活用すべきツールと技法はどれか。
A:交渉
B:先行割当
C:調達
D:バーチャル・チーム

実際の試験のイメージ:
アジャイル プロジェクトは 12 回のイテレーションのうちの最初の段階にあり、各イテレーションは 2 週間続きます。最初の反復レビューでは、関係者は今後の月次レポートを求めます。プロジェクトマネージャーは何をすべきでしょうか?
A:チームメンバーに月次反復レポートを作成するように指示します。
B:月次レポートを作成し、関係者に送信します。
C:アジャイル手法について関係者を指導し指導します。
D:関係者に毎月の反復レビューに参加するよう依頼します。

シチュエーション問題が難しい

実際の試験では、あらゆる困ったことが発生し、どう対処するかを問われます。
※どれも正解に見える問題もある

実際の試験のイメージ:
アジャイル プロジェクトは 12 回のイテレーションのうちの最初の段階にあり、各イテレーションは 2 週間続きます。最初の反復レビューでは、関係者は今後の月次レポートを求めます。プロジェクトマネージャーは何をすべきでしょうか?
A:チームメンバーに月次反復レポートを作成するように指示します。
B:月次レポートを作成し、関係者に送信します。
C:アジャイル手法について関係者を指導し指導します。
D:関係者に毎月の反復レビューに参加するよう依頼します。

PMPは、このようなシチュエーション問題が大部分を占めます。

初めのうちは、どの選択肢も正解に思えるでしょう。

プロジェクトの枠組み(計画ー実行ー監視など)を覚えるだけでは、太刀打ちできません。

問題文が流暢な日本語ではなく面食らった

PMP試験では、英語を直訳したような問題文に面食らう人が多いです。

PMP試験は、英語文を翻訳したような日本語で出題されます。

Google翻訳と比べると、実際の試験は流暢な日本語で読みやすかったですが、普通の日本語とは違います。

英語をGoogle翻訳した文章に慣れておくと、本番は面食らずに済みます。

基本情報技術者とITパスポート、PMPの難易度比較

PMPは、ITパスポートや基本情報技術者を合格した後のステップアップにピッタリです。

ITパスポート<基本情報技術者<PMP と順当にレベルアップ。

各資格の難易度に関する情報をピックアップしました。

項目ITパスポート基本情報技術者PMP
レベルレベル1レベル2レベル3
位置付け
特徴
あなたのIT力を
証明する国家試験
ITエンジニアの
登竜門
世界一有名な
PM資格
平均合格率
(過去5年)
54%35%不明
受験資格誰でも受験可誰でも受験可PM経験が必要
試験形式120分で100問科目A
90分で60問
科目B
100分で小問20問
230分で180問
ITパスポート・基本情報技術者・PMPの比較
項目ITパスポート基本情報技術者PMP
レベルレベル1レベル2レベル3
位置付け
特徴
あなたのIT力を
証明する国家試験
ITエンジニアの
登竜門
世界一有名な
PM資格
平均合格率
(過去5年)
54%35%不明
受験資格誰でも受験可誰でも受験可PM経験が必要
試験形式120分で100問科目A
90分で60問
科目B
100分で小問20問
230分で180問
ITパスポート・基本情報技術者・PMPの比較

難易度の感じ方は人によって違うと思いますが、受験した私の感想としては…

ITパスポートは、過去問を丸暗記すれば、なんとか合格できるレベル。

基本情報技術者の科目Aは、ITパスポートと似ているが少し難しく、丸暗記では攻略が難しい。

基本情報技術者の科目Bは、プログラミングを最低限知っていて、数学が得意なら突破できるレベル。

PMPは、プロジェクトマネジメントの経験が必要で国際資格としての難しさは有るが、基本情報技術者と必要な勉強時間は大差ない印象。

少しずつレベルアップするので、ステップアップにちょうど良いですね!

難易度の参考として、ITパスポート・基本情報技術者・PMPの代表的な問題例をどうぞ。

▼ITパスポートの問題例


▼基本情報技術者の科目Bの例


▼PMPの例

スクラム チームは、過去数回のスプリントで作業が波及する傾向にあることに気づきました。この根本原因はコード レビュー タスクであると特定されています。このボトルネックは、チームが外部の専門家に依存しているために発生しているようです。

プロジェクトマネージャーは最初に何をすべきでしょうか?

A:ボトルネックを評価して強調表示し、スプリントの長さを延長します。
B:チームの能力を評価し、ボトルネックを解消するために必要な内部トレーニングを特定します。
C:波及を避けるために、バックアップの専門家を雇う代替オプションを手配します。
D:チームと協力してコードのレビューを開始し、波及を避けるために専門家によるレビューを停止します。

まとめ

結論

PMPの難易度は、「やや難しい」で、合格率は不明だが60%が目安。

IT系資格としては、「レベル2.5〜3」程度であり、基本情報技術者よりやや難しい。

「世界一有名なPM資格」であり、PM経験者のステップアップにピッタリの資格。

「PMPの難易度」というテーマで記事を書きました。

PMPは、IT初学者でも挑戦できるのに、国内取得者の平均年収が1000万円となる国際資格です。

▼IT系の仕事に少しでも関わる人や、PM経験者に特におすすめしたい資格です。

▼PMPに興味があるので、合格を目指す方は、受験資格を確認すると良いです。

それでは、皆様の資格試験やお仕事に良き事がありますように。

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