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技術士二次試験対策のコツ 筆記試験 問Ⅲ 課題、解決策、成果と波及効果、懸念事項と対応策について解説

こんにちは。たけゆうです。

技術士二次試験の出題形式は、パターン化されています。

令和元年から問Ⅰが択一式→記述式に変わりましたが、令和2年は元年と同様でした。

この記事では、令和元年と令和2年の出題形式を分析しています。

恐らく令和3年も同じ出題パターンなのでは、と願っています。

※出題パターンが変わる可能性はゼロでは有りません。

問Ⅰの対策はこちらの記事をお読みください。

技術士二次試験対策のコツ 筆記試験 問Ⅰ 課題、解決策、リスクと対策、技術者倫理を解説 こんにちは。たけゆうです。 技術士二次試験の出題形式は、パターン化されています。 令和元年から問Ⅰが択一式→記述式...
こんな悩みに答えます

技術士二次試験 筆記試験の出題パターンを把握したい。

問Ⅲのパターンと、対策のコツが知りたい。

(1)問Ⅲの出題パターン

機械部門の場合は、次の通り出題傾向が有ります。

他部門も同様の出題傾向が有ります。

※総合技術管理部門は全く出題傾向が異なるので割愛します。

問Ⅲの出題パターン

ものづくり技術の主要なテーマの一つが説明される。

(1)具体的な機器などを想定して、その概要とテーマを実行する目的を示し、テーマを実行する上での課題を、技術者としての立場で多面的な観点から抽出し分析せよ。

(2)抽出した課題のうち、~分野において最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。

(3)(2)で示した解決策を実行した結果、最終的に得られる成果波及効果を分析し、専門技術を踏まえた懸念事項対応策を示せ。

(2)白書を読んで主要テーマを予測しよう

大前提として、技術士試験は、国家から認定される資格です。

そのため、一企業で通用する知識・技術に留まらず、国家が提唱する方針に沿う必要が有ります。

敵を知って己を知れば、百選危うからず。

国家の考え方・方針を知る参考文献として、政府発行の白書が有ります。

技術士試験の主要なテーマに対する理解と、その対応策は、白書を読んだ上で進めましょう。

全部門に対して、ものづくり白書情報通信白書は役に立つと思います。

部門ごとに次の白書を読んでおくと良いと思います。

建設部門は、国土交通白書
農業部門は、食料・農業・農村白書
森林部門は、林業白書
水産部門は、水産白書
環境部門は、環境白書
原子力部門は、原子力白書

(3)問Ⅲ対策のコツ

①原稿用紙のおおまかな使い方

まず原稿用紙(1枚600字、25行)の使い方について。

(1)600字、(2)600字、(3)600字 が良いバランスです。

問Ⅰも原稿用紙3枚ですが、上のバランスだと、問Ⅰと同じような構成で書ける点がGOODです。

(問Ⅰは(1)600字、(2)600字、(3)350字、(4)250字で問題なしです)

もちろん、設問ごとの文字数は、あくまで「目安」です。

全ての設問にバランス良く答える事は重要ですが、そのことばかりに気を取られ、時間切れではNGです。

②原稿用紙の使い方コツ

あらかじめ構成を決めてから、答案を書き始めましょう。

いくら技術的に素晴らしい答案でも、闇雲にダラダラ論述しては不合格です。

技術士試験では、重要なキーワードをとらえつつ、端的に論述する力が問われます。

逆に、余計な事をダラダラと答案に書くことは、技術士試験ではNGとされています。

技術士答案の悪い例として、「黒い答案」という物が有ります。

「黒い答案」とは、章立てや図が無く、文字で埋め尽くされた答案のことです。

技術的に素晴らしい答案を書いても、論文としての見やすさが評価されなければ、不合格です。

③原稿用紙の具体的な構成

原稿用紙の構成は、あくまでも参考程度とお考え下さい。

1項目当たりの行数は少ないと感じるかもしれません。

④課題とは「現状」と「あるべき姿」とのギャップ

まず(1)では、「課題」を書きます。

さて「課題」とは何でしょうか?

