特にアジャイルで重要となる、チーム育成は、PMP試験で出題数が多い重要な分野です。
チーム育成に関し、次の用語をざっくばらんに説明します。
実際の試験用語として厳密に参照されたい場合は、PMPOKや参考書をご確認ください。

チームメンバーの選択
今回は、チームメンバーの選択(Acquiring Team)について、解説します。
チームメンバーの選択とは?
ひとことで言えば…
「戦(プロジェクト)に勝つために、最強パーティーを編成せよ!」
― プロマネ、今日も人材集めに走る
例えるならRPGのパーティー編成
あなたはプロジェクトマネージャー、言うなればゲームの主人公。
納期というラスボスを倒すために、仲間(チーム)を集めるところから物語が始まります。
- タンク(堅実エンジニア)
- ヒーラー(品質管理)
- アタッカー(開発の猛者)
- バフ係(モチベーション担当)
いい人材がいなければ?
➡ 「その辺の草むらから仲間を探す」なんてわけにもいきません!笑
🧙♂️「このプロジェクト、炎魔法に強い人が必要だ」
👨💼「田中さんが“炎系”のスキル持ってるって聞きました」
😵「でも田中さん、3つプロジェクト掛け持ち中です」
🤯「田中さん多重影分身してる説」
チーム選定時のチェックポイント
観点 | 内容 | 例えると… |
---|---|---|
スキルセット | 技術、知識、経験 | 物理攻撃・魔法攻撃どちらが必要か? |
アベイラビリティ | その人、今空いてる? | 「今、出張中です」が最大のラスボス |
人間性・相性 | チームとの協調性 | 「能力高いけど超気難しい魔法使い」と組むか? |
コスト | 人件費や契約条件 | 強いけどコスト高いレジェンド枠とかね |
観点 | 内容 | 例えると… |
---|---|---|
スキルセット | 技術、知識、経験 | 物理攻撃・魔法攻撃どちらが必要か? |
アベイラビリティ | その人、今空いてる? | 「今、出張中です」が最大のラスボス |
人間性・相性 | チームとの協調性 | 「能力高いけど超気難しい魔法使い」と組むか? |
コスト | 人件費や契約条件 | 強いけどコスト高いレジェンド枠とかね |
チーム獲得の手段(PMBOK流)
手段 | 説明 |
---|---|
既存リソースの活用 | 社内で既にいるメンバーから選出 |
社外調達 | 外注やフリーランス、ベンダーとの契約 |
交渉による獲得 | 部門マネージャーに「この人貸して〜!」と頼む |
自動アサイン | 組織によっては自動的にチームが決まることも |
手段 | 説明 |
---|---|
既存リソースの活用 | 社内で既にいるメンバーから選出 |
社外調達 | 外注やフリーランス、ベンダーとの契約 |
交渉による獲得 | 部門マネージャーに「この人貸して〜!」と頼む |
自動アサイン | 組織によっては自動的にチームが決まることも |
PMP試験でのポイント
- チームメンバーの選定は人的資源計画に基づいて行う
- 「交渉」「社外契約」「社内人事」など複数のルートで集める必要がある
- 適切なスキルと稼働状況を見て、現実的な編成をすることが重要
- 「早めの調整」=プロマネの腕の見せ所!
要素 | 説明 |
---|---|
スキル | 目的に合った技術と知識があるか? |
稼働 | 今、その人は空いてるか? |
コスト | 予算的に雇えるのか? |
相性 | チームに馴染むか? |
交渉力 | マネージャーやベンダーと良い関係築けてるか? |
要素 | 説明 |
---|---|
スキル | 目的に合った技術と知識があるか? |
稼働 | 今、その人は空いてるか? |
コスト | 予算的に雇えるのか? |
相性 | チームに馴染むか? |
交渉力 | マネージャーやベンダーと良い関係築けてるか? |
チームメンバーの選択 × 組織構造
今回は「チームメンバーの選択」について、組織構造(機能型・マトリックス型・プロジェクト型)ごとの特徴を交えて、ご説明します。
まずは大前提:
チームをどうやって集めるかは、会社の組織の形によって大きく変わります!
