PMPを受けるために必要な「受験資格」とは何?
受験資格には「プロマネ経験」と「35時間公式研修」が必要と聞いたけど簡単に教えて。
PMP(Project Management Professional)は、プロジェクトマネジメントに関する国際資格です。
世界では160万人以上のPMPホルダーがいますが、日本でも3.8万人超の合格者が活躍しています。
マネジメントをしっかり学んだプロジェクトマネージャーは、日系外資系を問わず需要があります。
日経転職版の2023年7月の調査によると、登録会員が選ぶ最も役に立つ資格として、PMPが輝きました。
でも、せっかくPMPに興味を持っても「受験資格」を得る必要があると聞き、尻込みするかも。
実はPMPの受験資格を得ることは、それほど難しくありません。本記事で解説します。
PMP(Project Management Professional)とは?
項目 | 内容(2023年9月時点) |
---|---|
資格名称 | PMP(Project Management Professional) (プロジェクトマネジメントプロフェッショナル) |
管理団体 | PMI(Project Management Institute) 本拠地:米国 |
資格概要 | プロジェクトマネジメントの専門家資格を示す国際的な認定 |
試験方式 | 選択式のCBT方式。180問を230分で解答。 |
試験概要 | プロジェクトに関するあらゆる対立や問題に対し、 ベストプラクティスを選択する。 |
合格基準 | 一定基準(60%)以上の正答率で合格 |
難易度 | やや難関 |
受験資格 | プロジェクトマネジメント経験 35時間の公式研修の受講 |
項目 | 内容(2023年9月時点) |
---|---|
資格名称 | PMP(Project Management Professional) (プロジェクトマネジメントプロフェッショナル) |
管理団体 | PMI(Project Management Institute) 本拠地:米国 |
資格概要 | プロジェクトマネジメントの専門家資格を示す 国際的な認定 |
試験方式 | 選択式のCBT方式。180問を230分で解答。 |
試験概要 | プロジェクトに関するあらゆる対立や問題に対し、 ベストプラクティスを選択する。 |
合格基準 | 一定基準(60%)以上の正答率で合格 |
難易度 | やや難関 |
受験資格 | プロジェクトマネジメント経験 35時間の公式研修の受講 |
PMPは「Project Management Professional」の略で、プロジェクトマネジメントの専門家資格を示す国際的な認定です。PMP資格は、プロジェクトマネージャーがプロジェクトを成功させるために必要なスキルや知識を証明するためのもので、プロジェクト管理の分野で高い信頼性を持つ資格とされています。
PMP資格は、米国のプロジェクトマネジメント協会であるPMI(Project Management Institute)が提供しており、国際的に認められています。PMP資格を取得するには、一定のプロジェクト管理経験とプロジェクト管理に関する知識を証明する試験に合格する必要があります。
PMP試験は、プロジェクトマネージャーに求められるさまざまなスキルや概念に関する質問から成り立っており、プロジェクト計画、スケジュール管理、コスト管理、リスク管理、コミュニケーション管理など、幅広いトピックにわたります。PMP資格を取得することは、プロジェクトマネージャーとしての職業的な信頼性を高め、キャリアの成長と機会を広げるのに役立ちます。
PMPを受験するためには、受験資格を有する必要があります。
PMPの受験資格は経験と研修
PMPの受験資格を得るためには、以下2点を満足する必要があります。
- プロジェクトマネジメント経験
- 35時間公式研修
順番に説明いたします。
プロジェクトマネジメント経験
PMPの受験申込に当たり、以下のプロジェクトマネジメント経験が必要です。
中卒者または高卒者:過去8年間で延べ60ヶ月以上プロジェクト主導経験が必要
4年制の大学卒業者:過去8年間で延べ36ヶ月以上プロジェクト主導経験が必要
大学院卒業者:過去8年間で延べ24ヶ月以上プロジェクト主導経験が必要
※1うち、少なくとも7500時間(高卒)/4500時間(大卒)/3000時間(院卒)をプロジェクト指揮・監督する立場での実務経験が必要。
※2プロジェクトマネジメント経験は、固有で重複していないことが条件。(以下図のとおりカウントする)
プロジェクトA | 1 | 2 | 3 | |||||
プロジェクトB | 2 | 3 | 4 | |||||
プロジェクトC | 5 | 6 | 7 | |||||
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | |
期間(月) |
プロジェクトA | 1 | 2 | 3 | |||||
プロジェクトB | 2 | 3 | 4 | |||||
プロジェクトC | 5 | 6 | 7 | |||||
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | |
期間(月) |
プロジェクトマネジメント経験の条件
プロジェクトマネジメント経験の条件は、PMP試験概要に記載されています。
経験にはプロジェクトのリードと指揮が含まれている必要があります。
プロジェクトとは、独自のプロダクト、サービス、または所産を創出するために実施する有期的業務です(『PMBOK®ガイド』の定義による)。
つまり、定常業務ではなくプロジェクト型の業務であり、それを指揮した経験が必要です。
このような業務経験を書く際は、プロジェクトの主導経験があることが伝わるよう留意しましょう。
〇〇機器の設計業務
→周囲を巻き込み、利害関係を調整しながら設計を主導しているか
○○機器の不具合改善業務
→周囲を巻き込み、利害関係を調整しながら不具合改善を主導しているか
35時間公式研修
PMPの受験申込に当たり、35時間の公式研修を受ける必要があります。(安価な公式研修はこちら)
条件1:修了証明
修了証明書が自分以外の第3者から発行されること
条件2:研修内容
研修内容がプロジェクトの品質、スコープ、スケジュール、予算、コミュニケーション、リスク、コスト、資源、ステークホルダー、統合マネジメントに関すること
条件3:指定の教育プロバイダー(以下A〜F)
A. PMI 認定トレーニング・パートナー(ATP)
B. PMI 支部
C. 雇用者/企業がスポンサーとなっているプログラム
D. トレーニング企業またはコンサルタント(トレーニング・スクールなど)
E. 遠隔教育企業(コース修了評価が含まれていること)
F. 総合大学/単科大学の継続的な学術教育プログラム
根拠:公式研修の説明は、PMP Exam Content Outlineに記載されています。
35時間公式研修の条件を満たさないもの
なお、以下の教育は公式研修の条件を満たしていません。
・PMI 支部の会議*
・自主学習(読書、コース修了アセスメントを含まない教育ビデオの視聴など)
もう一点、よくある誤解ですが、PDU(継続研鑽)は公式研修と違います。
PMP合格者は、資格を更新継続するために、3年で60PDU(60時間の学習)が必要です。
PDUは、読書や非公式学習を含めることができるので、35時間公式研修と違います。
根拠:CCR-Handbook
受験資格を確認する監査について
受験申し込みをした後、数%程度の人が監査対象に選ばれます。
低確率で監査に選ばれると、受験資格の証明が必要になる。
PMPの受験には、教育機関の卒業やプロジェクトマネジメント経験が必要なので、それを確認するためだと思います。
私は監査に選ばれませんでしたが、監査対象となった方は、3ヶ月以内に以下の書類を提出する必要があります。
- 大学などの卒業証明書
- 各大学のサイトから卒業証明書を取り寄せ可能
- 35時間の公式教育修了書
- Udemy講座なら修了証明書が発行される
- プロジェクトマネジメント経験を保証する第三者の署名
- 会社の上司に経験書を見せてハンコを貰う
このように対策方法を把握していれば、監査に選ばれても落ち着いて対応できます。
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