チームと共通理解を形成することは、PM特にアジャイルで重要です。
そんなチームの共通理解形成に関し、次の用語をざっくばらんに説明します。
実際の試験用語として厳密に参照されたい場合は、PMPOKや参考書をご確認ください。

プロジェクト憲章
今回のテーマは【プロジェクト憲章(Project Charter)】です!これはPMP試験では頻繁に出てくる重要な文書で、名前がちょっとお堅い感じなので、ここでしっかり「かみ砕いて」準備しましょう💪
一言で言うと?
「このプロジェクト、会社公認です!よーい、スタート!」
…と、お墨付きを念頭に「プロジェクトの出生届」のような文書です。
プロジェクト憲章って何するもの?
プロジェクト憲章は、プロジェクトを正式に承認し、プロジェクトマネージャーに権限を与える文書です。
「はい!あなたがこのプロジェクトのPMです!必要な人材も資源も交渉できます!会社のバックアップもあります!」
という宣言書。PMにとっては、挑戦「免許証」みたいなものですね。
なにが書かれているの?
プロジェクト憲章の主な内容はこんな感じです:
項目 | 内容 |
---|---|
目的(ビジネスケース) | なぜこのプロジェクトをやるのか?(例:新サービス開発) |
プロジェクトの目標 | (例:6ヶ月でリリース) |
ハイレベル要件 | 大ざっぱに必要なこと(例:iOS/Android対応) |
メインステークホルダー | 誰が関係者か(例:営業部長、法務部) |
PMの許可と権限 | 誰がPMで、どこまで任せるか(例:予算調整もOK) |
成功基準 | 成功とみなされる条件(例:コスト内+品質要件を満たす) |
項目 | 内容 |
---|---|
目的(ビジネスケース) | なぜこのプロジェクトをやるのか?(例:新サービス開発) |
プロジェクトの目標 | (例:6ヶ月でリリース) |
ハイレベル要件 | 大ざっぱに必要なこと(例:iOS/Android対応) |
メインステークホルダー | 誰が関係者か(例:営業部長、法務部) |
PMの許可と権限 | 誰がPMで、どこまで任せるか(例:予算調整もOK) |
成功基準 | 成功とみなされる条件(例:コスト内+品質要件を満たす) |
たとえ話
👨💼「おい、この新しいサービス、君がやってくれるかい?」
👩💼「わかりました。でもその前に『憲章』作ってくれないと、ただの『無責任任務』ですよ?」
👨💼「あ…はい…ちゃんと作ります…」
→憲章がないと、「誰のために・なんのために・どこまでやるのか」が忘れのまま進んでしまいがち。
プロジェクト憲章はなぜ大事なの?
- PMが正々堂々と動く(権限が明文化)
- ステークホルダーが「何のためのプロジェクトか」理解できる
- 「そんなの聞いてない!」を防げる
PMP試験でのポイント
項目 | よく問われる内容 |
---|---|
作成の時期 | 憲章は【開始プロセス群】の中で最も重要な書類! |
承認者 | スポンサーが作成または承認します(PMじゃない) |
内容 | スコープ・PMの許可・成功基準などが含まれる |
作成後に開始すること | プロジェクトの正式な開始、計画プロセスへGO! |
項目 | よく問われる内容 |
---|---|
作成の時期 | 憲章は【開始プロセス群】の中で最も重要な書類! |
承認者 | スポンサーが作成または承認します(PMじゃない) |
内容 | スコープ・PMの許可・成功基準などが含まれる |
作成後に開始すること | プロジェクトの正式な開始、計画プロセスへGO! |
まとめ:プロジェクト憲章とは?