会社の中でプロジェクトが「どれだけ力を持っているか」が、選び方に影響するんです。
1. 機能型組織(Functional)
機能型組織の場合:
🔊「プロジェクト?知らん。ウチは“設計部”の言うことしか聞かん!」
特徴
- 縦割り組織。部門ごとに動く。
- プロジェクトマネージャー(PM)の権限はほぼゼロ。
- メンバーは部門長が貸してくれるかどうか次第。
チーム選定のリアル
- 「あの人貸してください〜!」→「忙しいんで無理」
- 人材交渉はPMのスキルの見せ所!
- 交渉>>>采配
RPG風に言うと…
「王様(部門長)に許可を得ないと仲間が増えない村」
2. マトリックス型組織(Matrix)
マトリックス型組織の場合:
🔊「ウチはプロジェクトも部門も大事だから、両方の顔色を見てね!」
特徴
- PMと部門長のダブルボス体制。
- PMの権限は組織によって「弱・中・強」のグラデーションあり。
- チームは*一緒に使う”スタイル。
チーム選定のリアル
- PM「田中さん必要です」
- 部門長「今週の50%だけね」→ 工数のシェア
RPG風に言うと…
「仲間はいるけど“週2回だけ一緒に戦う”契約付き」
3. プロジェクト型組織(Projectized)
プロジェクト型組織の場合:
🔊「プロジェクトが最優先!PMが全てを握る!」
特徴
- 組織はプロジェクト中心で動いている。
- PMの権限は最強(社内で一番プロジェクトに責任ある)。
- チームはPMがほぼ自由に編成可能。
チーム選定のリアル
- 「この人とこの人とこの人、私のチームにください」→OK!
- 組織が「プロジェクト成功」が最優先。融通がきく!
RPG風に言うと…
「自分で酒場に行って、好きな仲間を雇えるフリーな旅」
ユーモア劇場:同じ「田中さん」をめぐって…
組織構造 | PM:「田中さんが必要です」への反応 |
---|---|
機能型 | 部長:「田中は今、うちの“超重要資料づくり係”なんでムリ」 |
マトリックス型 | 部長:「週の半分なら貸す。でも会議は出してね」 |
プロジェクト型 | PM:「田中さん、ウチのチームね」→ 田中:「了解っす!」 |
組織構造 | PM:「田中さんが必要です」への反応 |
---|---|
機能型 | 部長:「田中は今、うちの“超重要資料づくり係”なんでムリ」 |
マトリックス型 | 部長:「週の半分なら貸す。でも会議は出してね」 |
プロジェクト型 | PM:「田中さん、ウチのチームね」→ 田中:「了解っす!」 |
PMP試験でのポイントまとめ
組織構造 | PMの権限 | チームメンバーの選びやすさ |
---|---|---|
機能型 | 弱い | 部門との交渉が必要。最も難しい。 |
マトリックス型 | 中くらい〜強め | 工数配分が前提。調整がカギ。 |
プロジェクト型 | 強い | 自由度高い。PMの裁量で決定可。 |
組織構造 | PMの権限 | チームメンバーの選びやすさ |
---|---|---|
機能型 | 弱い | 部門との交渉が必要。最も難しい。 |
マトリックス型 | 中くらい〜強め | 工数配分が前提。調整がカギ。 |
プロジェクト型 | 強い | 自由度高い。PMの裁量で決定可。 |
🎯 まとめると…
- 組織が違えば、仲間の集め方も全然違う!
- 交渉術が問われるのは機能型
- 調整力が問われるのはマトリックス型
- 決断力が問われるのはプロジェクト型
コンフリクトマネジメント
今回は、プロジェクト現場あるあるの「コンフリクトマネジメント(Conflict Management)」について、解説します 😄
コンフリクトマネジメントとは?