「問題点」とも「解決策」とも違います。

課題とは、「現状」と「あるべき姿」とのギャップの事を言います。

例えば今体重が80kgあるとして、半年後に75kgまで痩せる事を目標にしたとします。

現状:今体重が80kgある

あるべき姿:半年後に75kgまで痩せる

課題:半年間で5kg痩せる

もう一例考えます。今度は技術的な課題を考えます。

あなたは自動車メーカの従業員です。

供給責務のある自動車の保守部品に対し、部品が製造困難となる事態が多発しています。

現状:生産中止後15年間は部品の供給責務がある。しかし年月の経過ととに、材料の法規制や市場トレンドが変化し、所望の材料を調達できないケースが発生している。

あるべき姿:供給責務のある部品は、全て製造可能な状態としたい。

さあ、課題はどうでしょうか?

課題:生産中止後15年間は、必要な材料を調達可能にする。

もちろん悪くは無いですが、「技術士」の論文としては少し浅いです。

①調達困難な材料を事前に把握し、代替設計を進める

②旧型部品は全て新型部品と互換性を持たせる

ここまで書きましょう。解決策では、これを具体的にどう達成するかを書くのです。

⑤(2)最も重要と考える課題を選んだ理由を書く

(2)では次のように出題されます。

(2)その中で最も重要な課題を1つ挙げ、複数の解決策を示せ。

特に記載されていませんが、最も重要な課題1つを「選んだ理由」を書きましょう。

長く記述する必要はありませんが、採点者の腑に落ちる説明を心掛けましょう。

⑥(3)解決策の成果とその結果得られる波及効果

成果と波及効果は、解決策の「プラス」部分を書いてください。

問Ⅲは具体的な製品、アイテムを想定して書きます。

自分の業務で扱った製品を取り上げ、解決策を行った場合の具体的な成果を書きましょう。

成果:解決策から得られる直接的な成果をまず書く。

波及効果その結果、得られる周辺効果を書く。

例えば、樹脂系の被膜では、10年程度の摩耗耐久性が20年程度まで伸長する。(成果)

この結果、LCCが25%程度向上する。このように、耐久性向上は、確実に維持管理の負担を軽減する事ができる。(波及効果)

実績評価から、科学的検証評価に変わり、技術開発への意欲が高まる。(成果)

結果、新技術による効率的な対策が増加し、維持管理の負担を軽減できる。(波及効果)

解決策の「マイナス」部分は、懸念事項の方に書いてください。

⑦懸念事項対策は回避→低減→移転→保有

続いて懸念事項の対策について説明します。

懸念事項はリスクと比べると広い意味を持ちますが、リスク対策と考え方は同じです。

対策は4つの方法でアイデアを考えると良いです。

懸念事項の対策:①回避 → ②低減 → ③移転 → ④保有

自分が所有している家が、地震によって倒壊するリスクを考えた場合

①懸念事項の回避 → 家を所有しない。地震が発生しない場所に家を買う

②懸念事項の低減 → 耐震構造を上げる。

③懸念事項の移転 → 保険に入る

④懸念事項の保有 → やるべき対策をしても生じた事象は受け入れる

⑧過去問の回答事例

私なりに書いた過去問の答案を紹介します。

令和2年では問ⅢがA判定だったので、事前に準備できている答案もA判定と思ってます。

技術士二次試験 機械部門 CAE解析と実機試験の差異【問Ⅲ回答案】

ABOUT ME
takeyuu
倹約投資家サラリーマンパパ33歳。ずっとニコニコ円満家庭が目標。 機械/電気で技術士一次試験合格。 機械で技術士二次試験不合格するも、合格を目指し情報発信中。 (令和2年の結果 問Ⅰ:A、問Ⅱ:C、問Ⅲ:A)