- プロジェクトの公式スタート文書
- 会社がプロジェクトを認め、PMに許可を与える
- プロマネの「社内パスポート」
キックオフからリリース計画
【キックオフからリリース計画】までの流れを、PMP試験にも実務にも役立つように、解説します。
キックオフからリリース計画までの流れ
①キックオフミーティング
これはプロジェクトの「開始業式」のようなもの。
みんなを集めて、
「このプロジェクト、何をやるの?なぜやるの?誰とやるの?」を共有します。
「クラスのみんな、来週から文化祭の準備するぞ!出し物は演劇!台本はこれ!主演はタケシ君!」
ここでプロジェクトの全体像とルールを共有します。
目的は:
- チームの顔合わせ(初対面でも握ってニコッ🤝)
- 目的と目標の共有
- 進行(アジャイルカウォーターフォールか)の確認
- コミュニケーションのルール確認
② リリース計画
キックオフで盛り上がったあとは、「いつ出すか」の計画です。
ここからが本番。きちんと冷静になって、現実的な計画と成果の物を立てましょう。
リリース計画とは:
- どの機能を
- いつまでも
- どの優先順位で
- どのチームで出すか
をとりあえず決めます。
予測型 vs アジャイルでの違い
比較項目 | 予測型 | アジャイル型 |
---|---|---|
計画時期 | 最初にガッツリ立てる | イテレーションごとに更新 |
変更への対応 | 苦手(想定して織り込む) | 得意(変化ウェルカム) |
リリース | 基本的に最後にどーんと納品 | 小分けでちょこちょこ納品 |
例 | ダム工事・宇宙開発 | アプリ開発・スタートアップ |
比較項目 | 予測型 | アジャイル型 |
---|---|---|
計画時期 | 最初にガッツリ立てる | イテレーションごとに更新 |
変更への対応 | 苦手(想定して織り込む) | 得意(変化ウェルカム) |
リリース | 基本的に最後にどーんと納品 | 小分けでちょこちょこ納品 |
例 | ダム工事・宇宙開発 | アプリ開発・スタートアップ |
アジャイルでのリリース計画イメージ
- リリースゴール決定:「3ヶ月後に基本機能リリース」
- 製品バックログ整備:「ログイン、商品検索、購入」
- リリースごとのスプリントに選択:「まずはログイン、次に検索…」
「まずは骨格を作ろう!肉は後からつける!」みたいな発想です💀🍖
リリースとは?
リリース=納品ではなく、ユーザーが実際に使える状態で提供されること。
リリース時期:
- 完成した機能
- テスト済み
- ドキュメント付き
- サポートも想定済み
…という『完パケ状態』で送り出します。
PMP試験でのポイント!
項目 | 注目ポイント |
---|---|
キックオフ | ステークホルダーを巻き込む最初のチャンス |
リリース計画 | アジャイルではプロダクトロードマップに基づく |
スプリント計画 | リリース計画を実行するための短期マラソン |
ステークホルダーの期待 | 最初にしっかり握れないと地雷に…💣 |
項目 | 注目ポイント |
---|---|
キックオフ | ステークホルダーを巻き込む最初のチャンス |
リリース計画 | アジャイルではプロダクトロードマップに基づく |
スプリント計画 | リリース計画を実行するための短期マラソン |
ステークホルダーの期待 | 最初にしっかり握れないと地雷に…💣 |
スクラム
PMP試験でも実務でもよく出てくる【スクラム(Scrum)】を、分かりやすく解説します。
スクラムとは?
ざっくり一言でいうと…
「小さなチームで、とりあえず、価値あるものをちょこちょこ届けていく!そしてどんどん改善してこうぜ!」という、超実践型の働き方です。
名前の由来はラグビーのスクラム(みんなで組んでグッと前に進むやつ)。
要は「みんなで協力してゴールに向かうスタイル」ってことです!
スクラムの登場人物たち
役割 | 説明 | たとえるなら |
---|---|---|
プロダクトオーナー(PO) | 作るべきものを決める人。 | 「文化祭の脚本・演出家」 |
スクラムチーム | 実際に作る人たち。自主性が超大事。 | 「演技・大道具・照明・BGM」 |
スクラムマスター | チームが正しく動けるようサポート。 | 「担当の先生またはマネージャー」 |
役割 | 説明 | たとえるなら |
---|---|---|
プロダクトオーナー(PO) | 作るべきものを決める人。 | 「文化祭の脚本・演出家」 |
スクラムチーム | 実際に作る人たち。自主性が超大事。 | 「演技・大道具・照明・BGM」 |
スクラムマスター | チームが正しく動けるようサポート。 | 「担当の先生またはマネージャー」 |
スクラムの主なイベント(会議)
イベント | 内容 | 例えるなら |
---|---|---|
スプリント | 1~4週間の作業期間(基本は2週間) | 「文化祭準備の1週間集中練習」 |
プランニング | 何をやるか決定会議 | 「この1週間は照明と音響仕上げよう!」 |
デイリースクラム | 毎日15分だけ進捗確認 | 「今日の練習内容と課題を一言ずつ報告」 |
スプリントレビュー | 成果発表会 | 「演技の成果を見せて意見をもらう」 |
レトロスペクティブ | 改善会議 | 「やりにくかった点を話し合って改善」 |
イベント | 内容 | 例えるなら |
---|---|---|
スプリント | 1~4週間の作業期間(基本は2週間) | 「文化祭準備の1週間集中練習」 |
プランニング | 何をやるか決定会議 | 「この1週間は照明と音響仕上げよう!」 |
デイリースクラム | 毎日15分だけ進捗確認 | 「今日の練習内容と課題を一言ずつ報告」 |
スプリントレビュー | 成果発表会 | 「演技の成果を見せて意見をもらう」 |
レトロスペクティブ | 改善会議 | 「やりにくかった点を話し合って改善」 |
プロダクトバックログとは?