一言で言えば…
「ケンカの仲裁、でも感情に流されず冷静に!」
プロジェクトでは意見がぶつかるのが当たり前。
スケジュール・品質・コスト・優先順位……
いろんな立場、いろんな価値観の人が集まれば、摩擦(コンフリクト)が起こるのは自然の摂理!
そこに登場するが、「コンフリクトマネジメント」です!
典型的な衝突例
衝突の原因 | よくある |
---|---|
役割の不明確さ | 「それオレの仕事じゃない!」 |
コミュニケーション不足 | 「言ったつもり VS 聞いてない」 |
資源の取り合い | 「その人、今ウチの案件でも必要なんだけど」 |
性格不一致 | 「技術的には正しいけど、態度がムカつく」 |
衝突の原因 | よくある |
---|---|
役割の不明確さ | 「それオレの仕事じゃない!」 |
コミュニケーション不足 | 「言ったつもり VS 聞いてない」 |
資源の取り合い | 「その人、今ウチの案件でも必要なんだけど」 |
性格不一致 | 「技術的には正しいけど、態度がムカつく」 |
コンフリクト対応の5つの対応(PMBOKベース)
スタイル | 日本語訳 | 特徴 | 使いどころ |
---|---|---|---|
撤退/回避 | 回避する | 一度その場を抜け・スルー | 感情的に熱くなってしまった時 |
スムーズ/順応 | 手数料化・譲歩 | 相手を立てて衝突を恐れる | 小さな問題または相手が重要な場合 |
妥協/和解 | その他 | どちらが少しずつ譲る | 時間がなくて決断したいとき |
強制/直接 | 強制 | PMの権限で決定 | 緊急対応、重大インシデント時など |
コラボレーション/問題解決 | 協働・問題解決 | みんなで根本原因を調べて解決 | 時間と信頼があるときはベスト! |
スタイル | 日本語訳 | 特徴 | 使いどころ |
---|---|---|---|
撤退/回避 | 回避する | 一度その場を抜け・スルー | 感情的に熱くなってしまった時 |
スムーズ/順応 | 手数料化・譲歩 | 相手を立てて衝突を恐れる | 小さな問題または相手が重要な場合 |
妥協/和解 | その他 | どちらが少しずつ譲る | 時間がなくて決断したいとき |
強制/直接 | 強制 | PMの権限で決定 | 緊急対応、重大インシデント時など |
コラボレーション/問題解決 | 協働・問題解決 | みんなで根本原因を調べて解決 | 時間と信頼があるときはベスト! |
過熱劇場:チーム内衝突あるある
👨💻エンジニアA:「仕様書、大丈夫ですか?ありえないですよ!」
🧑💼PM:「いやそれ、君が昔“これでいきます”って…」
👨💻エンジニアA:「…そんな昔のこと、覚えてません」
🔥衝突発生!
🕊 PM、心の声:「ここで怒ったら…(深呼吸3回)」
→ 「協働」モード発動:「今度一緒に、どの点が厳しくか整理しましょう😊」
PMP試験でのポイント
- 衝突(コンフリクト)は早期対応が鉄則
→ すると放置プロジェクト崩壊の火種に🔥 - 協働・問題解決(Collaborate)が最も良いアプローチとされている(PMP的には)
- それでも現実は「状況に応じて、使い分けるのが大事!」
暫定対応チャート
打開したい状況 | 推奨アプローチ |
---|---|
時間がない | 妥協あるいは強制 |
相手が主役 | 譲歩または協働 |
長期的な関係 | 協働がベスト! |
すでに感情がヒートアップ | 一旦回避して冷却する |
打開したい状況 | 推奨アプローチ |
---|---|
時間がない | 妥協あるいは強制 |
相手が主役 | 譲歩または協働 |
長期的な関係 | 協働がベスト! |
すでに感情がヒートアップ | 一旦回避して冷却する |
コンフリクトマネジメントまとめ
- →衝突は悪じゃない!
→とりあえず、健全な議論のスタートライン - プロマネは感情に流されず、冷静に対応
- 状況に応じて「事情を使う」のがPMPのスキル
サーバントリーダーシップの概要
サーバントリーダーシップとは?
