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技術士二次試験対策のコツ 筆記試験 問Ⅱ(Ⅱ-1、Ⅱ-2) の出題パターンと回答のコツを押さえる

こんにちは。たけゆうです。

技術士二次試験の出題形式は、令和元年と2年と同じ傾向でした。

本記事では、傾向を分析し、実際の試験に備えようというものです。

※出題パターンが変わる可能性はゼロでは有りません。

こちらの記事で書きましたが、パターンの丸暗記はオススメしません。

こんな悩みに答えます

技術士二次試験 筆記試験の出題パターンを把握したい。

問Ⅱのパターンと、対策のコツが知りたい。

結論

問Ⅱ-1とⅡ-2の双方で効くコツ 
①体系的に書く
②問題の指示内容を守る
③答案用紙をバランス良く使う

問Ⅱ-1で効くコツ
意見ではなく知識を書く

問Ⅱ-2で効くコツ
「マネジメント」と「リーダーシップ」をアピールする

(1)問Ⅱ-1の出題パターン

問Ⅱ-1は4つの出題から1つを選択して回答します。

600字の原稿用紙1枚と短いですが、体系的な知識が問われます。

問Ⅱ-1の出題パターン

①概要を述べたのち、~を防止するために取る設計上の方策について、具体的な例を挙げて説明せよ。

②~の代表的な方法を2つ挙げ、それぞれの具体的な方法と~の特性に及ぼす影響を述べよ。

③~について異なる原理に基づく手法を2つ挙げ、それぞれの原理と特徴を述べよ。

④~とそれを評価するための試験方法を説明し、設計時の留意点を述べよ。

(2)問Ⅱ-2の出題パターン

問Ⅱ-2は2つの出題から1つを選択して回答します。

600字の原稿用紙2枚で、専門的学識、コミュニケーション、マネジメント、リーダーシップが問われます。

問Ⅱ-2の出題パターン

あなたが~~技術の責任者であったとして、下記の内容を説明せよ。

(1)調査、検討すべき事項とその内容について説明せよ。

(2)検討を進める業務手順について、留意すべき点、工夫を要する点を含めて述べよ。

(3)業務を効率的、効果的に進めるための関係者との調整方策について述べよ。

(3)問Ⅱ-1とⅡ-2双方で使えるコツ

①体系的に書く

問Ⅱ-1では、「体系的」な知識をアピールしましょう。

問Ⅱ-2では、「体系的」な業務方策をアピールしましょう。

添削時に受けた修正ポイントは、「体系的」な論文の書き方でした。

理解の助けとして、新技術開発センターにて添削頂いた、問Ⅱ-1の回答案を例に出します。

問Ⅱ-1 機械部門 材料力学

接触部を有する回転体を設計するにあたり、材料力学の観点から考慮すべき点を述べよ。設計の対象は、各自想定しなさい。

まず、私が当初提出した答案はこちらです。(章立てのみ。詳細は省略。)

設計対象として、~~を想定する。

①軸径の決定 
②軸受の選定 
③軸受グリースのシール、油経路の設計

どこに問題が有るか、分かりますか?