やるべきこと(要求・機能)リストのことです。
優先順位をつけて、上から順に考えていきます。
イメージ:
「作るべき料理を並べたメニュー表🍽️」
→「今日はハンバーグと味噌汁!」(PCで入力)
スプリントの流れ(イメージ)
① POがやることリストを整備(バックログ)
② スクラムチームが「これやる!」と選ぶ(プランニング)
③ 2週間、黙々と集中(スプリント)
④ 作ったものを発表(レビュー)
⑤ 改善点を話す(レトロスペクティブ)
→ 次のスプリントへGO
!
※POはプロダクトオーナーの略
スクラムのいいところ
- 変化に強い!(仕様が変わっても調整できる)
- 小さく早く価値を出せる(早期リリース可能)
- チームで改善しながら成長できる(振り返りが超重要)
スクラムでよくあるNG例
😩「スクラムって、早朝会議するだけでしょ?」
→ ちがーう!!、ただの朝礼とは違います!
💣「スクラムマスター?リーダーなんでしょ?」
→ いえいえ、命令はしません。チームが自主的に動けるように「盾を守る」なんです🛡️
PMP試験ポイントまとめ
ポイント | 解説 |
---|---|
スクラムはアジャイルのツール | スプリントを使った繰り返し型 |
スクラムマスターの役割 | 障害除去、チーム支援、指示もしない |
POの責任 | バックログ管理と価値の最大化 |
レトロスペクティブ | チームで改善点を語る重要なイベント |
ポイント | 解説 |
---|---|
スクラムはアジャイルのツール | スプリントを使った繰り返し型 |
スクラムマスターの役割 | 障害除去、チーム支援、指示もしない |
POの責任 | バックログ管理と価値の最大化 |
レトロスペクティブ | チームで改善点を語る重要なイベント |
スプリント
アジャイル界の「筋トレルーティン」とも言えます【スプリント】について、PMP試験の理解補助として、解説します🏃♂️💨
「スプリントとは?
ざっくり一言でいうと…
「2週間で限界成果を出して、終わったら振り返って改善する」という、短距離ダッシュ型の開発サイクルです。
つまり、プロジェクトを一気にやらずに、小分けにしてコツコツ価値を積み上げていきます。
スプリントの特徴まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
長さ | 1週間〜1か月(一般的には2週間) |
内容 | 「やこと(プロダクトバックログ)」から、可能な範囲を選んで実施 |
終了時 | 達成した成果物(プロダクト)を出すことが目標 |
繰り返し | スプリント → 振り返り → 次のスプリント…と連続で実施 |
固定長 | スプリント中は期間もスコープも原則変更しません! |
項目 | 内容 |
---|---|
長さ | 1週間〜1か月(一般的には2週間) |
内容 | 「やこと(プロダクトバックログ)」から、可能な範囲を選んで実施 |
終了時 | 達成した成果物(プロダクト)を出すことが目標 |
繰り返し | スプリント → 振り返り → 次のスプリント…と連続で実施 |
固定長 | スプリント中は期間もスコープも原則変更しません! |
スプリント中に行うイベント
スプリント期間中に行うのはこの4つ!
- スプリントプランニング(最初)
→ 何をやるか、どうやってやるか決定会議 - デイリースクラム(毎日)
→ 15分で進捗・課題・予定を共有する立ち話 - スプリントレビュー(最後)
→ 出来たものをステークホルダーに見せてフィードバックもらう会 - スプリントレトロスペクティブ(最後)
→ チームで振り返って、次回に活かす改善会議
※この4つは毎スプリントやります。
「イベント多くない?」と思ったそこのあなた、実は効率化と改善のエンジンなんですよ😎
回転寿司でたとえ話
- スプリント = 「一皿ずつ丁寧に出す回転寿司」
- ウォーターフォール = 「全部まとめて出す宴会料理」
スプリントでは、お客さん(=ステークホルダー)が見て「お、ウマイ!」と思ったら、その方向でさらに良くしていけるんです。
PMP試験対策ポイント
試験ポイント | 内容 |
---|---|
スプリントは時間固定 | 期間は1か月以内、通常は2週間 |
スプリント開始時に計画 | プランニングで作業内容を決定する |
スプリント中は変更しない | 原則として、スコープは凍結 |
スプリント終了時は成果物を出す | 「の定義(DoD)」完了致しましたもの |
毎スプリントにレビュー&振り返りあり | スプリントレビューとレトロスペクティブ |
試験ポイント | 内容 |
---|---|
スプリントは時間固定 | 期間は1か月以内、通常は2週間 |
スプリント開始時に計画 | プランニングで作業内容を決定する |
スプリント中は変更しない | 原則として、スコープは凍結 |
スプリント終了時は成果物を出す | 「の定義(DoD)」完了致しましたもの |
毎スプリントにレビュー&振り返りあり | スプリントレビューとレトロスペクティブ |
理解確認のための質問:
「スプリント中にスコープ変えてもいいよね?」
→ ❌ダメです!それはスクラムじゃないです!