サーバントリーダーシップとは、可能な限り最高のチームパフォーマンスを実現するための実務慣行です。

リーダーは、チームメンバーのニーズと開発を理解し対処することに注力し、チームへのサービスを通した主導を行います。
サーバントリーダーの役割は、チームがアジャイルを発見し定義するのを促進することです。サーバントリーダーシップは、プロジェクト上で次のように機能します。
目的:プロジェクトのゴールに向けて参画し融合できるように、チームと協力して「理由」または目的を定義する。チーム全体が各メンバーレベルではなくプロジェクトレベルで最適化される。
人:目的が確立されると、チームを鼓舞して全員が成功できるような環境を作成する。各チームメンバーに、プロジェクト作業全体にわたって貢献するよう要請する。
プロセス:「完璧な」アジャイルプロセスに従うことを計画するのではなく、むしろ結果を出すことにこだわる。完成した価値を機能横断チームが創出し、プロダクトおよびプロセスに反映させるとき、チームはアジャイルだと言える。チームがそのプロセスを何と呼ぶかは問題ではない。

サーバントリーダーシップは、次の特性によってチームの成功を促進できるようになります。
- 自己認識の促進
- 傾聴
- チームメンバーへの奉仕
- 人の成長の支援
- コーチング対コントロール
- 安心、敬意、信頼の促進
- 人の気力と知性の促進
サーバントリーダーは、次のような質問への対処に力を注いで、チームメンバーの能力を最大限に高めることに重点をおきます。
- チームメンバーは個人として成長しているか
- チームメンバーは、より健康で、より賢く、より自由で、より自律的になっているか
- チームメンバー自身もサーバントリーダーシップになろうとする意欲が高まっているか
アジャイル近い価値観を持つ
このようなサーバントリーダーシップの特性を見て、「アジャイルに近い」と感じた人は鋭いです。アジャイルは、以下の通り宣言されていて、サーバントリーダーシップの価値観と近いです。
私たちは、ソフトウェア開発の実践あるいは実践の手助けをする活動を通じて、よりよい開発方法を見つけだそうとしている。この活動を通して、私たちは以下の価値に至った。
プロセスやツールよりも個人と対話を、
包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを、
契約交渉よりも顧客との協調を、
計画に従うことよりも変化への対応を、
価値とする。すなわち、左記のことがらに価値があることを認めながらも、私たちは右記のことがらにより価値をおく。
「アジャイル宣言4つの価値」アジャイル実務ガイドから引用
かみ砕いた説明
少しかみ砕いた説明をします。サーバントリーダーシップは、アジャイルの同様の原則を持っていて、チームを効果的に主導するためのスタイルです。今までの慣習や常識にとらわれず、顧客との協調やチームの自立性を尊重します。例えばチームメンバーが毎日在宅勤務をしたい!1か月バケーションが欲しい!と言えば、まず意見を尊重し、プロジェクトの成果に差し支えない範囲で応じます。実際のPMP試験では、さまざまなプロジェクトの局面で、どう行動するのが最適か選択します。このPMP試験を通じて、シチュエーションごとのマインドセットを理解していきます。
アジャイルの実装はアジャイルのマインドセットで開始
アジャイル・アプローチの実装では、プロジェクトチームがアジャイルのマインドセットを採用する必要があります。つぎの質問に対する答えを考えることで、実装の戦略を立てます。
- プロジェクトチームはアジャイルアプローチでどう行動できるか。
- チームは何を迅速にデリバリーし、次のデリバリーサイクルに役立つどのような早期のフィードバックを得ることができるか。
- チームは透明な方法でどう行動できるか。
- 優先度の高い項目に注力するためには、どのような作業を回避できるか。
- サーバントリーダーシップ手法はチームのゴールの達成にどのように役立つか。
このように、アジャイルアプローチの実践は、サーバントリーダーシップ手法が必須課題となります。
サーバントリーダーの責任
サーバントリーダーの責任の例
