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技術士口頭試験で落ちた?合格フラグは?若いと不利?体験談を踏まえ答えます

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こんな人に読んで欲しい

技術士の口頭試験を受けたが、不安で夜も眠れない。

技術士の口頭試験を受ける前だが、面接の体験談を聞いて、自分の面接に活かしたい。

技術士の口頭試験受験では、わずか20分の面接で合否が決まります。想定問答や模擬口頭など、どんなに準備を重ねても、本番終了後は心配と後悔に襲われるでしょう。私も模擬口頭試験を7回受け、全て良判定でしたが、それでも本番後は「落ちたかも」と不安になりました。なぜなら、面接官の1人の表情が厳しく、キワどい質問をされたからです。そこで本記事では、口頭試験での落ちた?という不安に答えるべく、合格フラグなど説明します。

結論

口頭試験の落ちたサインは、同じコンピテンシーの質問を何度も聞かれ時間オーバーになる、面接官に意見しケンカすることです。

口頭試験の合格フラグは、制限時間20分以内に終わり、話を納得して聞いてもらえ、雑談で終わることです。

若いと不利?→マネジメントやリーダーシップを発揮した業務経歴を積んでいれば問題ないですが、経験が浅い分不利なのは間違いありません。

この記事を書いた人

令和5年に技術士(機械部門)合格
技術士講座で試した講座は6社
記事コンテストで銅賞獲得

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たけゆう
目次

【大前提】口頭試験の合格率は80%

まず大前提として、技術士の口頭試験は平均合格率が約80%であり、落とす試験ではありません。

口頭試験のみの合格率は、技術士会からは開示されていません。

しかし筆記試験の合格者数、全体の合格者数は開示されているため、算出可能です。

令和2年度の口頭試験合格率(筆者算出)は以下の通りです。

部門筆記合格者数口頭合格者数口頭試験合格率
機械部門18514276.8%
電気電子部門13412492.5%
建設部門1333121691.2%
上下水道部門20318189.2%
総合技術管理部門34132595.3%
令和2年度 口頭試験の合格率

令和2年は少し口頭試験の合格率が高い印象ですが、約80%と考えて良さそうです。

口頭試験のみの合格率は、技術士会からは開示されていません。

しかし筆記試験の合格者数、全体の合格者数は開示されているため、算出可能です。

令和2年度の口頭試験合格率(筆者算出)は以下の通りです。

部門筆記合格者数口頭合格者数口頭試験合格率
機械部門18514276.8%
電気電子部門13412492.5%
建設部門1333121691.2%
上下水道部門20318189.2%
総合技術管理部門34132595.3%
令和2年度 口頭試験の合格率

令和2年は少し口頭試験の合格率が高い印象ですが、約80%と考えて良さそうです。

口頭試験で落ちた?不合格の理由

合格率が80%でも、厳しい面接なのは間違いありません。冷静に自分に向き合い、次のための準備を進めるためにも、口頭試験で落ちる理由を紹介します。なお、口頭試験の審査項目や対策はこちらの記事を参照ください。

口頭試験で落ちる理由

審査項目の「コミュニケーション」「リーダーシップ」「評価」「マネジメント」「技術者倫理」「継続研鑽」での加点が得られず、60%以上獲得できなかった場合に、不合格となります。口頭試験の制限時間は20分であり、加点方式です。口頭試験は落とす試験ではないため、制限時間になっても点数が基準未満の場合は、数分間だけ延長し救済の質問があると聞きます。それでも基準に満たない場合は不合格です。

口頭試験で落ちる理由は、上記の通りですが、いざ受験すると気が回りません。

面接官の厳しい表情、冴えない自分の回答、想定外の質問。本番を思い出すと吐きそう…。

そこで、分かりやすい不合格フラグの例を紹介します。

  • 時間が足りず制限時間を大幅にオーバーした
  • 業務経歴に疑問を持たれ説明できなかった
  • 問われたことに適切に回答できなかった
  • 面接官と口論し印象が悪かった

時間が足りず制限時間を大幅にオーバーした

不合格者の話を聞いていて、最も多いパターンが、制限時間オーバーです。多少の時間オーバーはよく聞きますが、25分以上の大幅なオーバーは厳しい状況です。口頭試験は加点方式なので、十分に加点ができないまま終了時間に。次の受験生が控えているので、面接官が合格させたくてもそうはいきません。

業務経歴に疑問を持たれ説明できなかった

業務経歴の確認は、口頭試験では最重要項目です。その業務経歴が不十分な場合、要らぬ質問に時間を割かれます。私も業務経歴書に不十分な部分があり、時間を取られました。

問われたことに適切に回答できなかった

面接官は、質疑を通じて審査項目の採点をしていると推測します。私の口頭試験でも、コンピテンシーに関する質問をした後に、メモしている様子でした。そのため、マネジメントの質問でリーダーシップをアピールしても、面接官に理解されず加点されない可能性があります。問われたことに何度も答えられないでいると、面接官の印象も悪く、不合格が近づくでしょう。

面接官と口論し印象が悪かった

技術士は、技術コンサルタントとして独り立ちできる能力が求められます。そのため、クライアント(口頭試験では面接官)と口論するのは、もってのほかです。たとえ自分が正しいと思っても、技術士という資格においては相手の方が経歴は上。素直に相手の主張を認め、自分の意見を修正する柔軟さが必要です。

私も本番で口論に発展するような危うい場面が有りました

口頭試験の合格フラグはあるか?