「スプリントの途中でやめてもいいですか?」
→ ❌ よほどの重大な理由がない限り、途中キャンセルはご法度です。
「レビューでダメ出しされたら全部作り直しますか?」
→ ❌必要なら次のスプリントに反映するだけです。完璧は求めません!
デイリースタンドアップ
アジャイル開発の【デイリースタンドアップ】について、PMP試験の理解補助として、解説します。
デイリースタンドアップとは?
ざっくりと言うと…
「昨日何しました?今日なにする?必要なことある?」をチームで共有する、立ったままでやる短時間ミーティングです!
スタンドアップという名前のとおり、さっと立ち上がって行うのがポイントです。
実施タイミングと時間
項目 | 内容 |
---|---|
頻度 | 毎日(スプリント期間中は毎日やります) |
時間 | 15分以内(タイムボックス) |
形式 | 立ったまま、軽く、でも真剣に |
主役 | 開発チームのメンバー (スクラムマスターは参加しても「聞き役」です) |
項目 | 内容 |
---|---|
頻度 | 毎日(スプリント期間中は毎日やります) |
時間 | 15分以内(タイムボックス) |
形式 | 立ったまま、軽く、でも真剣に |
主役 | 開発チームのメンバー (スクラムマスターは参加しても「聞き役」です) |
デイリースタンドアップで話すこと
基本はこの3点セット!
- 昨日、自分は何を行ったか?
- 今日、自分はなにをするか?
- 作業の邪魔になってる問題はあるか?
これをチーム全員が手短に共有します。
朝のニュース番組の天気コーナーくらい、コンパクトが理想です☀️
例えばこんな会話:
- たけし:「昨日はAPIのエラー処理直しました。今日は単体テストやります。特に何もありません!」
- ゆうこ:「レビューまだ終わってないので、今日こそやります。コードの一部が詰まってて、後で相談させてください〜」
- サトウシ:「ログイン画面のレイアウト変更やってます。POからの追加要望に追われ中…!」
どれだけ、誰がどこで苦戦してるかが一目瞭然になるんです。
やってはいけないスタンドアップ
NG行動 | 理由 |
---|---|
雑談大会になる | 「15分の立ち話」が「1時間の雑談会」になる危険性!☕📉 |
仕様会議を始める | 技術的な議論は終わってから別にやろう! |
一人がずっと話す | みんなでコンパクトに共有!しゃべりすぎ厳禁! |
スクラムマスターが仕切りすぎ | 主役はチームメンバー!監督会議じゃないです! |
NG行動 | 理由 |
---|---|
雑談大会になる | 「15分の立ち話」が「1時間の雑談会」になる危険性!☕📉 |
仕様会議を始める | 技術的な議論は終わってから別にやろう! |
一人がずっと話す | みんなでコンパクトに共有!しゃべりすぎ厳禁! |
スクラムマスターが仕切りすぎ | 主役はチームメンバー!監督会議じゃないです! |
PMP試験でのポイント整理
ポイント | 内容 |
---|---|
毎日実施 | スプリント中は毎日行うイベント |
15分以内 | タイムボックス(時間厳守!) |
チームの同期のため | 全体的な進捗を把握し、障害を早期発見する目的 |
自己管理が基本 | スクラムマスターが報告を受ける場ではない! |
ポイント | 内容 |
---|---|
毎日実施 | スプリント中は毎日行うイベント |
15分以内 | タイムボックス(時間厳守!) |
チームの同期のため | 全体的な進捗を把握し、障害を早期発見する目的 |
自己管理が基本 | スクラムマスターが報告を受ける場ではない! |
PMP用語解説リンク集
プロジェクトの開始と計画
プロジェクト手法の理解と選択
スコープのマネジメント
スケジュールのマネジメント
予算のマネジメント
品質のマネジメント
資源のマネジメント
コミュニケーションのマネジメント
リスクのマネジメント
調達のマネジメント
ステークホルダーエンゲージメント
終結、ガバナンス、統合
作業の実行とマネジメント
プロジェクト作業と管理
変更管理、課題管理
パフォーマンスの高いチームを作り支援する
チームの育成
エンパワーメントと指導
共通理解の形成
チームのパフォーマンスを支援する
障害を取り除く
ビジネスを念頭に置く
ベネフィットの評価と引き渡し
変化への対応とPDCA