サーバントリーダーは、関係をマネジメントすることで、チーム内および組織全体のコミュニケーションを確立し連携を図ります。実際の責任の例を見ていきましょう。

ステークホルダーへの教育:アジャイルを使用する理由と方法についてステークホルダーに教育します。優先順位付け、権限を持ったチームのより大きな説明責任と生産性、より頻繁なレビューによる品質向上などに基づく、事業価値のベネフィットを説明します。
チームへの支援や励まし:指導、励まし、支援を通してチームをサポートします。チームメンバーのトレーニングとキャリア開発を主導します。矛盾する表現ですが「チームの背後にいてチームを主導」します。サーバントリーダーの重要な役割は、たとえリーダーがいなくなっても、現在の役割を通して、さらには役割をこえてチームメンバーを育成し成長させることです。
チームへの教育:リスクの定量分析のようなプロジェクトマネジメントの技術的手法を使ってチームを助けます。チームメンバーや、役割や機能の知識や経験を持っていないことがあります。サーバントリーダーは、チームメンバーにトレーニングを実施するか、これらの機能を引き受けることでチームを支援します。
内外のコラボレーション:チームの成功を祝い、外部グループとの活動の構築を支援し橋渡しします。コラボレーションの強化に対する感謝と善意の上昇スパイラルを創出します。
ファシリテートする
プロジェクトマネージャーがサーバントリーダーとして行動するとき、「調整のマネジメント」から「コラボレーションの促進」に重点が移ります。

サーバントリーダーは、コラボレーションの促進に重点を置きます。コラボレーションの促進とは、誰もがベストの指向と仕事ができるよう支援することです。サーバントリーダーは、チーム内とチーム間のコラボレーション、対話を促進します。例えば、チーム内やチーム間で生じたボトルネック(不和や不平不満)を顕在化させ、伝達することを支援します。
そしてサーバントリーダーは、ファシリテーターとして振る舞います。ファシリテーターは、対話のある会議、非公式の会話、知識の共有を通してコラボレーションを促進します。サーバントリーダーは、責任を積極的に引き受けるのではなく、公平な橋渡し役やコーチになります。つまり例えば、部下の仕事を積極的に引き受けるのではなく、話を聞いて原因を分析し、チームが自立的に解決できるようアドバイスや話し合いの場を設けることに徹します。
組織の障害の取り除く
サーバントリーダーは、組織の障害を取り除く役目があります。

サーバントリーダーは、アジャイル宣言の第一の価値に重点を置き、組織の障害を取り除く役目があります。
つまり、プロセスやツールよりも個人と対話を重視します。具体的には、チームや組織のアジリティ(早さ)を妨げているプロセスを綿密に調べ、それらの効率化を行います。例えば、ある部署が詳細な文書化に多くの時間を要している場合、その文書をレビューして、本当に必要な文書の量を評価します。これによって、チームは文書の作成よりも価値のあるプロダクトを提供することに注力できます。
文書作成以外にも、組織の障害はあります。財務部門、変更管理委員会、監査のプロセスや部門は、必要に応じてアジリティをチェックし適切に対処します。上司の決裁待ち、従来から続いている慣行の実行、紙書類の作成と保管棚の管理、参加者が意見しない会議・・・。あまりに多くの組織が「ボトルネック」となるプロセスを抱えています。サーバントリーダーは、これらの組織的な障害を変更または除去してチームを支援する能力を持っています。
リーダーシップスタイル
プロジェクトマネジメントにおける「リーダーシップ・スタイル」について解説していきます。
リーダーシップ・スタイルとは?
一言でいえば…
「PMがどんな雰囲気でチームを引っ張るか」のスタイルのことです!
プロジェクトマネージャー(PM)は、スケジュールを回すだけではありません。チームのやる気を
引き出し、目標へ導く存在です。
それにしても、PMにもいろんなタイプがいて……
- 「ついこい!」タイプもいれば
- 「みんなで決めよう」タイプも
- 「もう、君たちにお任せするよ…」という放任型まで!