設計のポイントを3点記載した点は良かったです。

しかし、思いついた設計ポイントをただ列挙しただけに思えてしまいます。

軸受ばかりに注目していて、他のポイントが気になってしまいます。

続いて、こちらが添削を受けた後の答案です。

1.接触部を有する回転体
設計対象として、~~を想定する。 

2.考慮すべき事項 
(1)接触部の考慮事項 
(2)回転体の考慮事項 
(3)複合した場合の考慮事項

添削後の答案は、「接触部」「回転体」「複合した場合」と全要素を網羅的に捉えています。

各章立ては、このように「体系的」に書き、漏れが無い事を上手くアピールする点がポイントです。

②問題の指示内容を守る

問Ⅱ-1もⅡ-2も、問題文をしっかり読んで、題意を的確にとらえましょう。

問Ⅱ-1の指示内容は様々。柔軟に、的確に答えましょう。

問Ⅱ-2の指示内容は一定の傾向有り。準備して、的確に答えましょう。

問Ⅱ-1は様々な形式で出題されます。

全ては紹介しきれないため、代表的なパターンと、ワンポイントのコツを書きます。

問Ⅱ-1の出題パターン

①概要を述べたのち、~を防止するために取る設計上の方策について、具体的な例を挙げて説明せよ。
→問Ⅱ-1の全般に言えますが、関連法令を言えると得点UPです。

②~の代表的な方法を2つ挙げ、それぞれの具体的な方法と~の特性に及ぼす影響を述べよ。
→特性に及ぼす影響は、メリットデメリットを答えましょう。

③~について異なる原理に基づく手法を2つ挙げ、それぞれの原理と特徴を述べよ。
特徴と聞かれたら、「長所短所」を答えましょう。

④~とそれを評価するための試験方法を説明し、設計時の留意点を述べよ。
→設計時の留意点は、3点程度、複数答えると良いです。

問Ⅱ-1のパターンは様々ですが、以下の聞かれ方が多いです。

概要、原理の説明、設計上の方策、設計時の留意点、具体的な方法、特性に及ぼす影響

問-2は令和元年から一定の出題傾向が有ります。

問Ⅱ-2の出題パターン

あなたが~~技術の責任者であったとして、下記の内容を説明せよ。

(1)調査、検討すべき事項とその内容について説明せよ。
→想定する製品をまず書き、調査・検討事項を3つ程度体系的に書きましょう。

(2)検討を進める業務手順について、留意すべき点、工夫を要する点を含めて述べよ。
準備段階、実行段階、アフターケア段階など、なるべく体系的に項目を挙げましょう。

(3)業務を効率的、効果的に進めるための関係者との調整方策について述べよ。
→社内人員だけでなく、お客様官公庁との調整方策を書きましょう。

③答案用紙をバランス良く使う

体系的に章立てしたら、各章の分量はなるべく同じにしましょう。

答案の作り方も、計画性漏れの無さをアピールするチャンスです。

一部に偏った答案では、場当たり的な印象を抱かせてしまいます。

百聞は一見にしかずですので、次の例をご覧ください。

(1)調査・検討すべき事項
①これも必要
②あれも必要
③それも必要
④更にこれも必要
⑤そういえばこれも必要
 その理由は○○・・・

(2)検討を進める業務手順
①準備
②実行
②-1実効策○○
②-2実効策△△
②-3実行策××
②-4上記実行策のバックアップ策○○
②-5上記実行策のバックアップ策△△
③事後調整、評価
(3)関係者との調整方策
これこれのみ留意すればOK。