口頭試験で不合格?落ちた?というケースと反対に、合格フラグを紹介しようと思います。

  • 制限時間以内に終わった
  • 全てのコンピテンシーをアピールできた
  • 雑談で終わった
  • 面接官が終始納得して聞いていた

合格フラグがあれば、必ず合格という訳ではありません。合格フラグを感じて落ちた例を私は殆ど見ていないという理由で、紹介します。

制限時間以内に終わった

20分の制限時間以内に終わった場合は、合格の可能性が高いです。なぜなら、口頭試験は加点方式であり、落とすための試験ではない面があるからです。20分経っても合格水準に達しなければ、少し延長して質問をするのが面接官の人情かもしれません、

難関の筆記試験を突破した人を、たった20分の面接で落とすのも勇気がいる…。

全てのコンピテンシーをアピールできた

全てのコンピテンシーを、準備どおりアピールできたと感じたら、合格した可能性は高いです。特に模擬口頭を通じてブラッシュアップした回答なら、きっと面接官に届いています。模擬口頭の経験を積んでいれば、「これは評価の質問」「これはマネジメントの質問」と分かります。何のコンピテンシーを聞かれたのか理解できて、適切に答えられる人は、合格するでしょう。

雑談で終わった

少し稀なケースですが、雑談で終わった方も合格の可能性が高いです。早々に審査項目が基準以上に達したため、時間つぶしとして雑談が入ることもあるでしょう。面接官も次から次へと受験生を審査し疲労するはずです。合格と判断できれば、残りの時間は雰囲気を弛緩させて、雑談することは十分想定できます。

面接官が終始納得して聞いていた

面接官が終始納得して説明を聞いている様子が確認できたら、合格の可能性は高いでしょう。口頭試験ですので、言葉のキャッチボールが上手くいくことが大前提です。人の仕草は、個人差があるため、たとえ厳しい表情をしていても納得している可能性はあります。にこやかに頷いてメモを取っていたら、OKだと感じます。

口頭試験は若いと不利か?

豊富な実務経験が得にくく不利

技術士制度において、技術士は「高等の応用能力」及び「豊富な実務経験」を有していると定義されています。

科学技術に関する技術的専門知識と高等の応用能力及び豊富な実務経験を有し、公益を確保するため、高い技術者倫理を備えた優れた技術者

技術士会のHPから引用

若いと、豊富な実務経験を得るのが難しいです。更に豊富な実務経験が無ければ、過去の実務経験を活かした高等の応用能力を発揮する経験もありません。そのため、若い技術者は、口頭試験では不利な場合があります。受験申込資格をギリギリ有す20代後半では、短い業務経験ながら「高等の応用能力」を発揮した実務経験を口頭試験で説明できるかが合否の鍵となるでしょう。

口頭試験は若いと有利な面もある?

口頭試験は若いと不利と言われる側面がある一方、有利な面もあります。

  • 声が大きく伝わりやすい
  • 移動で疲労が蓄積せず力を発揮できる

声が大きく伝わりやすい

声が大きく伝わりやすい点は有利です。口頭試験では、面接官との距離が約3メートル離れている上に、パーテーションとマスクがあります。そのため、思った以上に声が届きません。自分では大きい声を発しているつもりが、相手に聞こえていないかもしれません。60歳以上の高齢な面接官が当たる場合もあるでしょう。若ければハツラツと大きな声を出しやすいので、その点は有利と考えます。

移動で疲労が蓄積せず力を発揮できる

移動で疲労が蓄積せず力を発揮できる点も有利です。会場にたどり着かなければ不合格となるため、遠方から移動したあと前泊し、会場に向かう方も多いと思います。口頭試験は土日に行われることが多く、土曜日の場合は金曜に仕事をした後移動し疲労が蓄積します。若ければ、疲労が蓄積しにくいため、口頭試験そのものに集中しやすく有利でしょう。

まとめ

結論

口頭試験の落ちたサインは、同じコンピテンシーの質問を何度も聞かれ時間オーバーになる、面接官に意見しケンカすることです。

口頭試験の合格フラグは、制限時間20分以内に終わり、話を納得して聞いてもらえ、雑談で終わることです。

若いと不利?→マネジメントやリーダーシップを発揮した業務経歴を積んでいれば問題ないですが、経験が浅い分不利なのは間違いありません。

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