PMP試験でよく出る主なリーダーシップスタイル
スタイル名 | 特徴 | 本気なら… |
---|---|---|
指示型 | 自分が決めて指示する | 「俺について恋!」キャプテンタイプ |
支援型 | チームに寄り添い、手助けする アジャイル型で特に好まれる | 優しい保育士タイプ👶 |
参加型 | 意思決定にメンバーを巻き込む | 「みんなで決めよう!」学級会タイプ🧑🏫 |
成果志向型 | 高い目標を与え、達成を後押し | スポ根コーチタイプ🔥 |
委任型 | メンバー全員に任せる | フリーダムな部長タイプ🧘 |
スタイル名 | 特徴 | 本気なら… |
---|---|---|
指示型 | 自分が決めて指示する | 「俺について恋!」キャプテンタイプ |
支援型 | チームに寄り添い、手助けする アジャイル型で特に好まれる | 優しい保育士タイプ👶 |
参加型 | 意思決定にメンバーを巻き込む | 「みんなで決めよう!」学級会タイプ🧑🏫 |
成果志向型 | 高い目標を与え、達成を後押し | スポ根コーチタイプ🔥 |
委任型 | メンバー全員に任せる | フリーダムな部長タイプ🧘 |
好みによってスタイルを使い分け!
「誰に対して、どんな状況で使うか」が重要です。
- 新人メンバーが困ってる → 指示型 or 支援型でフォロー
- ベテランが揃ってる → 委任型で信頼して任せる
- 仕様が自由でアイデアが必要 → 分担型で知恵を出し合う
リーダーはカメレオン!
状況に応じて「色(スタイル)」を変えられるのが理想です✨
👨💼PM:「今度このタスク、Aさんよろしくね(委任型)」
👩💻A:「え、初めてなんですけど…(勝手)」
👨💼PM:「え…ごめん、それなら指示しよっか(軌道修正)」
👩💻A:「うん、その時のほうが助かる!」
→人に合わせてスタイルを続けるのがスマートPMの証!
PMP試験対策ポイント
- PMBOKでは「状況的リーダーシップ」という考え方が重要です
- 「人」「仕事の難しさ」「環境」によってスタイルを変える
- アジャイル環境では「支援型(サーバントリーダーシップ)」が◎
- 予測型プロジェクトでは「指示型」「成果志向型」の場合もある
スタイル | PMの特徴 |
---|---|
指示型 | 「こう、こう進めて。分かったね?」 |
支援型 | アジャイル型で好まれる。 「何か手伝えることある?困ったら言ってね」 |
関与型 | 「この案どう思いますか?アイデア募集中!」 |
成果志向型 | 「この目標、君なら達成できるって信じてる!」 |
委任型 | 「やり方は任せる。信頼してるから」 |
スタイル | PMの特徴 |
---|---|
指示型 | 「こう、こう進めて。分かったね?」 |
支援型 | アジャイル型で好まれる。 「何か手伝えることある?困ったら言ってね」 |
関与型 | 「この案どう思いますか?アイデア募集中!」 |
成果志向型 | 「この目標、君なら達成できるって信じてる!」 |
委任型 | 「やり方は任せる。信頼してるから」 |
チーム憲章
「チーム憲章(Team Charter)」について説明していきます!
チーム憲章とは?