(1)調査・検討すべき事項
①回転部の事項
②固定部の事項
③摺動部の事項

(2)検討を進める業務手順
①準備
②実行
③事後調整、評価

(3)関係者との調整方策
①顧客との調整
②官公庁との調整
③関係会社、社内との調整

ぱっと見、漏れが無さそうな答案がとちらか。一目瞭然ですね。

技術的な提案がどんなに素晴らしくても、答案自体に計画性が無ければ、伝わりません。

「伝え方が9割」という考え方も有るくらいです。

答案の作成方法にもこだわっていきたいですね。

(3)問Ⅱ-1に効くコツ

①問Ⅱ-1では意見ではなく知識を書く

技術分野の専門知識、法令等の知識を理解応用することが求められます。

理解: 「どう言われているか」「どう定義付けられるか」を書く。「どう考えるか」では無い。

応用: その知識を用いて、具体的にどんな方策をとるか。

問Ⅱ-1では答案用紙1枚と短いです。

ここではコミュニケーションやリーダーシップは問われていません。

単純に専門的学識を問われているので、意見ではなく知識を書きます。

なお、専門的学識は技術士会より以下の通り説明が有ります。

・技術士が専門とする技術分野(技術部門)の業務に必要な,技術部門全般にわたる専門知識及び選択科目に関する専門知識を理解応用すること。

・技術士の業務に必要な,我が国固有の法令等の制度及び社会・自然条件等に関する専門知識を理解応用すること。

引用元:技術士二次試験 受験申込み案内

問Ⅱ-1は「意見」ではなく「理解」と「応用」をアピールします。

平成27年過去問を例にとって、良い例悪い例を説明します。※過去問答案はこちら。

出題:「金属の疲労強度における影響因子について主要なものを3つ挙げ、概要を説明せよ」

金属の疲労強度のおける影響因子
(1)形状因子
 切欠き:切欠きにより応力集中が生じ疲労強度は低下する。
 寸法:教科書的な知識を端的に述べる。

(2)表面因子
 表面粗さ:教科書的な知識を端的に述べる。
 加工層:教科書的な知識を端的に述べる。

(3)環境因子
 腐食:教科書的な知識を端的に述べる。
 高温:教科書的な知識を端的に述べる。

金属の疲労強度のおける影響因子

先日、○○の製品で疲労強度試験を実施したところ、以下3要素について疲労強度に影響を与える事が新たに判明した。よって、○○の製品を扱う際には以下3点も影響因子として考える。

(1)△△因子
 概要:こんな試験を行ったら、こんな傾向になった。

(2)××因子
(3)□□因子

良い例では、教科書的な知識を箇条書きで述べています。

悪い例では、教科書的な知識ではなく、製品特有の新技術について書いています。

技術士試験では、特許性が有るような新技術は、求められていません。

(4)問Ⅱ-2に効くコツ

①マネジメントとリーダーシップを書く

問Ⅱ-2は「マネジメント」「リーダーシップ」をしっかりアピールする事。

「マネジメント」は、 個別に、人員・設備・金銭・情報等の資源を配分すること 。

「リーダシップ」は、利害関係をいかに調整したか。

これは私の知恵と経験で言っているのではなく、受験申込書に明記されています。

Ⅱ選択科目の評価項目・・・

専門的学識
マネジメント
リーダーシップ
コミュニケーション

このうち、専門的学識と、コミュニケーションは、問ⅠⅡⅢ全てで問われます。

問Ⅱ特有のコンピテンシーは「マネジメント」と「リーダーシップ」です。

ではまず、「マネジメント」で具体的に何が問われているか。

「マネジメント」はリーダーシップで決まった方針をもとに、個別に、人員・設備・金銭・情報等の資源を配分することです。

技術士試験での「マネジメント」は、「優先順位をどのように付けたか」を問われています。

参考のため、技術士会HPに記載されている「マネジメント」を記します。

・業務の計画・実行・検証・是正(変更)等の過程において,品質,コスト,納期及び生産性とリスク対応に関する要求事項,又は成果物(製品,システム,施設,プロジェクト,サービス等)に係る要求事項の特性(必要性,機能性,技術的実現性,安全性,経済性等)を満たすことを目的として,人員・設備・金銭・情報等の資源を配分すること。

引用元:技術士二次試験 受験申込み案内 https://www.engineer.or.jp/

そして「リーダーシップ」は何を求められているか?

リーダシップは、利害関係をいかに調整したか

参考のため、技術士会HPに記載されている「リーダーシップ」を記します。

・業務遂行にあたり,明確なデザインと現場感覚を持ち,多様な関係者の利害等を調整し取りまとめることに努めること。

・海外における業務に携わる際は,多様な価値観や能力を有する現地関係者とともに,プロジェクト等の事業や業務の遂行に努めること。

引用元:技術士二次試験 受験申込み案内 https://www.engineer.or.jp/

選択科目Ⅱ-2(事例問題)でリーダシップを強調するテクニックを紹介します。

想定する事例に、外国人を登場させます。

そして、コンピテンシー項目の「海外における業務に携わる際は、多様な価値観や能力を有する現地関係者とともに、プロジェクト等の事業や業務の遂行」ができることをアピールします。

(5)まとめ

おつかれさまでした。

本記事の要点は以下の通りです。

問Ⅱ-1とⅡ-2の双方で効くコツ 
①体系的に書く
②問題の指示内容を守る
③答案用紙をバランス良く使う

問Ⅱ-1で効くコツ
意見ではなく知識を書く

問Ⅱ-2で効くコツ
「マネジメント」と「リーダーシップ」をアピールする

合わせて参考になる記事を列挙したので、お読みいただけると幸いです。

ABOUT ME
takeyuu
倹約投資家サラリーマンパパ33歳。ずっとニコニコ円満家庭が目標。 機械/電気で技術士一次試験合格。 機械で技術士二次試験不合格するも、合格を目指し情報発信中。 (令和2年の結果 問Ⅰ:A、問Ⅱ:C、問Ⅲ:A)