チーム憲章とは、
「うちのチーム、こういうノリとルールでやっていきますよ!」と最初に決める行動指針・取り決めのこと。
スポーツチームで言えば、「試合の作戦」とか「仲間同士の約束」みたいなもの。 プロジェクト開始時にこれをみんなで話し合って決めることで、ケンカにならない・空中分解しない・ギスギスしないチームが出来ます✨
チーム憲章に含まれる主な内容
チーム憲章は次のような項目が記載されます。

・プロジェクトにおける価値観
・コミュニケーションのガイドライン
・意思決定基準とプロセス
・コンフリクトの解決プロセス
・会議のガイドライン
・容認できる行動と容認できない行動
カテゴリ | 内容 | 例 |
---|---|---|
目的と目標 | チームのビジョンとゴール | 「品質100点、納期厳守!」 |
行動規範 | コミュニケーションやマナー | 「ミーティングは5分前集合」 「Slackは24時間以内に見る」 |
決定ルール | 意思決定方法 | 「多数決かPMの最終判断」 |
コンフリクト対応 | ケンカになったらどうするか | 「まずはPMに相談→当人同士で話す」 |
フィードバック文化 | 褒め方・叱り方・改善の伝え方 | 「1on1でやる」「公開処刑は禁止」 |
カテゴリ | 内容 | 例 |
---|---|---|
目的と目標 | チームのビジョンとゴール | 「品質100点、納期厳守!」 |
行動規範 | コミュニケーションやマナー | 「ミーティングは5分前集合」 「Slackは24時間以内に見る」 |
決定ルール | 意思決定方法 | 「多数決かPMの最終判断」 |
コンフリクト対応 | ケンカになったらどうするか | 「まずはPMに相談→当人同士で話す」 |
フィードバック文化 | 褒め方・叱り方・改善の伝え方 | 「1on1でやる」「公開処刑は禁止」 |
たとえ話
灼熱劇場:チーム憲章ナシのプロジェクト
👨💼PM:「ミーティングに遅刻しないでって言ったよね?」
👩💻メンバーA:「言われてません」 👨💻メンバー
B:「チャットで“自由参加”って書いてましたよ」
🧑💼PM(心の声):「憲章作っとけばよかったァァ!!」
チーム憲章アリだとこうなる!
👩💼メンバーC:「あれ?憲章に『会議は原則出席』って書いてあったね!」
👨💼PM:「そうそう、みんな解決してるからね」
👉意思統一ができてるからトラブル回避!
PMP試験でのポイント
- チーム憲章は「チームを形成する」プロセスのアウトプット
- プロジェクト憲章(Project Charter)とは別物!
- プロジェクト憲章:プロジェクトのための許可・立ち上げ文書
- チーム憲章:チームの働き方ルール、文化、マナー
- 主にアジャイルでも予測型でも活用可能
項目 | 要点 |
---|---|
チーム憲章とは? | チーム内の「行動ルール」「文化」の宣言書 |
書いてある? | 目的・行動規範・決断方法・ケンカ対応など |
なぜ大事ですか? | 人間関係の摩擦やミスを未然に防ぐ |
試験対策的には? | チーム形成プロセスの成果として忘れずに |
項目 | 要点 |
---|---|
チーム憲章とは? | チーム内の「行動ルール」「文化」の宣言書 |
書いてある? | 目的・行動規範・決断方法・ケンカ対応など |
なぜ大事ですか? | 人間関係の摩擦やミスを未然に防ぐ |
試験対策的には? | チーム形成プロセスの成果として忘れずに |
おまけ:チーム憲章の例
チームの目的:高品質なシステムを納期内に納品する
意思決定方法:なるべく合意形成、最終判断はPM
行動規範 :Slackは業務時間内に確認、MTGは5分前集合
衝突時の対応:1on1で対話、PMにエスカレーション可
フィードバック:週1回ふりかえり、お互いリスペクトを忘れない
PMP用語解説リンク集
プロジェクトの開始と計画
プロジェクト手法の理解と選択
スコープのマネジメント
スケジュールのマネジメント
予算のマネジメント
品質のマネジメント
資源のマネジメント
コミュニケーションのマネジメント
リスクのマネジメント
調達のマネジメント
ステークホルダーエンゲージメント
終結、ガバナンス、統合
作業の実行とマネジメント
プロジェクト作業と管理
変更管理、課題管理
パフォーマンスの高いチームを作り支援する
チームの育成
エンパワーメントと指導
共通理解の形成
チームのパフォーマンスを支援する
障害を取り除く
ビジネスを念頭に置く
ベネフィットの評価と引き渡し
変化への対応とPDCA